イギリスに対するEUの見解

EU離脱が国民投票により決まったイギリスですが、EUの見解が面白いと思いました。

EUは一度離脱すると復帰は認めないと宣言しました。このことからEU側はかなり焦っていることを露呈しています。EUの組織に自信があれば、離脱してもいつでも戻ることを歓迎すると宣言するはずです。復帰はさせないという主旨の発言もあるようです。EUとしてはそれだけ憎らしいという受け止め方なのでしょう。

EUが困ることになるのか、イギリスが困ることになるのか、それとも両方が困るのかは現時点ではわかりまけん。しかしEUの反応からはEUが受けていたメリットの方が大きいのかもしれません。EUは受け身であることを露呈しました。各国が加盟を希望すれば、加盟を認めるか認めないかはEUに決定権がありますが、脱退は各国に主導権があることを世界に知らしめたのです。EUが加盟継続に値する魅力的仕組みを打ち出さなければ、国民投票を望む国が増えることでしょう。

負け惜しみであっても表向きは、いつでも復帰を認めると宣言する方が現時点の加盟国へのアピールには良かったかもしれません(いつでも復帰出来るとなると、お試し離脱を求める国も出てくるかもしれませんが…)。

一度離脱しても復帰したくなる程魅力的な枠組みを作る必要に迫られたと私は思います。

いずれにしても、様々な意味でEUも変わる時がきたようです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。