医者が商売人であるという視点で俯瞰する

一つの視点の提案です。
医者が商売人であるという視点で俯瞰する(鳥のような視点で上から客観的に眺める)ことを提案します。商売人であるという視点で医者を見ることがないのではないかと思い書いてみます。

勤務医の場合

勤務医は商売人ではないと錯覚してしまいますが、実は病院によっては売り上げを求められているのです。そのため念のためと称して入院を勧めたりするのです。念のための前に売り上げのためにという言葉が省略されているのです。決して患者さんのためだけを思って入院を勧めているわけではないこともあるのです。
以前は売り上げや収支ということは民間病院では求められていたものの、最近では公的病院でも求められるようになりつつあります。何故なら独立採算のため赤字になることは避けなければいけないからです。そのため経費の削減だけでは経営が成り立たないため、経営陣も売り上げを医者に求めるのです。
良性疾患で手術をしきりと勧める医者は、医者自身が手術したいだけではなく病院から売り上げを求められているのかもしれないのです。

開業医の場合

開業医がある種の商売人であることは間違いありません。何故なら開業医は患者さんを診療して得た収入から、家賃や光熱費・従業員の給料である人件費など必要経費を支払った残りが自らの収入になります。医療法人の医師は勤務医と同じで給料として収入を得ます。
個人経営の場合、いくら志の高い患者さん思いの医療を行って赤字になっても、誰も補てんはしてもらえないのです。どの程度患者さんのことを考えて医療を行うか、自分の利益のことを考えて医療を行うかは医者のモラル・良心に任されているのです。
本来であれば患者さんの治療・病気を治すことを最優先するべきですが、一部の医者は儲けるために患者さんに無駄な薬を処方するのです。一応論文などで裏付けはされている薬ですが、その論文は製薬会社がスポンサーとなって出された論文で広告のような論文を根拠に処方を続けるのです。薬を長く飲む方が良いという論文により、医者も製薬会社も儲かるのです。医者の中には製薬会社の持ってくる広告のような論文しか読まない医者もいるようです。

お金を儲けることが目的の開業医は病気を治さない方が儲かるため治す気はありません。病気を改善する方法が見つかったとしても、わざわざ収入を減らしてまで患者さんに教えようとはしないのです。

お金儲けだけ考えている医者はごく一部です。逆に経営のことを考えていない開業医もごく一部です。ある程度は経営のことを考えざるをえないのですが、儲けだけが目的の医者は受診されないことがお勧めです。儲け主義の医者かどうかの見分け方は怒るかどうか待ち時間です。患者さんの病気を治すことを目的とした開業医の先生を探してみてください。

医者の言動が理解できない場合

医者の言動が理解できない場合、もしかしたら儲け主義かもしれないという視点で俯瞰して読み解いてみてください。あっさり納得できる言動かもしれません。
他にも医者の言動で理解できないのは、医者自身が偉いと勘違いしている場合、説明しても理解できないのは患者さんが悪いと勘違いしている場合などです。それらのことはまた機会がありましたら改めて書きたいと思います。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。