防衛大臣の辞任に思う 何故今!?

かなり前に防衛大臣は辞任するしかないだろうなと考えていました。以前記事を書いたので確認してみると3月の記事でした。防衛大臣なのに自分の身も守れない様子だったからです。

政治の素人の私から見ても合理的な判断が出来ているとは思えませんでした。様々な失言や質問に対して壊れたレコードのように同じ返答を繰り返す姿を見て痛々しく見ていた人も多かったと思います。

ついに辞任したようですが、3月に辞めていれば傷が浅かったと思うのは私だけでしょうか?合理的な判断をすれば3月の時点で辞めるのが妥当だと私は考えていました。何故なら話の内容に合理性がなかったからです。遅くとも4月には辞めると考えていたので予想が外れ驚いていました。後付けで考えてみると、その後小学校新設問題、獣医学部新設問題と立て続けに問題が発覚したため有耶無耶になったな過ぎませんでした。乗り切った訳ではなく、他の問題に埋没したに過ぎませんでした。

その後も選挙応援での発言が自衛隊ならぬ自民隊のように聞こえたため問題とされました。

間違いは誰にでもありますが、法律と言葉を駆使する仕事である弁護士だけに言葉の選び方はもう少し慎重になるべきでした。更に誤魔化そうとしてしまったため逃げ道がなくなってしまいました。

記者との受け答えを見ていてもあらかじめ用意された原稿を暗唱しているに過ぎません。恐らく自分で考えて話すと、国会での答弁や自民隊の時のように問題発言をしてしまうので誰かなら原稿以外発言しないように言い含められていたのでしょう。

辞任が今になった理由ではなく、目的を考えてみます。何故なら今になった理由は逃げ道が無くなったからに過ぎません。逃げられそうにないところまで追い詰められたことをようやく今理解したに過ぎません。今辞任に至った目的は、内閣の支持率低下を食い止めることだと思います。他のことでも内閣が責め立てられていますが小学校新設問題・獣医学部新設問題は逃げ道が無さそうです。少なくとも辞任すると回避出来る報告の隠蔽問題だけでも辞任で乗り切ることを目的としているのではないかと思います。

現状からは恐らく実現しないと思いますが、自衛隊に関する憲法改正を本気で考えていたのであれば、3月時点で手を打つしか無かったと思います。そのまま続投を許してしまったことは、先見の明のある知恵者が内閣周辺にいないことを意味します。知恵者はいても、残念なことにこれまでの支持率から勘違いしてしまったのかもしれません。知恵者がいれば今からでも軌道修正して欲しいものです。知恵者がいなければ…。この国は何処に向かっていくのでしょうか…。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。