政界の放火魔

政治の世界を見ていてふと思ったことがあります。
発想が過激なため敢えて名前を出しませんが、放火魔がいます。誰のことか考えてみてください。

火どころか煙さえないところに、わざわざ火を炊きつけて大騒ぎします。
自分に火が付きそうになると、自分でつけた火を消すことなく逃げだすのです。

移転が決まった施設に難癖をつけて移転させない。なんでも地下水が汚染されているということらしいですが、汚染の基準が飲料水としての使用を目安としています。飲まない水を飲む水の基準で汚染ということが私には難癖に思えます。
結局何も変わらないまま、なし崩し的に移転するようです。
その意味は移転を止めることが出来るという権力を誇示できたことだけです。
本来なら移転を止める基準を示し、その基準をクリアできたから移転、クリアできていないから移転中止とするべきでした。そうしないところが問題のないところにわざわざ問題を生み出す、放火魔に見えてしまいます。

次は新党結成でした。
本来なら知事と議会の関係は、知事が政治を行い、議会は知事の暴走を止めるはずです。その知事が議会を牛耳ることはチェック機能が働かないため不適切だと私は思います(参考:知事が党首の違和感)。百歩譲って自分のやりたいことをするために本来チェックする側の議会を牛耳っても仕方がなかったとしても、自分に力があると錯覚してしまいました。地域政党の党首を降りて、知事でありながら国政政党を立ち上げたのです。これも火のないところにわざわざ火をつけたようなものです。世間一般では『風』などと言っていますが、私には放火された『火』のように見えました。何故なら『風』なら物が動くだけで後に意味が残りますが、放火魔の付けた『火』の後に何も残らないからです。

勝手に私が想像したことですが、総理大臣を狙っていたと私は思います。私がそう類推した根拠は選挙が終わるまで首班指名を誰にするか公表しなかったことです。政権奪取を目標に掲げながら誰を総理大臣にするか公表しないということは通常あり得ません。政権が取れないことが分かっている人達は首班指名を誰にするか事前に決める必要はありません。ということは政権奪取というのは口だけで政権を奪えるとは考えていなかったか、放火魔が最後まで首班指名されるつもりでいたとしか私には思えません。情勢を見据えて勝てそうだとなると衆議院議員選挙に打って出るつもりだったのではないかと私は思います。放火した火が『逆風』にさらされ、自分に燃え移りそうになったの、最後の最後にようやく諦めて衆議院議員選挙には打って出ないと宣言をしたのではないかと私は思います。

結局騒ぎだけ起こして国政正当の党首もやめてしまいました。それはそうでしょう。総理大臣になるために思いついて点けた火が消えてしまっただけでなく、自分に燃え移りそうになったのですから慌てて逃げるのは当たり前です。これ以上関わっていると知事の座も危ないと考えて逃げ出したのでしょう。
この逃げ出すところも放火魔です。放火魔が焼け死ぬことはほとんどありません。

放火魔は火をつけて騒ぐことしかできません。
新しいものを生み出す創造主ではなく、破壊者でしかありません。
賢い英雄だと思っていた人が放火魔だとばれてしまったのですから、自分のつけた火で燃えてしまいそうです。

政界の放火魔が次に火をつけても、騒がずすぐに水をかけて消してしまいましょう。
オオカミ少年ではありませんが、またかと思うだけで良さそうです。
政界の放火魔と揶揄されるような行動に出るくらですから、正直任期満了まで働ける程賢いようには私には見えませんが、どうなることでしょう。

政治の世界に新しいことを生み出す創造主が生まれることを祈っています。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。