空腹感は誰もが感じる生理的な感覚です。
しかし強い空腹感は糖質依存の禁断症状です。
以前は仮説として強い空腹感は糖質依存の禁断症状かもしれないとして書きましたが、他の感覚と比較することで間違いないと確信しました。
尿意と比較してみる
他の感覚との比較とは排尿したいという感覚、尿意と比較するとよくわかります。
尿意は排尿しない限り次第に強まっていきます。
どうしても我慢しなければいけない環境に長くさらされると、多少は弱まることはありますが排尿しなくてすむようになることは通常はありません。
これが禁断症状ではない生理的欲求です。
空腹感が禁断症状ではないと仮定すると、尿意と同じように食べない限りは空腹感がやわらぐことはないはずです。しかし実際には空腹感を我慢していると突然ピークをこえるように感じ、強い空腹感を感じていたとき程は食べられなくなります。これこそが糖質依存の禁断症状である証拠です。
強い空腹感が生理的なものだと仮定すると
それでも強い空腹感が糖質依存の禁断症状ではなく生理的なものだと仮定すると、矛盾するおかしな点がいくつか存在します。
- 糖質を避けている(糖質回避)と強い空腹感を感じにくくなること(空腹に慣れるような印象です)
- 人類が農耕を始める前の狩猟採集を行っていた時代にも強い空腹感を感じていたとすれば、狩猟採集活動に支障を来したと思います。つまり強い空腹感を生理的に感じていれば、狩猟採集がうまく出来ず子孫を残すことが出来なかったはずです。
これらの事からも強い空腹感は糖質依存の禁断症状だと思います。
強い空腹感が糖質依存の禁断症状からわかること
強い空腹感が糖質依存の禁断症状だということがわかることで利点があります。
禁断症状がなくなることを目安に糖質回避を行うことが出来ることです。
強い空腹感を感じればまだ糖質依存状態ですし、強い空腹感をあまり感じなくなれば糖質依存状態から抜け出したことがわかります。
糖質制限をされている人達が糖質制限をしばらくしていると、あまり空腹感を感じなくなったとおっしゃるのは、糖質依存から抜けだし禁断症状を感じなくなったことに起因します。
ちなみに糖質制限をしていると胃が小さくなったと感じるのも糖質依存のせいで自己抑制が利かない状態を表しています。
強い空腹感から抜け出すと、食に対するこだわりが減ります。
食に対するこだわりが全く無くなる訳ではありませんが、わざわざ行列に並んでまで食事をしようという感覚は薄れますし、高いお金を払ってまでとにかく美味しい物を食べようという感覚も減ります。糖質依存の状態の方から見ると人生の楽しみが減るような印象を感じられるようですが、むしろ時間とお金に余裕ができるので豊かな生活を送ることが出来るようになります。
このことはニコチン依存の方がタバコをやめることが想像できないことに似ています。
糖質依存から抜け出すことで初めてわかる感覚が味わえます。
良かったら強い空腹感を感じなくなるまで糖質を控えてみて下さい。
個人差があるようですが、私は2週間で強い空腹感がなくなりました。つまり2週間糖質を回避することで糖質依存から抜け出すことができました。人によっては3週間で抜け出せた場合もありますし、早い方は3日で依存から抜け出すことができたそうです。
良かったらお試しください。