薬において有意差で効果を考えるのは、核心には触れていない証拠です。つまり核心には触れてはいないものの、核心にかすっているのが有意差です。
有意差に意味があるのは、原因の検索であって薬の効果ではありません。
原因の検索において有意差があれば原因に近付いているので『意味』があります。しかし薬の効果において有意差とは、偶然よりは効くという程度です。
原因の一部に関わるので偶然ではなくて一定の効果はあるものの、確実に効く訳ではないのです。
本来の有意差の使い方は原因検索において行われるべきです。有意差が見つかれば、偶然ではない何かがあるはずです。有意差の中に答えがあるので、有意差のある中から答えを探すのです。
薬において効果に有意差があるのは、効かないときの言い訳をしているように思います。
他の分野で確実性のないことを偶然ではないと言って売り出しても相手にされることはありません。このテレビはハイビジョンが映るかもしれません。なんてあり得ません。各種産業において偶然ではない多少効くだけで物を売ることはないと私は思います。
いつの日か病気が全て解明されると、有意差という言い訳は必要無くなる日が来ることでしょう。私が行きている間に、そんな日がくることを祈っています。