結婚とは人類の進化の過程で 試行錯誤の結果辿り着いた一夫一婦制を法整備したものです。結婚には男女2人の同意が必要なことは容易に理解できます。本来婚姻関係の継続にも2人の同意が必要なこともわかります。逆に片方が婚姻関係の継続が難しいと思えば、婚姻関係は破綻しています。電磁石のようなもので愛情という電気が流れなくなった電磁石は磁力を失います。場合によっては愛情の裏返しで憎悪という逆向きの電気が流れること、反発力を引き起こすのも電磁石に似ています。
場合によっては反発力が働いている夫婦関係にも関わらず、離婚訴訟で離婚が認められないのは意味不明です。何故なら裁判所に訴えるほど離婚したい訳ですから婚姻関係の継続は困難です。裁判官が離婚を認めない目的がよくわかりません。国民が結婚することが前提で、離婚を好ましくないものとして認識しているのかもしれません。出来る限り離婚を避ける目的があるのかもしれません。離婚を認めない目的の一つには弱者を守る意味合いがあったのかもしれません。浮気をして浮気相手と結婚するために離婚を言い出した場合、配偶者の地位を守ることを目的に離婚を認めてこなかったのかもしれません。
しかし1人が破綻を宣言した時点で、既に婚姻関係は破綻しているため、離婚はやむを得ないと私は思います。裁判官に出来ることは離婚の条件の調整に過ぎないはずです。本来離婚裁判は訴えた時点で離婚は成立し、離婚の条件の話し合う場とするべきです。つまり不倫側からの離婚申し立てであれば、不倫した側は莫大な慰謝料を支払う仕組みにするのです。
現在の離婚裁判のおかしな点は、離婚か婚姻関係継続かを吟味しているからです。裁判に訴えた時点で良好な婚姻関係の継続が困難なことは誰にでもわかることだからです。合理的な国によっては片方からの申し立てで簡単に離婚できるようです。日本でもそろそろ合理的な考え方をするべき時だと私は思います。