開業医、病気を治すが仕事?治さぬが仕事?

本来の医者の仕事は病気や怪我を治すことのはずです。しかし一部の開業医は、病気を治さず、出来るだけ長く通院してもらうことが仕事と勘違いしている話です。患者さんとしてはどの開業医が治すつもりで、どの開業医が治すつもりがないのかわからないため、治すのが仕事の勤務医にみてもらいたくて大きな病院に殺到するのです。
一部の医者が治さぬが仕事だと勘違いしてしまう理由を見ていきます。
一言で言えば治さない方が儲かる仕組みなのです。
以前書いた病気が治らないのは、治さないのかもしれませんを違う角度から書いてみます。

皆保険制度の落とし穴

今の日本の医療制度は国民皆保険によって成り立っています。国民皆保険のおかげで国民誰もが医療制度を簡単に利用することが出来るので、素晴らしい制度だと思います。

しかし残念ながらこの医療制度にも重大な欠陥があります。

何故なら成果報酬ではなく、出来高制だからです。治すことでお金をもらえる訳ではなく、結果の如何に関わらず処方や検査や処置をすればお金になります。そして病気を治してしまえばその成果は評価されず、通院の必要が無くなるので将来に渡ってお金にはならなくなります。逆に治らなくても薬を処方することでお金になりますし、副作用が出れば更に検査や処置で余分にお金になるのです。

今の医療制度は病気を治さない方が医者が儲かり、病気を治す誠実な医師は経営に苦労するのが現状です。糖質の害をキチンと伝え、病気を治す医者にこそ報酬が与えられるべきですが、現実にはそのような仕組みにはなっていません。病気を治してしまう方が医療費も削減出来るので国民の利益になりますが、そのような仕組みを作るのは非常に困難な状況です。自分の収入が減ってでも患者さんの病気を治す気概のある医師だけが、糖質の害を伝える状況がしばらく続くと思います。

病気を治す医師と治さぬ医者の見分け方

一つの簡単な見分け方は患者さんを怒るかどうかです。怒る医者は治すことが目的ではない可能性があります。病気を治すことが目的であれば、怒る必要などないからです。一緒に病気が治る解決法を探せば良いだけで、怒るのは何かしらの医者の思い上がり・勘違いが原因です。

病気を治さぬ医者は、口にこそ出しませんがお金が目的です。意図的に治さないのか無意識のうちに治らないように治療法を選択しているのかはわかりません。本人に聞いても治す気がないと正直には答えないでしょう。他に怒る目的があるとすれば威張りたいのでしょう。だからこそ病気を治さない医者は患者さんを(自分のお金か自分のプライドのために)怒ります。何故なら目的が病気を治すことではないから、病気で困って来院されたことを怒るという暴挙に出ることが出来るのです。医者の稼ぎのために怒られる上に、治す気が無いのですから困った話です。

参考

もし良かったら

をご参照ください。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。