人類の進化の歴史において長い間食べ物は探し回るものでした。約1万年前に農耕が始まり、自分達で意図的に栽培という手段により増やすことが出来るようになりました。農耕により、狩猟採集生活から開放されました。その後の文明の発達により食べ物が豊富になりました。そのおかげで文明国では飢えて死ぬことはほとんどなくなりました。それどころか文明国では、まだ食べることの出来る食料を捨てることもあります。生活が豊かになった証拠です。ある歌にありますが、かつては王様や貴族にしか楽しむことの出来なかったアイスクリームが、今ではコンビニに行けば100円前後で誰でも楽しむことが出来ます。
生活が豊かになった反面、問題も起こりました。糖質による害です。その害に気付かないまま多くの人々が糖質依存に陥っているため、糖質依存症とでも言うべき病気が沢山わかってきました。糖質による病気は肥満、2型糖尿病や各種アレルギー、自己免疫性疾患、ニキビなど様々です。
どうせ食べるなら美味しいものを食べたいという人間の欲求が、資本主義の元で発展してきました。そのおかげで今日美味しくて豊かな食生活を楽しむことが出来ます。しかしこの食を楽しむことで知らない間に多くの人々が病気に陥っているようです。当時の知識不足から死者まで出してしまった脚気のように、現代の脚気とでも言うべき知識不足から病気を引き起こしてしまっているようです。
少なくとも食は毎日楽しむものではなさそうです。娯楽という位置付けで時に楽しむことに異存はありませんが、毎日楽しむと何らかの病気を引き起こしてしまう可能性が高まります。特に食と関連のある病気を既に発症しているのであれば、食生活により病気の発症を抑えることをお勧めします。例えば2型糖尿病の方であれば、その原因である糖質を控えることで解決します。食べる物をタンパク質と脂質を中心に選ぶことで病気が良くなります。
美味しい物を食べるという快楽の追求は手痛いシッペ返しをくらいます。楽しみはたまにあるから良いのであって、楽しんでばかりいると本当に病気になってしまうようです。知らないうちに糖質依存や糖分依存などの依存に陥ると自分の意思ではやめられなくなってしまいます。
食は楽しむ時代から選ぶ時代に変わるようです。というよりも食を選ぶ方が病気が治るのでお得だと考える時代がもうすぐやってきます。