リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を掲載しています。
今回関西で有名な和菓子赤福餅を食べる機会があったため食後血糖値を調べてみることにしました。
食後のデザートとして食べることもあると思いますが、食後だと食事の種類によって血糖値に違いが出ると考えられたため今回は赤福だけを食べてみることにしました。
赤福
赤福餅とは伊勢に本店がある老舗和菓子屋さんの和菓子のことです。
関西や中部地方では駅で売られているため、伊勢神宮にお参りしたことがなくても関西や中部地方ではよく知られた和菓子のことです。
赤福餅3個を食べた後で水500mlを飲んでみました。
食後しばらくして用事があったため実験の質は落ちるとは思いましたが、ピークの血糖値はわかると考え約50分程歩きました。
食後血糖値
お餅3個ですが、食後血糖値は上昇しました。
45分後に189mg/dlまで上昇しました。
その後低下していきました。
用事があったこととピークがわかったため約50分程歩行しました。
すると予想外に低下しました。
150分後に53mg/dlまで低下しました。
実は気分不良もあり、低血糖だったようです。
歩くのをやめてしばらく座って安静にしていると気分不良は改善しました。
冷や汗は出ませんでした。
今回の実験でわかったこと
今回の実験でわかったことは二つあります。
赤福餅は3個でも血糖値が上昇することです。
おやつとして食後時間をあけて食べるとしても3個一度に食べると血糖値が急上昇するようです。
私のように食後血糖値が上がりやすい人は空腹時に一度に赤福餅を3個食べることは避ける方がよさそうです。
特に今回は赤福餅を食べた後で水を500ml飲んだため、お餅の中の砂糖が水に溶け込んで早く吸収された可能性が考えられます。
食後高血糖の後で運動をはじめると低血糖をきたすことがわかりました。
私は子供の頃身体を動かしていると突然気分が悪くなり、身体がしんどくなることがありました。身体がだるいと言っても誰も信じてはもらえず、サボっていると言われていました。幸い少し休んでいるとすぐに回復していました。だからこそ余計サボっていると思われたようです。
丁度今回と同じ症状だったため、低血糖を疑いリブレで確認してみると間違いありませんでした。幸い座って休んでいると気分不良は改善したため、ブドウ糖を摂取しなくても血糖値が上がってきたであろうことが推測できました。リブレで確認すると上昇していました。
子供の頃身体がだるく感じたのは、食後しばらくしてから走り回ったりしたときだろうと想像できました。食事の内容までは覚えていませんが、炭水化物は大好きだったので炭水化物だけ大量に食べることは多々あったので、食後高血糖からの低血糖での気分不良で間違いなさそうです。
ただ気分不良の時に血液検査をしなければ診断がつかないため、当時病院を受診したとしても誰にも診断はできなかったでしょうし、想像もできなかったでしょう。
食後すぐに運動するとよくないと世間一般では言われるため、しばらく休んでから体を動かしていました。これがよくなかったようです。しばらく休んでいる間に食べたものが消化・吸収されるため高血糖を来たします。血糖値を下げるためにインスリンが分泌され血糖値を下げ始めます。高血糖に応じてインスリンが分泌されるため、一定量のインスリンが分泌されますが、インスリンの効果が出始めた頃に運動をしてしまうと身体の細胞がブドウ糖を使うことと合わさって血糖値が急降下してしまうようです。
もし食後すぐに運動していれば、ブドウ糖を身体の細胞が使うため元々血糖値が上がりにくいはずです。その少し上がった血糖値に応じてインスリンが分泌されるため、食後すぐに運動する方が食後しばらくしてから運動を始める場合よりも分泌されるインスリンが少なくて済むはずです。この理屈からは食後すぐに運動をはじめる方が低血糖は起こしにくい可能性が高いことがわかります。
これは一つ画期的な発見ではないかと思います。
現在の糖尿病の診断基準では該当しませんが、恐らく75gOGTTをすれば境界型と診断される私がお菓子を食べて歩くだけで低血糖をきたしてしまうのです。
診断基準を満たしている糖尿病患者さんが、一度に沢山お菓子を食べて低血糖を起こしたとしても全く不思議ではありません。
糖尿病の患者さんへのアドバイス・提案をしたいと思います。
・お菓子を一度に沢山食べない
・糖質だけを一度に食べて、1・2時間してから長時間運動しない
(30分以上運動するなら食後30分以内からはじめるか、2時間してからがよさそうです)
・そもそも糖質だけを食べない方が良い。
少なくとも私のように食後時間をあけてから運動し気分不良を経験したことがある方は、糖質だけ食べて時間をあけてから運動をすることは絶対に避けるべきです。
これも糖質を食べるから低血糖の一因です。