ステロイドが怖いというステロイド恐怖症という考え方があるようです。私は専門ではありませんが、恐らく不安神経症の一種だと思います。
とにかくステロイドが怖いためステロイドを拒絶してしまいます。ステロイドの外用剤での副作用を説明しても、受け入れることが出来ません。ステロイド恐怖症の心理に付け込んで商売している人もいるようです。
ステロイド恐怖症には2種類あります。何となくステロイドに対して抵抗がある程度の軽いステロイド恐怖症と何としてもステロイドは拒絶するステロイド拒否症があります。ステロイド拒否症はステロイド忌避教とでも言い表わせる程強いステロイド恐怖症です。ステロイドは危険だと信じ込んでいる一種の宗教のようなものだと思います。理屈ではなくただただステロイドが怖いのです。
ステロイド忌避教はステロイドが危険だと信じているので何を言っても受け入れることが出来ません。完全に信じ込んでいるので、宗教と同じで簡単に考え方が変わることはないのです。お釈迦様を信じている人にキリストの素晴らしさを説いても聞く耳を持たないでしょう。逆にキリストを信じている人にお釈迦様の考え方を伝えたところで、聞いても意味のわからない別世界の話でしかありません。ステロイド恐怖症が激しい方はステロイドは怖いものだと思い込んでおられるので冷静な判断が出来ないのです。
ステロイドには確かに副作用はありますが、上手に使えば抜群の効果が期待できるお薬です。どうしてもステロイドを使いたくなければ、糖質回避をすることで病状が改善するかもしれません。何故ならステロイドが必要な病態の原因が、糖質による免疫機能障害で自己免疫を引き起こした結果の可能性があるからです。怖いステロイドを無理して使うより、糖質回避をすることで病気が良くなるかどうか試すことをお勧めします。
不安神経症も糖質回避で改善するかもしれませんので、二重の意味合いで糖質回避がお勧めです。