血糖値スパイクの本当の原因を考えてみます。血糖値スパイクは血糖値が急激に上昇することです。インスリンの作用の低下やインスリンの分泌の低下が原因だと言われていますが私は違う考えを持っています。確かにインスリンの作用の低下やインスリンの分泌の低下でも家とスパイク起こるのかもしれませんが、血糖値スパイクは体質によるものではなく食べ方によるものだと私は考えています。
つまり血糖値スパイクが起こるからといって嘆くことはなさそうです。なぜなら食べ方を工夫することで血糖値スパイクは避けることができるからです。
私自身食べ方によって血糖値スパイクが起こってしまいます。これが特殊な私の体質によるものなのか、食べ方が同じであればみんな血糖値スパイクが起こるのかは今後の検討課題です。血糖値スパイクが起こる体質だとしても、本当の原因は食べ方のようです。そのことを書いていきたいと思います。
血糖値スパイクの本当の原因
血糖値スパイクとは血糖値が急速に上昇することです。血糖値の上昇には消化吸収そしてインスリンの分泌より血糖値を下げる効果の作用の結果が反映されます。緩やかに消化吸収されれば血糖値の上昇も緩やかになりますし、速やかに消化吸収されれば血糖値は急速に上昇します。血糖値が急上昇し始めてもインスリンがしっかり働けば血糖値の急上昇は抑えることができますが、インスリンの分泌が悪い場合やインスリンの効果が出にくい場合には血糖値を下がりにくくなります。
血糖値の上昇には、血糖値の上昇因子(糖質の消化・吸収)と、血糖値の降下因子(インスリンの分泌・作用)が関わっていることがわかります。一般的には血糖値スパイクは血糖値の降下因子の問題だと考えられています。しかしその認識は必ずしも正しくはありません。何故ならそもそも消化・吸収が緩やかであれば、血糖値の急上昇が起こらないため、インスリンで急いで下げる必要がないはずだからです。
血糖値スパイクの本当の原因は、糖質の食べ方だと思います。血糖値を押し上げる糖質だけを食べれば血糖値は急上昇しますし、血糖値を直接上げない糖質以外のものと一緒に食べれば、血糖値の上昇は緩やかになります(参考:おにぎり1個とおにぎり2個の食後血糖値、おにぎりと唐揚げの食べ方による食後血糖値の違い)。更に糖質だけ食べる食べ方で水分を摂ると一気に血糖値は上がります(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係、カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。
つまり血糖値スパイクの原因は糖質だけ食べて水分を摂ることだと思います。具体的にはおにぎりとお茶、ご飯と味噌汁、パンに牛乳、素うどんに水などです。誰しもやりがちな食べ方が血糖値スパイクを引き起こしているのです。
血糖値スパイクの避け方
血糖値スパイクの原因は糖質だけ食べて水分を摂ることですが、対策は水分を取らないことではありません。糖質以外のもの一緒に食べるように工夫するのが正解のようです。おにぎりとお茶だと急上昇する食後血糖値(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)が、おにぎりと唐揚げと水であれば食後血糖値はむしろ下がります(参考:おにぎり1個・唐揚げ交互と水500mlの食後血糖値)。
このことから糖質だけ食べることが主犯で、水分を摂ることが共犯のようです。
糖質だけ食べる食べ方は血糖値スパイクの原因となるため、何か糖質以外のものと一緒に食べるようにしましょう。例えばサンドイッチなどは糖質と糖質以外のものを同時に食べることが出来る理想的な食べ物の一つです(参考:各種サンドイッチの食後血糖値)。特にセブンイレブンのたまごサンドは食後血糖値が上がりにくいのでお勧めです(参考:たまごサンドの食後血糖値 3回目)。ちなみにファミリーマートのたまごサンドは少し、ローソンのたまごサンドは結構上がりました(参考:セブンとローソンの卵サンドの食後血糖値、ファミリーマートのたまごサンドの食後血糖値)。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのたまごサンドの食後血糖値の違いは糖質割合によります。セブンイレブンはパンが薄く、ローソンはパンが厚く、ファミリーマートがその中間です。
他には血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版、病気を避ける理想の食べ方をご参照ください。
追記)血糖値スパイクのもう一つの原因を書きました。良かったらご参照下さい。