アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因を考えてみました。
一般的にはアレルギーの一種とされ、原因は特定されていないため何が原因であるとはっきりと名言されてはいません。一部の人達はダニ・ホコリ・汗がアレルギーの原因だと考えているようです。

アトピー性皮膚炎の原因は糖質

アトピー性皮膚炎の原因は糖質のようです。
というよりもアレルギーの原因自体が糖質が原因のようです。
更に考えてみると、アレルギーとは自己免疫性疾患の一種で、自己免疫の標的・ターゲットが外界に接する皮膚や粘膜の場合、自己免疫により皮膚や粘膜で炎症を起こりアレルゲンに感作されることでアレルギーとして反応しているだけのことだと思います。つまりアレルギーの元である自己免疫性疾患も糖質回避により改善する可能性があります(参考:自己免疫性疾患とアレルギーの関係)。

糖質が原因である状況証拠

現時点では完全に特定できている訳ではありませんのでまだ容疑者の段階ですが、糖質が原因である可能性が高いと私は考えます。何故ならダニ・ホコリ・汗などの環境因子が変わらない状況であっても、糖質を食べる量を変えることでアトピー性皮膚炎の症状が再現されるからです。

通常のアレルギーの概念とアトピー性皮膚炎と糖質の関係が異なるのは、糖質を食べても一食毎の一定量まではアトピー性皮膚炎の症状が出ないことです。あたかもアトピー性皮膚炎を発症しない許容量があるような現象です。これまでの食物アレルギーの概念であれば少量であっても食べればアレルギー反応が起こるため、アトピー性皮膚炎と糖質の関係は食物アレルギーとは明らかに異なる現象です。食物アレルギーであれば特定の食物に対して反応しますが、糖質の反応は糖質全体の許容量をこえることで発症します。

血糖値の上昇が原因であることを示唆する状況証拠

一度に一定量をこえる糖質を食べることでアトピー性皮膚炎は悪化しますが、血糖値が上昇することが原因であることを示唆する状況証拠があります。それは糖質を食べる順番を変えることでアトピー性皮膚炎の発症の仕方が異なることです。食べる順番とは副食と主食の食べる順番のことでです。主食から食べる場合と、副食から食べる場合で食べる量が同じでも症状の出方が異なります。同じ量を食べるので身体に吸収される成分は同じはずです。それにも関わらず食べる順番でアトピー性皮膚炎の症状が異なるということは、問題の本当の原因は糖質ではないことを示唆します。食べる順番を変えることで変わるのは血糖値です。血糖値が一定以上をこえることでアトピー性皮膚炎が発症している可能性を示唆します。

血糖値が上昇することがアトピー性皮膚炎の原因だと仮定して考えてみます。

一度の食べる糖質の量によりアトピー性皮膚炎が悪化すること。
食べる順番を変えることでアトピー性皮膚炎の悪化度合いが変わること

この二つのことはいずれも血糖値が上昇することにつながります。
血糖値が一定値までは発症せず、瞬間的に血糖値が上昇した際に閾値(反応する値のこと)をこえることでアトピー性皮膚炎が増悪すると考えると二つの現象の説明がつきます。

血糖値の上昇に伴い体温が上昇するのは間違いがないようです。
体温の上昇そのものが痒みを引き起こしているのか、体温の上昇に伴い発汗が起こることで汗に対する反応が起こっているのかはわかりません。発汗といっても流れる前にすぐに蒸発してしまう不感蒸泄という発汗形態もあるため、流れるような汗をかいていないからといって発汗との関係は否定できません。それとも体温とは関係なく血糖値が上昇することで何らかの機序が働き、痒みが出るのかはまだわかりません。
そして何らかの免疫異常により赤みを引き起こしている可能性が考えられます。

糖質を食べすぎた際の反応の仕方

糖質を食べすぎた際の症状の出方もわかりました。
少し食べ過ぎた際には数時間で痒みを生じ、更に食べ過ぎた場合翌日には皮膚に赤みを生じるようです。人によっては痒みを感じることなくいきなり食べ過ぎた翌日皮膚に赤みが出ることもあるようです。
痒みが出た場合には、痒みが出る前の食事が原因です。
赤みが出た場合には、1日で症状が出るので1日以内の食べ過ぎが原因です。
いずれにしても痒みや赤みが出た場合には食べ過ぎのサインです。

反応の仕方からわかること

この反応の仕方から治療は振り返り法によって簡単に行うことができます。
実際には原因を取り除くのですから治療ではありません。
病気を治すのではなく、病気を失くす発想です。

アトピー性皮膚炎は病院に行くことなく治すことができる時代になりました。
糖質回避をするだけのことです。
ステロイド剤はリセットボタンのようなものです。ステロイド剤を使うことで早く症状を抑えることができるので、早く症状を抑えたい患者さんは病院を受診することをお勧めします。時間がかかってもよければ、糖質回避をしながら症状が出なくなるまで待つだけのことです。糖質の食べ過ぎがなくなってから皮膚症状が改善するまで少なくとも2・3週間はかかります。
症状を予防するには糖質回避振り返り法です。

ちなみに糖質をやめることが無理と考えてしまうのは、多くの人たちが経験する禁断症状を伴う糖質依存の一症状です。糖質依存から抜け出すことをお勧めします。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。