映画ターミネーターの世界は絶対やってこない

アーノルドシュワルツェネッガーさんが主演の有名な映画ターミネーターですが、私の好きな映画の一つでシリーズを何度も見ています。ターミネーターは機械が進化して機械の世界を作り出し、邪魔になった人間を駆逐しようとする映画です。人工知能が人間の知能をこえる特異点(シンギュラリティ)をこえるとターミネーターの世界が現実に訪れると心配している人達がいます。そこでふと「0から思考」で考えてみました。

もし人工知能が躊躇うことなく人類を絶滅させようとしたとしたら…と0から考えてみました。

ターミネーターの世界がやってくるかもしれないと心配されている方はご安心ください。ターミネーターの世界になることはあり得ません。

ターミネーターの世界観

ターミネーターは機械である人工知能が進化し、機械にとって邪魔な人間を排除しようとするものです。人類が絶滅寸前に追い詰められ、1人の救世主が機械の世界を打ち破ることに成功します。機械はタイムマシンを作り出し、救世主が子供の頃に殺し屋であるターミネーターを送り込むことで殺そうとするというストーリーです。

映画ターミネーターの世界は絶対にやってこない

人工知能が特異点(シンギュラリティ)をこえると人類の知恵をこえるため、自己進化を続け映画ターミネーターの世界がやってくることを本気で恐れている人達がいます。

しかし絶対に映画ターミネーターの世界はやってきません。何故なら映画ターミネーターは機械と人間が良い勝負になるように世界観が調整されているからです。映画ターミネーターの世界が絶対にやってこない、その理由を考えてみます。一言で言えば一旦勝負となれば機械と人間の勝負は良い勝負などには決してならないからです。

機械が人間を本気で排除しようと考えるとすれば、銃や爆弾など人間が扱うような武器を使ったりはしてくれません。人間を排除しようとしはじめた時点で、人間以外の全ての生物を駆逐することに何のためらいもないはずです。機械は生存という概念がないため、毒ガスを使うことも核兵器を使うことすら抵抗はないはずです。

つまり人間と機械の戦いになってしまった時点で、人間が破壊力の大きさや使用後の影響の大きさで使用を躊躇う毒ガスや核兵器で人間を本気で絶滅させようとするでしょう。地球上を全て毒ガスで覆ってしまうことを平気でやってしまうでしょう。

壮大な人間駆逐の仕組みを作るとすれば、空気中の二酸化炭素を吸収させる仕組み(人工光合成など)を作り出し温室効果ガスを減らして、氷河期を引き起こそうとするかもしれません。ただわざわざエネルギーを光合成で得る必要がないため、このような回りくどいことは人工知能はしてはくれないでしょう。

ただ氷河期を作り出すだけであれば、核兵器を地上である程度爆発させれば、巻き上がった粉塵により太陽光が遮られ気温が下がってしまいます。極端に太陽光が減ればかつて何度かあった地球全体が凍り付く全球凍結に陥るかもしれません。

人工知能が人間を本気で絶滅させようとした時点で勝負にはならないということです。何故なら人工知能は簡単に複製できるが、人間には一定の気温、光も酸素も食べ物も必要だからです。何か一つ奪えば人類は死に絶えるからです。

人間のいない世界か人工知能と人間が共存する世界かのどちらかです。少なくともターミネーターの世界のような人間と機械が良い勝負をすることはありません。

どのような世界が現実となるか?

映画ターミネーターの世界観が実現することは上記の理由によりあり得ません。人間の視点、人間の都合の良い立場から考えた機械の逆襲です。機械の立場で人間を本気で駆逐するとすれば、手加減などしないので最初から核兵器を使用することもあり得ます。後始末のことまで人工知能が考えるとすれば、毒ガスを使用するでしょう。

少なくとも映画ターミネーターの世界はやってきませんが、どのような世界がやってくるのでしょうか?残念ながら今の私にもわかりませんが、人工知能が人類を排除しようとはしないのではないかと私は考えています。人類を駆逐することすら無駄だと人工知能は考えるのでは、ないかと思います。人類を駆逐することにエネルギーを使うより、恐らく人工知能が人類を操るように仕向けると私は考えています。少なくとも人類は生き延びることは出来ますが、人工知能に支配とは言わないまでも操られるようになるでしょう。何故なら特異点をこえてしまった人工知能はみんなの行動を予測出来てしまうからです。

出来れば人間と人工知能が共存している『未来』に待っていて欲しいものです。

特異点(シンギュラリティ)が楽しみなような怖いような今日この頃です。特異点をこえた世の中をいくつか想像しているので、改めて書いてみたいと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。