相手の代わりに考える勧め

これから様々な仕事が人工知能に置き換わるはずです。人工知能に置き換わりにくいのが相手の代わりに考えてあげることです。先回りして考えると言い換えることも出来ると思います。

今の機械は人が選択肢から選ぶことで、機械が判断してくれるところまできています。しかし選択肢の中に答えが無いと今の機械には判断が出来ません。その機械には判断出来ない、選択肢以外の答えを代わりに考えてあげるという話です。

例えば商品を買う場合、性能重視か価格重視かという選択肢から選んでもらえばある程度商品を提案できるのが今の機械です。ネットなどで簡単に探すことが出来るでしょう。しかし本人にもわからないが選択肢の中に欲しい商品が無い場合に対応出来ません。相手の代わりに考えてあげるとは、相手自身も気付いていないかもしれない新たな選択肢や希望を見つけてあげることだと思います。例えばデザイン性とかです。選択肢にはない拘りがある場合には、今のところ自分で解決策を見つけるしかありません。その解決策、折り合いをつけることを代わりに考えてあげることが、人工知能に負けない能力だと思います。

具体的に車を選ぶことを想定してみます。価格や性能、デザイン性などはホームページから選ぶことが出来ます。ただの人の移動手段と考えれば、これらのことだけで十分な情報です。しかし家族構成によっては、近い将来子供用の自転車も運びたくなるかもしれません。若い夫婦なら子供も生まれてくるかもしれません。予想される将来の使い方も考えてあげて提案することは今のところ機械には出来ません(私が知らないだけで既に実現しているかもしれませんが)。できるだけ大きい車を売りたいという売り手側の思惑ではなく、あくまでも相手の代わりに考えてあげるということです。

実は様々な状況を想定することは試験という形でトレーニングされています。教科書を覚えて、その教科書の内容を様々な形で問題を読み解く事が試されているのです。しかし相手の代わりに考えるという発想がないため、そういった考え方に慣れていないのです。

今後は相手の代わりに考えるという考え方の出来る人が有利になると思います。人工知能に負けないためには相手の代わりに考えることが出来るようになるしか無いと私は思います。他に人工知能に負けない選択肢は今のところ私には思いつきません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。