子供や赤ちゃんに塩辛い物を食べさせると薄味の物を食べなくなるため濃い味付けを食べさせてはいけないと言われることがあります。迷信なのか医学的に正しいのか考えてみます。一言でいえば医学的に正しいと私は考えます。その根拠を書いていきます。
塩分依存
以前から提唱している糖質依存に続き塩分依存という概念を提唱しています。濃い味付けに慣れてしまうとは、塩辛いものに耐えられるだけでなく、塩分に必要以上に快楽を感じてしまい塩分依存に陥るのです。糖質依存では糖質に対する自己抑制が出来ない状態です。食欲に対する設定値が変わってしまうため、強い空腹感という禁断症状に悩まされます。塩分依存とは塩分に対する自己抑制が出来ない状態です。必要以上に塩気を求めてしまうのです。言い換えると味覚が変わってしまうのです。塩味の設定値が変わってしまうようなイメージです。
塩分依存に陥ると、普通の味付けの塩味が足らないように感じてしまいます。既に味付けがされているにも関わらず、更に塩や醤油をかけて食べるようになります。
子供や赤ちゃんの場合には通常の味付けを受け入れなくなります。
対策
糖質依存の対策と同じです。糖質を少しだけ食べると余計糖質を食べたくなってしまいます。糖質依存から抜け出すためには、食べるか食べないかはっきりすることです。中途半端に食べると余計食べたくなるため、逆効果です。
塩分依存の対策は塩気のない食べ物で慣れることです。恐らく出汁の旨味で味付けすることが正解だと思います。塩分依存から抜け出すことが出来れば、再び塩分を摂っても差し支えありません。
塩分依存に陥ることを避けるためには、塩辛い食べ物を連続して食べ続けないことです。
薄味を全く受け付けなければ、塩辛い味付けから少しずつ塩味を薄くして慣れていくしかありません。