アトピーにプロアクティブ療法が推奨される理由

プロアクティブ(proactive)療法とは

アトピー性皮膚炎ではプロアクティブ(proactive)療法という治療法が最先端の治療法だとされています。プロアクティブとは先を見越した、事前に行動を起こしたという意味です。アトピー性皮膚炎におけるプロアクティブ療法とは、症状が出てから治療するリアクティブ(reactive)療法とは異なり、症状が出る前に治療することを推奨するものです。ステロイドで炎症を抑えることに成功しても、次に起こる炎症は抑えられないため、症状が出ることを前提としてあらかじめ週2回程度ステロイドを外用することをプロアクティブ療法と呼ばれています。

症状が出そうなところにあらかじめ薬を塗っているので、確かに症状を抑えることが出来ます。薬で治すことを前提とする西洋医学ではプロアクティブ療法が限界なのかもしれません。

アトピー性皮膚炎にプロアクティブ療法が推奨される理由

アトピー性皮膚炎は一般的にはダニ、ホコリ、汗に対するアレルギーとされ、ダニやホコリや汗をなくさない限り、治すことは出来ないと考えられています。現時点でアトピー性皮膚炎を根本的に治す薬がないため、仕方なくあらかじめ闇雲に薬を塗って症状を抑えるしかないのです。症状はまだ出ていないので毎日塗る

大半の医者が薬を使って治すという常識にとらわれているため、薬を使う方法しか考えることしか出来ません。薬を使わずに治る方法があることを考えもしないのです。食べ物、もっと正確にすると食べ方が原因であることは想像の枠の外なので、アトピー性皮膚炎を専門に観ている皮膚科医自身がアトピー性皮膚炎でも気付くことが出来ません。

つまり多くの医者はまだ食べ物・食べ方が原因だと知らないことがプロアクティブ療法を推奨する理由です。食事指導が出来ないからアトピー性皮膚炎を治すことが出来ないため、次善の策としてやむを得ず闇雲に週2回程度薬を塗るように指導するのです。

アトピー性皮膚炎が治るような食事指導が出来ず、いつ悪化するか医者にはわからないから、仕方なく闇雲にステロイドを塗るプロアクティブ療法を推奨しているに過ぎません。いつ悪化するかわからないから闇雲に塗るしかないだけで、いつ悪化するかわかれば、悪化する時だけ予知してピンポイントで塗れば良いはずです。

アトピー性皮膚炎の本当の原因

アトピー性皮膚炎の本当の原因はダニでもホコリでも汗ではありません。本当の原因は糖質の食べ方のようです。恐らく血糖値の一時的な上昇が本当の原因だと思います。その根拠は血糖値の上がりにくい食べ方になるように気をつけるだけで、多くの方が薬がいらなくなるからです。残念ながら今のところ全員が治る訳ではありませんが、食べ方に気をつけるだけで改善し薬の量や強さを減らすことができます。

世間一般で言われているようにダニやホコリや汗が本当の原因であれば、食べ方一つで治っては説明がつきません。何故なら食べ方を変えてもダニやホコリや汗の環境は変わりはしないからです。それにもかかわらず治るということは、ダニやホコリや汗が本当の原因ではないことを表しています。

アトピー性皮膚炎が治る食べ方は、病気を避ける理想の食べ方あるいは血糖値の上がりにくい食べ方 2017年版をご参照ください。逆にこれらの食べ方から外れていると痒みは食後2、3時間、赤みは翌日で出現するようです。

症状があれば食事の仕方を見直してみてください。

アトピー性皮膚炎の治し方に関しては改めて書きたいと思います。2018年1月現在の成人アトピー性皮膚炎の治癒例は29人です。

例え話

アトピー性皮膚炎の症状が悪化する食べ方がアクセルで、症状を抑える治療をブレーキに例えてみます。プロアクティブ療法とは、アクセルの緩め方がわからないから、定期的にブレーキを踏んで止めようとしているようなものです。

車で止まろうとした時にアクセルが踏まれていれば、まずアクセルを緩めることをするはずです。残念ながら多くの医者は(体質だから)自然と症状が出て止まらないと思い込んでいるようです。

アトピー性皮膚炎の治る食べ方を早く広めなければいけません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。