参考文献 Googleの哲学

私が物事を考える上でベースになる考え方の1つを身につけさせてくれた本です。既に参考文献に掲載していると思い込んでいましたが、ある記事を書く際に参考文献としてリンクを貼ろうとすると参考文献に掲載していないことに気付いたため掲載してみることにしました。

このGoogleの哲学 (だいわ文庫)という本は、Googleの経営理念・考え方を読み解く知恵を私に授けてくれました。このGoogleの哲学から、利益を追い求めない企業の存在を初めて理解しました。利益を追い求めない企業という概念を理解させてくれた本です。立派な経営理念を掲げるだけで実際には利益を追い求めているだけという経営理念が努力目標の企業が多い中、Googleは理念からブレることなく突き進んでいます。

Googleが他の企業を圧倒している理由が書かれています。このGoogleの哲学、経営理念から新しい諺(ことわざ)、利益は企業の為ならずを思いつきました。私がこの諺を思い付くきっかけとなるGoogleの考え方が書いてある点が非常に面白いです。

Googleは世の中の情報を整理し、皆んながアクセス出来るようにすることが理念です。この理念に沿っていればお金がかかっても実行していきます。事業を進める際に、儲かるか儲からないかは問題ではありません。だから誰でも無料でアクセス出来るGoogle earthが生まれたのです。そしてGoogle earthを運営するための利益を生み出す仕組みをGoogleは後で考える。そんな話が書かれている本です。

Googleが研究開発している自動運転も、運転中はネットにアクセスすることが出来ないから、自動運転を実現することでネットにアクセスしてもらう時間を確保するために研究開発しているそうです。自動運転を実現すると利益のために研究開発している企業とは視点が異なります。日本の自動車メーカーと自動運転で協力体制がしかれていましたが、残念ながら解消してしまったのは目的のズレだと思います。私は日本の自動車メーカーが当然Googleの経営理念を理解した上で自動運転の協力をしていると考えていたのですが、見誤ったようです。Googleは目的がブレないので、Googleと協力する自動車メーカーが自動運転に関しては勝ち組になる可能性が高いと私は考えています。

 

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。