スポーツは勝たないと意味がないと主張する人がいます。スポーツを商売と考えている人にとっては1つの真理かもしれません。勝った側だけが利益を得ることが出来るからです。お金を得ることが目的の商売としてスポーツをするのであれば、確かに勝たないと意味はないでしょう。
しかし本来のスポーツの目的はお金ではなく、最善を尽くすことです。1人で鍛えても限界があるため競うことが始まったのです。競う際に楽しむ要素を盛り込んでルールを整えたのがスポーツです。だから本来の目的の最善を尽くすことが出来れば、勝ち負けは関係ないはずなのです。
本来のスポーツの目的は最善を尽くすことですが、勝ち負けにこだわるようになるのは勝たないと何も得られないと誤解しているからです。勝つために最善を尽くすことで貴重な経験が得られるのです。その貴重な経験の価値を理解出来ない人が、勝たないと意味がないと考えてしまうのです。そして本来のスポーツの目的は最善を尽くすことだと知らないのです。
スポーツをするのであれば勝つにこしたことはありませんが、負けたからといって意味がない訳ではありません。何故なら勝てなかったという経験が得られたからです。勝つためには何が足らなかったか知るきっかけを与えてくれたからです。勝ち負けは最善を尽くすための手段だということを知るようにしましょう。