子供の考え方のトレーニング法

子供の考え方のトレーニング法はまだ確立されてはいません。今のところ学校で勉強という形で考え方のトレーニングらしきものはされてはいますが、科学技術の進歩により多少の違いはあっても、明治時代から本質は変わってはいないようです。

今回子供の考え方のトレーニング法の一例を提案してみたいと思います。

今の学校での勉強は暗記とその活用が主眼です。残念ながらこれから暗記力・検索能力には大した意味がなくなります。何故ならコンピュータやタブレット、スマートフォンが代わりに記憶してくれるからです。メモという意味もありますし、そもそも既にメディアに記憶され整理されているのです。わざわざ覚える必要などありません。

覚える『意味』があるとすれば、自分の頭で考える時だけです。思考する元は頭の中に入れる必要があります。思考し新しい考えを生み出さないのであれば記憶すれ必要などありません。記憶という作業は機械に任せれば良いのです。いつでも瞬時に頭の中から適切な情報を引き出す検索能力が『意味』を持っていたのは、人間の頭脳しか検索する手段がなかったからです。他に選択肢がなかったよで仕方なく人間の頭脳に頼っていただけのことです。

わざわざ人間の頭に記憶する『意味』があるのは、思考のためと書きました。思考するためには頭の中に入れ込み、考えるために瞬時に頭の中から検索しなければなりません。細かい数字などは機械に頼れば良いのですが、本質を理解するための記憶・知識を身につけ、活用出来るかが問われる時代になっています。現在進行形で物凄い勢いで変わりつつありますが、不思議とそのことに気付いている人は少ないようです。

子供の頭のトレーニング法

頭のトレーニングの目的は物事を瞬時に思い起こすことです。思い出す癖をつけるのです。それを何となくトレーニングしているのが学校の勉強で、テストという形式で思い起こすようにしています。しかし残念ながら一方向からの出題なので頭の検索能力が高まりません。テストに出ることだけ答えることが出来るようになるだけです。

私は記憶のインデックス化を提案します。人間の記憶はキーワードで思い起こすようにできています。キーワードが複数ある言葉や事柄は思い出しやすく、キーワードが設定されていなければ思い出すきっかけを失ってしまうのです。後で取り出せない記憶はないのと同じです。記憶のインデックス化とは、キーワードをインデックスとして記憶の頭出しを出来るように、記憶を整理することです。

記憶の整理をすることで、思考する際に必要な情報を自分の頭の中で探しやすくなります。頭の中が整理されていれば考える際に足らない情報も浮かび上がるため、足らない情報を外部から探すことも出来るようになります。

具体的な子供の頭のトレーニング法は、キーワードを使って記憶を思い起こさせることです。例えば旅行に行った際に帰った後で、「◯◯の旅行、一番楽しかったのは?」という二つのキーワードで子供の頭の中を検索してもらうのです。頭の中の整理・インデックス化されていればすぐに答えが返ってきます。まだインデックス化されていなければ何も答えられず固まってしまうでしょう。そこで次のキーワードを与えてあげるのです。最初に◯◯に着いたよね?という具合に思い出すきっかけを探っていくのです。

時間が経つにつれ忘れるので、時間が経つ前に聞いてあげましょう。「昨日学校で何があった?」でも構いません。「驚いたこと」というキーワードで聞いても構いません。何でもいいのです。

問い掛けることで子供は必死で頭の中の記憶を探し回ります。そして自分の頭の中の記憶の探索を繰り返していると、記憶が整理されインデックス化されるのです。この整理された記憶が思考の際に役立ちます。整理されていない記憶は、テストにしか役立ちません。

子供の頭のトレーニングには頭の整理に役立つキーワードを投げかけることだと私は思います。良かったらお試しください。偏差値を上げる努力をするより余程『意味』があると私は思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。