説明が長い医者

説明が長い医者という検索ワードで当サイトにたどり着かれた方がおられました。

説明が長いのはただ単に説明が下手なのです。患者さんの求めている情報を的確に伝えることが出来ないため、長くなるだけなのです。患者さんの求めている情報が医者自身がわからないので、短くまとめることが出来ません。あれもこれも伝えないといけないと思い込んでいるのです。伝えるべきことを絞り込めないため説明が長くなるのです。

もしかしたら情報の加工・取り扱いが苦手なのかもしれません。医学部の入試や国家試験では説明能力が問われることが無いため、陥ってしまう落とし穴です。自分が優秀だと錯覚し、説明しても理解出来ないのは患者さん側の問題だと誤解している医者もいます。説明しても相手にわかってもらえないのは、説明側の問題です。

相手の理解度に応じて説明を省略したり、説明を付け加えるようにすることで相手の理解度は高まります。相手の求める的確な情報を伝えることで、短い時間で手短に伝えることが出来ます。説明が長い医者はこれらが苦手なのかもしれません。

実際に出来るかどうかわかりませんが、対策としては必要な情報で無ければ話の途中でも聞きたいことを質問することです。わからないことをわからないまま聞いても時間ばかり過ぎてしまいます。必要ない情報やわからないことを聞いても余り意味がないと私は思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。