我慢できない子供を見かけることがあります。
病気が原因の場合もありますが、特に病気がなくでも我慢ができない子供さんもみかけます。公園で遊んでいて待つことなくいきなり「代わって」と声をかけたり、要求を押し通すためにショッピングモールで泣き叫んだりします。
我慢できない子供の心理を考えてみます。
簡単に言えば、我慢できない子供に親が育てた結果なのです。
我慢できない子供の親は他人事のように、悪びれもせず『この子は我慢ができない』と言ったりします。
自分がそのように育てたなどと夢にも思っていないのです。
我慢できない子供の心理から考えてみます。
これまでの経験で我慢せず駄々をこねていれば、親が仕方がないとして自分の要求を受け入れてくれたのです。どれだけ怒られても駄々をこねて泣き叫んでいれば、最終的に自分の要求を受け入れてくれるのですから、自分の要求を取り下げる気は全くありません。我慢できない子供は我満しないことが得する手段だと知っているから、得するように行動しているだけのことです。
親がこれまでに我慢できないように育てたのです。
子供が駄々をこねれば、子供の言いなりになっていただけのことです。言っても聞かないから仕方がないと考えているのです。
親の立場ではそんなつもりはなくても、子供が駄々をこねて我慢しようとしないのがその証拠です。子供は駄々をこね続ければどうなるかわかっているのです。自分の思い通りになると。
我満できない子供を我慢できるようにするのは簡単です。
我満させなければ良いのです。禅問答みたいですが、全く別の選択肢を用意して提案するのです。ここで大切なことは子供がいくら駄々をこねても、子供の要求は認めないことです。そして議論の余地が全くないことを伝えるのです。
○○をしたいといっても、それは駄目だけでなく、○○はしない。でも△△ならいいよ。というように全く別の選択肢を提案するのです。時と場合によっては○○はしないだけでもいいですが、押し問答になってしまうため△△という選択肢を出す方が早く解決します。
いずれにしてもいくら駄々をこねても実現しないことを宣言してしまうのです。子供の思い通りにはしないと宣言しても、結局かわいそうに思って一度でも実現させてしまえば、子供は成功体験として記憶してしまうので決してしてはいけません。
具体的にはお菓子がほしいとして泣いている子供がいるとします。
お菓子は泣いても買いませんと宣言します。
買うか買わないかで議論をしないのです。
でも本ならいいよ。という選択肢を提案するのです。
お菓子が良いと言えば。
会話は打ち切りです。
じゃあ帰ろう。
一度でも駄々をこねることで思い通りになった子供だけが、成功体験として人前で泣き叫ぶことを繰り返しているだけです。決して初めて泣き叫んでいるわけではないはずです。これまで成功した回数が多ければ多いほど買ってもらえる確信をもって、大きな声で泣き叫んでいるのです。
人前で泣き叫んでいるお子さんを見かけたらこんなことを考えながら見守ってあげてください。