病気を治すつもりのない医者

医者の中には病気を治すつもりのない医者がいます。
厄介なのは病気を治すつもりのない医者同士が集まって、病気を治さなくてすむ方法を模索していることです。更に問題なのは製薬会社と結託して病気を治さないように仕向けることです。医者と患者さんの間には情報の格差があるため、患者さんにはこれらのことがわかりにくいのが現実です。

病気を治すつもりのない医者は、出来高制の診療報酬を稼ぐ目的に治さないのです。治してしまうと診療報酬はもらえなくなるのです。治さず延々通い続けてもらえば収入が増えるのです。患者さんに逃げられない程度に加減して治療を引きずるのです。そのさじ加減を医者同士で情報共有するのです。

特にそのような医者達が気にしているのは、病気が治るかどうかよりも保険で切られるかどうかです。悲しいことですが、むしろ治さないように気をつけるのです。それらの情報交換が行われるのが一部の学会や製薬会社主催の勉強会です。

患者さんは薬がなくても済む健康な状態を望みます。一部の医者は薬で症状を抑え続けることを望みます。何故なら薬が必要ない状態に治してしまうと診療報酬がもらえなくなるからです。

患者さんのおくすり手帳を見てみると、必要の無い薬を延々と処方し続ける医者が確かにいることがわかります。明らかに必要なさそうな薬を処方しているのであれば医者を変わることをお勧めしています。

確かに全ての病気が治る訳ではありませんが、しばらくしても症状が変わらなければ他の医者を受診してみても良いのかもしれません。何故ならその医者が病気を治す気のある医者なのか、病気を治す気のない医者なのか判断がつきにくいからです。改善しなければ試しに変わってみるのが一番です。

患者さんの立場からすると信じがたいでしょうが、病気を治す気のない医者が確かにいるのです。しかも病気を治す気のない医者の方が稼いでいるのです。病気を治さない方が医者が儲かる出来高制である国民皆保険の限界なのかもしれません。

待ち時間の長い病院には行かない方がお得

待ち時間が長い病院には行かない方がお得です。何故なら自分の時間が待つ間に無駄になりますし、そもそも待ち時間が長くなる仕組みをわざと作っている可能性があるからです。ちょうど人気のラーメン屋さんなどで行列が出来ると話題になるのと同じような理屈です。行列で話題だから食べに行ってみると、ただ単に手際が悪くて捌き切れず行列が出来ているだけということがあります。

待ち時間が長くなる仕組み

病院で待ち時間が長くなる仕組みとは、頻回に再診を求めるなどです。患者さんのことを心配している風を装って、診療報酬・売り上げ・稼ぎのために再診を求めているだけかもしれません。稼ぎが目的の医者の特徴は再診しないと患者さんを怒ります。その癖待ち時間を短くする対策はとりません。自分の人気が高いから待ち時間が長くても仕方ないと自惚れているのかもしれません。もしかしたら待ってでも自分の診察を受けたいんだろ?という歪んだ心理が潜んでいるのかもしれません。そんな心理が潜んでいれば、電話での予約はもちろん予約システムを導入する訳がありません。何故なら待ち時間に耐えることの出来る人を選ぶ目的でわざと待たせている可能性があるからです。

診察時間が長い?

説明が下手な医者も診察時間が長くなり、待ち時間が長くなります。説明が的を射ているわかりやすい説明であれば、一人一人の診察時間が短くて済むので待ち時間も短くなりす。待ち時間が長い医者は、説明が下手な可能性が考えられるのです。

待ち時間が長い原因が回りくどい説明のせいで、患者さんが理解しにくいので診察時間が長引くのです。わざわざ長い時間待ってまでわかりにくい説明を聞かなくても良いと思います。

待ち時間に対する勘違い

待ち時間に対する勘違いを医者も患者さんもしている可能性が考えられます。待ち時間を医者の腕や人気のバロメーターだと誤解しているのです。待ち時間が長ければ腕が良いとか、人気が高いと勘違いしているのかもしれません。

説明が下手で納得してもらうのに時間がかかっても、手際や要領が悪くても待ち時間は長くなります。

むしろ待ち時間が長ければ長いほど、医者が儲け主義の可能性が考えられます。

患者さんが待っても医者は困らない

患者さんの待ち時間が長くなっても、直接医者は困りません。困らないから改善する工夫をすることがありません。待ち時間が長いと苦情を言っても、自惚れている医者は、それだけ待っても診察受けたいでしょ?と暗に褒められたと錯覚するので逆効果です。

待ち時間を減らす対策を取らない時点で、人の痛みがわかる医者とは思えません。その意味でも待ち時間が長い医者には行かない方がお得です。

良心的な医者

患者さんの負担を考えることの出来る医者は、そもそも頻回の再診を求めたりしません。必要最低限の受診を提案するだけです。だから待ち時間が伸びることはありません。

待ち時間が少ないのは、患者さんの立場を考えた結果待ち時間を減らす対策をしているのかもしれません。

もし万が一満足のいかない診察だとしても、待ち時間が短い分諦めもつくのではないでしょうか?

待ち時間の長い医者をわざわざ受診するのは、様々な意味でもったいないと私は思います。

医者が説得マンになる時

現代の医者は病気の説明をした上で同意を得るインフォームドコンセントが当たり前になりつつあります。しかし学生時代にインフォームドコンセントという概念そのものを知らないまま医者になり、よくわからないままインフォームドコンセントを求められるようになってしまった医者も大勢いるようです。インフォームドコンセントを裁判で負けないための同意書を得ることだと誤解している医者もいます。

本来のインフォームドコンセントは客観的で正確な情報を伝えた上で、患者さんの望む治療法を選択してもらうことです。この意味ではお客さんの欲しい物を買ってもらうという理想の営業マンと同じです。当然医者のやりたい治療法を勧めたりしてはいけません。客観的ではなくなるからです。

医者が説得マンになる時

インフォームドコンセントを良く理解していない医者は、説得マンになってしまいます。元々説得マンとは説得して物を買ってもらおうとする営業マンのことです。医者が説得マンになるとは、医者が行いたい治療法に同意してもらうために必死に説得することを指します。説得の目的は自分の行いたい治療法受け入れてもらうことです。決して患者さんのためではありません。患者さんのためであれば説得など必要ありません。患者さんの一番利益になる治療法を客観的に伝えるだけで良いはずです。

手術をしたい医者は良性疾患でも積極的に手術を勧めます。どうしても手術をしたい医者は説得マンになるのです。悪性の疾患で命に関わる疾患であれば手術をすることはある意味避けられないと思いますが、良性疾患の手術を説得してまで勧めるのは説得マンに他なりません。悪性の疾患の治療法であっても、患者側のメリットが曖昧なまま特定の治療法を勧めるのは説得マンなのかもしれません。

医者の説得マンの目的は、医者自身の経験値を上げることであったり、対外的な実績のためであったり、治療費であったりします(ちなみに医者も売り上げを上げるように病院の経営陣から求められることがあります)。その目的達成のために説得されているのかもしれません。ちょうど営業マンが説得マンになるのはとにかく売り上げを上げる目的なのと良く似ています。

医者も説得マンになる時があるという視点で、医者を見てもらうと面白いと思います。勘違いした営業マンと何ら変わりません。医師免許を持っている分困った説得マンですが。

医者を選ぶのも寿命のうち

医者を選ぶのも寿命のうち  とは、医者を選ぶ時点で寿命が決まるかもしれないという話です。

残念ながら医者も人間ですからミスも知識不足もあります。私は患者さんを不幸にしたくはないので、出来る限り医療ミスや見落としが無いように最悪の可能性を考えながら診療しています。

しかし残念ながら医者によってはそのようには考えられないようです。この違いは医者としての初期教育によるのかもしれません。私は若い頃訴えられる診療と訴えられない診療の違いを叩き込まれました。実際に殴られたので本当に文字通り叩き込まれたのですが、今となっては懐かしい思い出です。そしてこの経験のおかげで色々なことがわかるようになりました。そのようなトレーニングを積んでいない医者には、訴えられると裁判で負けるという発想は皆無です。裁判に負けないために診療をする訳ではありませんが、最低限訴えられない診療を行うのは医者として最低限の心得のようなものだと私は思います。

例えば長年診療しながら病理を確認することを怠り、癌を見落としていた事例が2件あります。肉眼で癌には見えないから病理を確認しなかったらしいのですが、本来なら治るはずのものが治らなければ、万が一の可能性を考えて病理を確認するべきす。2人とも癌の可能性を完全に否定していました。万が一の可能性を考えて、念のため反対を押し切り確認したところ癌細胞が見つかってしまいました。それぞれ別の医者です。2人とも専門医を持っていることが自慢でしたが、長年診ていながら1人の患者さんでも癌を見落としてしまえば専門医には何の価値も無いと私は思います。幸か不幸か裁判にはならなかったようですが。

医者によっては知識不足と自信過剰と思い込みなどの様々な可能性により診断を誤ってしまうことがあるということです。そして私を含め生身の医者であれば誰でも似たようなことが起こりうるという話です。そのような不幸なことを起こさないために、最悪の可能性を考えて医者は診療に当たるべきなのです。そして患者さんも医者を選ぶべきなのです。命に関わらない病気であれば、そこまで神経質になる必要はないかもしれませんが、命に関わるかもしれない病気であれば慎重に医者を選ぶ必要がありそうです。

最悪の可能性を考えて診療を行う医者は信用出来ると思います。考え得る最悪の可能性の中から情報を集めることで、やはり最悪の状態なのかそうではないのかふり分けることが大切です。

今回このようなタイトルの記事を書くのは、知り合いの家族の話を聞いたからです。首に腫瘍が出来て開業医から総合病院を紹介され、癌の一種だと言われたそうです。手術にするか化学療法にするか家族で話し合って決めてきて欲しいと言われ、悩んでいるとの相談でした。結局家族では決めることが出来ないまま受診すると、院内の話し合いで首のものが原発ではない可能性があるという話になりました。つまり胃癌など他部位からの転移ではないかという話になったそうです。話が二転三転するため不信感を抱き、他院への紹介を願い出たそうです。通常病理を確認してあると原発のおよその検討はつくはずなのでおかしいなと思いながら話を聞いていました。詳しく聞いてみると、家族からの伝聞ですから確かなことはわかりませんが、悪性と断定し手術か化学療法の話が出ているにも関わらず病理での確認はされていなかったそうです。つまり確定診断がなされないまま、癌の治療が始まっていたかもしれないのです。一連の話から他院へ紹介してもらって正解だと思いました。

結局他院で行われた検査では、首に出来た腫瘍は悪性のものではなく、結核の可能性が高いそうです。これは上記の悪性を見落とした話とは反対で、思い込みにより確定診断せずに治療しようとした例です。結果として悪性ではなさそうなので幸いでしたが、医者を選ぶのも寿命のうちと改めて思いました。

実は後で聞くと何故主治医がそのような治療法を選んだのか理解に苦しむことがあります。病院の利益のためか、治療経験を積みたかったのか、実績としたかったのかその目的はわかりませんが、患者さんのために治療法が選ばれたとは思えないこともあります。もしかしたら医者によって医者をしている目的が異なるのかもしれません。

他にも医者が病気のことを良く知っていれば治るかもしれない病気でも、医者が知らないと治るものも治りません。例えば2型糖尿病は糖質回避により治ります。アトピー性皮膚炎やニキビも簡単に治ります。幸いアトピー性皮膚炎やニキビで命を落とすことは通常ありませんが、2型糖尿病では透析が必要になる可能性や足の切断が必要になる可能性があります。最悪命を落とす可能性もあります。近い将来糖質回避を患者さんに説明しなければ、訴訟の対象になるかもしれません。医者が従来の常識にとらわれていると、患者さんに不利益をもたらすかもしれません。

糖質の害を知っている医者を選ぶか知らない医者を選ぶかで、もしかしたら寿命が変わるかもしれません。病気によっては糖質の害を教えてくれる医者を選ぶようにしましょう。少なくとも納得出来る医者を探すようにしましょう。説明に納得出来なければ思い切って別の医者にかかるのも一つの選択肢です。

医者を選ぶのも寿命のうちです。

医者であれば医師免許は持っているので最低限のレベルは確保されていますが、実際には知識や医療レベルは医者によって様々です。専門医があるからといっても、安心は出来ません。むしろ過信しているかもしれません。ちなみに2型糖尿病に関してある糖尿病専門医に糖質回避を進言しましたが全く受け入れられませんでした。

このようにバラツキのある生身の医者よりも人工知能による最適な治療が実現する方が、患者さんのためなのかもしれません。それまでの間は納得の出来る医者を探すようにしましょう。

受診の目的 薬をもらうこと?

私は受診の目的は病気の治療だと考えています。
しかし患者さんの中には薬をもらうことが目的という方もおられます。具体的な薬をくださいという方までおられます。

医者の本来の仕事は病気の治療ですから、病気が良くなる情報を伝えることが仕事です。残念ながら医者の中には薬を出すことが仕事だと誤解している人もいます。このように誤解している医者が薬屋さんのように薬を出すことで、病院は薬をもらうだけの場所と患者さんも誤解してしまうのです。
医者は薬を出すと処方料が得られますが、説明をしても説明しなくても初診料や再診料は変わらない仕組みです。怒るような医者儲け主義の可能性が高く、薬をくれるだけで情報はくれません。

病気を少しでも改善出来る(薬を少しでも減らすことのできる)情報を教えてくれないのであれば、その医者は勉強不足なのかお金にならないから教えてくれないのかもしれません。穿った見方をすれば、病気が良くなってしまうと薬を出せなくなるのでわざと教えてくれないのかもしれません。別の病院を受診してみるのも一つの選択肢だと思います。

開業医、病気を治すが仕事?治さぬが仕事?

本来の医者の仕事は病気や怪我を治すことのはずです。しかし一部の開業医は、病気を治さず、出来るだけ長く通院してもらうことが仕事と勘違いしている話です。患者さんとしてはどの開業医が治すつもりで、どの開業医が治すつもりがないのかわからないため、治すのが仕事の勤務医にみてもらいたくて大きな病院に殺到するのです。
一部の医者が治さぬが仕事だと勘違いしてしまう理由を見ていきます。
一言で言えば治さない方が儲かる仕組みなのです。
以前書いた病気が治らないのは、治さないのかもしれませんを違う角度から書いてみます。

皆保険制度の落とし穴

今の日本の医療制度は国民皆保険によって成り立っています。国民皆保険のおかげで国民誰もが医療制度を簡単に利用することが出来るので、素晴らしい制度だと思います。

しかし残念ながらこの医療制度にも重大な欠陥があります。

何故なら成果報酬ではなく、出来高制だからです。治すことでお金をもらえる訳ではなく、結果の如何に関わらず処方や検査や処置をすればお金になります。そして病気を治してしまえばその成果は評価されず、通院の必要が無くなるので将来に渡ってお金にはならなくなります。逆に治らなくても薬を処方することでお金になりますし、副作用が出れば更に検査や処置で余分にお金になるのです。

今の医療制度は病気を治さない方が医者が儲かり、病気を治す誠実な医師は経営に苦労するのが現状です。糖質の害をキチンと伝え、病気を治す医者にこそ報酬が与えられるべきですが、現実にはそのような仕組みにはなっていません。病気を治してしまう方が医療費も削減出来るので国民の利益になりますが、そのような仕組みを作るのは非常に困難な状況です。自分の収入が減ってでも患者さんの病気を治す気概のある医師だけが、糖質の害を伝える状況がしばらく続くと思います。

病気を治す医師と治さぬ医者の見分け方

一つの簡単な見分け方は患者さんを怒るかどうかです。怒る医者は治すことが目的ではない可能性があります。病気を治すことが目的であれば、怒る必要などないからです。一緒に病気が治る解決法を探せば良いだけで、怒るのは何かしらの医者の思い上がり・勘違いが原因です。

病気を治さぬ医者は、口にこそ出しませんがお金が目的です。意図的に治さないのか無意識のうちに治らないように治療法を選択しているのかはわかりません。本人に聞いても治す気がないと正直には答えないでしょう。他に怒る目的があるとすれば威張りたいのでしょう。だからこそ病気を治さない医者は患者さんを(自分のお金か自分のプライドのために)怒ります。何故なら目的が病気を治すことではないから、病気で困って来院されたことを怒るという暴挙に出ることが出来るのです。医者の稼ぎのために怒られる上に、治す気が無いのですから困った話です。

参考

もし良かったら

をご参照ください。

儲け主義の医者の見分け方 待ち時間

先日は儲け主義の医者の見分け方で医者が怒るかどうかで見分ける方法を伝えました。今回は待ち時間から考えてみます。待ち時間が長いのは一般的には腕が良く、人気が高いと考えられます。しかし手際が悪くても待ち時間は長くなりますし、説明が長ければ待ち時間も当然長くなります。また病気を治さなければ患者さんが自然と増えるので、待ち時間が長くなります。わざと何度も受診するように促すと患者さんが多くなるので待ち時間は長くなります。そのため待ち時間の長短だけでは、腕が良くて人気が高く待ち時間が長いのか、わざと待ち時間を長くなるようにしているのかわかりません。

そこで儲け主義かどうかの見分け方を考えてみました。実際には儲け主義かどうかわかる訳ではありませんが、患者さんに対して思いやりがあるかどうかの判断が出来る方法です。

待ち時間を減らす工夫の有無

待ち時間を少しでも短くする工夫があるかどうかです。例えば待ち時間が長くなれば一時外出し、順番が近づけば電話で呼び出しをするとか、そもそも電話で受け付けを出来るかなどです。少しでも患者さんの負担が減る工夫があるかどうかです。知恵を働かせれば何らかの対応が出来るはずです。その工夫が無ければ儲け主義の可能性があると思います。少なくとも待ち時間が長いのは仕方が無いと考えています。場合によっては自分は人気が高いから仕方が無いと勘違いしているかもしれません。

そのような病院は診療時間前に行列が出来るのですが、人気が高いからと錯覚してしまいます。

もし待ち時間を減らす工夫がない上に、患者さんを怒る医者であればかなりの高確率で儲け主義の医者ではないかと考えます。少なくとも自己中心的な考え方の医者であることは間違いないでしょう。

待ち時間を短くする工夫があっても、待ち時間が長い程人気があるのか工夫がないから待ち時間が長いのか確認してみて下さい。

ちなみに待ち時間が短い病院は、人気がないだけかもしれませんが、もしかしたら患者さんのために手際よく治すから患者さんが少ないのかもしれません。一度患者さんの少ない病院にかわってみるのも一つの選択肢かもしれません。

儲け主義の医者の見分け方 怒るかどうか

困ったことに儲け主義の医者がいるのは事実です。儲け主義とは自分の利益を優先する考え方です。そして儲け主義の医者はそれが当たり前だと思い込んでいるので自分が儲け主義だという自覚はありません。だから本人に確認しても否定するだけです。

本人に確認出来ないので客観的に見分ける方法を考えてみます。私の提案する簡単な儲け主義の見分け方は患者さんを怒るかどうかです。勤務医が患者さんを怒るのは別の心理(参考:患者さんを怒る医者の心理を考える)かもしれませんが、開業医で怒る目的の一つは儲け主義の可能性が高いと思います。人の行動には必ず目的があります(目的論)。元々怒る目的が儲けなのです。

例えばやたらと再診を促したり、無駄な検査をしたりします。患者さんのためを装いながら儲けのために再診や検査を促すのです。そして再診しなかったり検査の質問をすると怒り出すのです。何故なら儲けにならないからです。

儲け主義の医者は患者さんを怒ります。何故なら儲けの邪魔になるからです。儲けにならないことを患者さんが言うから怒るのです。例えば質問されると答えなければいけなくなるので時間がかかるため怒るのです。説明をしてもしなくても儲けが変わらないため怒るのではないかと思います。もしかしたら説明が下手なのでうまく説明出来ないから怒るのかもしれません。

儲け以外に怒る目的があるとすれば、他に考えられるのは患者さんを怒る医者の心理をご参照下さい。

もしかしたら私の考え方が間違っているかもしれません。しかしもし本当だとしたらと考えてみて下さい。医者の儲けのために怒られているのかもしれないのです。ぞっとするような話だと思いませんか?いずれにしても怒るような医者は何らかの勘違いをしているのは間違いないはずです。

そして儲け主義の医者は儲けのために病気をわざと治さないのかもしれません。何故なら病気を治してしまうと通ってもらえないからです。必要のない薬を延々と飲み続けるように説明し、中断すると(儲けが減るから)怒るのです。治さないというか、治っていないことにするかもしれないのです。その証拠に病気を次々治していることを話すと、儲けにならないから治さない方が良いのでは?と言う医者がいました。冗談か本気かはわかりませんが、私には本気にとれました。そんな医者がいるのは事実のようですし、その会話からこの話を書くことを思いつきました。

いくら怒っても儲け主義以外は良い先生なのかもしれません。医者の儲けに貢献するのでも良ければ、怒る医者に通い続けると良いと思います。儲け主義の医者が嫌だと思えば、自分が怒られた場合はもちろん、怒る噂のある医者は避ける方が無難だと私は思います。私の考えが一理あるか、間違っているのか考えてみて下さい。

医師不足の原因の一つは説明スキルの問題

医師不足が叫ばれています。
その本質は二つにわかれます。
地方の医療のための医師不足と、都会の経営のための医師不足です。
一般的なイメージとしての医師不足は地方における医師不足です。

病院での待ち時間が長い原因の一つが医師の説明スキルの問題です。
医師が適切な説明をすることが出来れば、外来時間や入院患者さんへの説明の時間を短縮することができます。
残念ながら医師が説明スキルを習得する機会は少なく、現実的には先輩医師から学ぶしかありません。多少は学会などが説明の仕方を講義する機会はあっても各病気の説明の仕方に終始しているように思います。少し前にインフォームドコンセントという概念が生まれ、患者さんにきちんと説明した上で同意してもらうことが前提となりました。インフォームドコンセントが始まった際に現場の医師は説明の仕方を学ぶことなくインフォームドコンセントを患者さんに提供することが求められるようになりました。苦肉の策として医師が個人個人で考えてインフォームドコンセントを行うようになりました。説明スキルの高い医師と説明スキルの低い医師が混在しているのが現状です。そして多くの医師は他の医師の説明スキルの違いを比べる機会がないので、自分の説明スキルが高いのか低いのか知らないまま患者さんに説明しているのです。説明スキルが低くても誰も指摘してくれないので気付くことはできません。説明スキルの高い医師は、患者さんが混乱して悩んでいることを感じ取ると説明の仕方を変えることが出来ます。しかしこれも無意識のうちにやっているので、自分が説明スキルが高いとは思っておらず当たり前だと思っています。

説明スキルの高い・低いが垣間見えるのは、患者さんとトラブルになるかどうかです。説明スキルの低い医者はトラブルになることが多く、説明スキルの高い医師はトラブルになることはほとんどありません。何かと患者さんとトラブルになる医者は説明スキルが低い可能性が高いと思います。

説明と同意という点で、インフォームドコンセントの概念が生まれる以前では医師に従うしか選択肢がなかったものが、説明を受けた上で選択できるという点で患者さんに大きなメリットが生まれました。しかし説明のスキルを身につけないまま、選択肢を提供することを求められた医師は提供の仕方がわからないまま手探りで説明をしています。第三者から見れば回りくどい説明を行ったり、的外れな説明を行ったりしていても、医師自身は自分の説明が適切か不適切か知るすべがないのです。自覚のある医者は患者さんが少しでも早くわかる説明を工夫しますが、自覚のない医者は理解出来ない患者さんの問題だと考えています。初めて聞く患者さんにとっては、何を聞いてもよくわからないまま選択をすることになるので、相手の説明スキルの評価などできません。他の医師の説明を聞くことなく選択を迫られるので、比較のしようがないからです。

医師を評価する仕組みは、学会認定の専門医くらいですが、これは専門知識の有無を評価しただけで説明スキルの評価にはなっていないことが現状です。専門医でも説明の下手な人もいますし、専門医でなくても説明の上手な人がいます。患者さんにとっては、説明のスキルの評価ができないので専門医の有無か口コミで判断しているのが現状です。
医師自身も専門医を取得しているから説明スキルが上手だと錯覚している人もいます。

診察時間が長くなる理由

診察時間のうち診断にかかる時間の長短は知識と経験によって異なります。つまりベテラン医師になればなるほど一般的に診断に要する時間は短い傾向があります。
診察時間のうち説明に要する時間の長短は説明スキルによります。医師の説明が適切でなければ、患者さんが即座に理解できず、どういう意味合いかを患者さんから質問・確認することで診察時間が長くなってしまいます。(参考:診察時間の長い医師と短い医師の違い
具体的な例をあげると、医師は病気の説明をするのですが、専門用語をちりばめて説明することで説明したつもりになっています。治療法も専門用語を使って説明するため、患者さんにとっては外国語か暗号を言われているようなものです。医師にとっては当たり前の専門用語なので、患者さんが言葉を知らないということは微塵も考えることができません。医師は説明したつもりになっていますが、患者さんにとっては外国語か暗号のような初めて聞く専門用語を言われただけで、何もわからない状態に陥ります。何もわからないにも関わらず選択をせまられて、困ってしまうことが多々あります。専門用語が理解できないので、説明自体が理解できるはずもありません。医師は専門用語がわからないから質問したり意味を確認しているとは思いもしないため、会話がかみ合いません。この会話がかみ合わないことで診察時間が長くなってしまうのです。

説明とは相手の知識量に合わせて調整しながら行うべきものですが、医師の中にはそのことを知らない人達が大勢います。
診察時間が長いのに、首をかしげながら診察室を後にする患者さんが多い医師は説明スキルに問題がある場合があります。(患者さんによっては、治ると思い込んで受診し、治らないと言われたため納得できない場合もあります)

相手の知識量が多ければ手短に説明し、相手の知識量が少なければ小学生に説明するような初歩的なことから説明するべきです。このことを理解していない医師が、先に医師になったというだけで先輩風を吹かしているのですから、若い先生が説明上手になることは困難です。今のところ医師が説明上手になる唯一のチャンスは自分で説明が下手かもしれないと疑うことです。そしてどのようにしたら出来るだけ早く相手に理解してもらえるようになるか工夫することです。

どんな仕事でも共通していますが、説明スキルが高い方が有利です。何故なら短時間で必要な情報を伝えることが出来るからです。説明スキルが低ければ、同じ情報を伝えることにより多くの時間がかかってしまいます。

医師によっては患者さんを怒ることで説明を切り上げたりしますが、説明スキルが低いことを隠すための本能のようなものなのかもしれません。
怒る医師を何人も見てきましたが、総じて説明スキルが低かったように思います。恐らく偶然ではないように私は思います。(参考:患者さんを怒る医師の心理を考える

説明スキルに問題があっても自覚できない理由

理由は一言で言えば、医師としか日頃会話をしないからです。
医師とだけ会話をしていると、専門用語は当たり前のことです。
専門用語を知らない人と話す機会がないので、専門用語を知らない人がいることが理解できないのです。そして専門用語を知らない人が想像できないのです。勘違いしている医者になると、専門用語を知らないことを自分より劣っていると見下す人までいるのは困ったものです。それだけ狭い人間関係に収支していることを表しています。
医学知識の無い人と話す機会がないために陥る罠です。

ちょうど方言ばかり使って同じ地方の人と話をしていると、方言が標準語だと錯覚していることに似ていると思います。

説明スキルの簡単なトレーニング法

説明スキルの向上は大切なことなので項を改めて書いても良いかもしれませんが、説明スキルの簡単なトレーニング法を記載しておきます。自分が説明スキルが低いかもしれないと少しでも思われた方は一度考えてみられると良いと思います。

相手がどれだけの知識がわからないことが前提で話が出来るようになるべきです。
全く医学知識のない人にも理解出来るように説明するには、小学生か中学生に説明するレベルで話をできるように準備しておくと良いと思います。
相手を小学生や中学生扱いするという訳ではなく、全く医学の知識のない素人の方にも説明できるようにするという意味合いです。話をしてみて相手の基礎知識が備わっていれば、その分だけ説明の時間を短縮できるので、早く情報伝達をすることができます。

参考

医者なら誰でもわかる病院受診のタイミングの提案

医者なら誰でもわかる病院受診のタイミングの提案です。

医者なら誰でもわかるというのは、病気の原因や経過などを知っているからです。しかし医者にとっては当たり前過ぎて、患者さんも当たり前だと思い込んでいます。病状が悪化してから受診して怒る医者がいるのはこのせいです。医者にとって当たり前の経過だから、もっと早いタイミングで受診出来ただろうと思ってしまうのです。

医者によってはとにかく早く来いということを言う人もいますが、それは自分の立場しか考えていないだけのことです。病院を受診しなくても治る状態でも受診した方が良いと言うのと同じで、患者さんの立場を考えていない考え方だと思います。

具体的に受診のタイミングをどのように考えるのが良いでしょうか?

病気は自覚症状があって受診する場合と、検診などで指摘され自覚症状がない状態で受診することがあります。今回の受診のタイミングは自覚症状に関してです。

昨日より今日病気が悪化していれば明日はもっと悪化する

受診のタイミングの判断基準は、一言で表せば自覚症状が改善しているか悪化しているかです。悪化していれば翌日も悪化する可能性が高く、改善していれば翌日も改善する可能性が高いです。このことを多くの医者が知っています。だから医者は病院を受診するタイミングは患者さんも自然にわかると思っているのです。患者さんにとっては出来れば行きたいない場所が病院です。お金がかかるだけではなく、医者から何を言われるか不安ですから出来れば受診したくないのです。だから病院に行くのは出来るだけ後回しにしてしまいます。今日は悪くなったけどもしかしたら明日は改善するかも知れません。そのように期待して先延ばししてしまいます。

受診のタイミングは、昨日よりも今日悪化していれば明日はもっと悪化します。明後日は更に悪化します。悪化の仕方は一直線ではなく、加速度的に悪化するので患者さんとしても慌ててしまいます。加速度的に悪化するのは細菌感染やウイルス感染が原因の場合です。細菌やウイルスが加速度的に増殖することが原因で症状が悪化してしまうのです。加速度的に悪化するとは昨日より今日2倍悪くなったとすると明日は4倍悪化し、明後日は9倍悪化してしまうのです。直線的に悪化するのであれば昨日より今日2倍でも明日は3倍、明後日でも4倍悪化するだけです。加速度的に悪化する可能性があることを理解しておくことをお勧めします(実際には細菌やウイルス感染であっても免疫が加速度的な増殖を抑えてくれるので直線的に悪化することもあります)

いずれにしても昨日より今日悪化していれば、普通は明日はもっと悪化するはずだということです。明日症状が変わらなければ悪化が止まったと判断して様子をみても良いかも知れませんが、悪化していれば速やかに受診する方が良いと思います。何故なら明後日は更に悪化するはずだからです。

受診出来る日に前日より悪化しては受診を検討する

仕事や学校の都合で受診出来る日が決まっていれば、ギリギリまで我慢せず受診出来るタイミングに合わせて早めに判断するとお得です。ギリギリまで我慢して受診すると、どうしても治るまでに時間がかかります。我慢した結果によっては救急病院を受診することになってしまうかもしれません。具体的には受診出来るタイミングが明日か5日後であれば、明日の時点で受診するかどうか判断するのです。明日症状が悪化していれば受診する方がお得です。明日悪化していれば5日後には更にもっと悪化している可能性が高いからです。悪化しているのに受診せず、5日後まで我慢出来ない程悪化しないあるいは改善する方に賭けるのは危険なギャンブルだと私は思います。明日受診しないということは、5日後まで受診しなくてもすむ方に一か八かの勝負に賭けるのと同じです。仮に明日と明後日受診出来るとすれば明日悪化していても、明後日受診出来るので、明日余程悪化していなければもう1日様子をみても良いかも知れません。

受診出来るタイミングで悪化傾向にあるのか症状が変わらなければ、早めに受診しておく方が結果的には病気が軽くて済むので良いと思います。

受診のタイミングを考える一助になればと思います。