73回目の広島原爆の日

今日は73回目の広島原爆の日です。

73年前様々な事柄が重なり、残念なことに広島に原爆が落とされました。 

日本は被害者でも有りますが、戦争を仕掛けた加害者でもあります。

戦争は武力をもって勝ち負けを決めることは出来ますが、動物の縄張り争いと本質は変わりません。動物の縄張り争いと戦争が異なるのは相手を殺してしまうことです。動物の縄張り争いは勝ち負けを決めることが目的なので、勝敗が決まればそれ以上の攻撃を加えません。何故なら縄張りを守るあるいは奪えばそれ以上の欲はないからです。人間の引き起こす戦争は集団で行う争いのため、個々の争いの勝ち負けでは勝敗が決まらないため、より多くの人を殺すことに繋がります。武器を使い、いかに大量に相手の命を奪うかが争われることになります。

この点で賢いはずの人間は動物よりも愚かな存在のようです。何故なら人間は必要以上に相手を傷つけるからです。しかも人間には他の動物にはないお互いの考えを伝えることの出来る言葉というツールがあるにも関わらず、武力で争うからです。言葉を持つ人間なのですから、本来なら力で争うことなく、言葉で話し合うべきです。

戦争の根底はお互いのことを理解出来ないことからはじまると思います。相手の考え方がお互い理解出来ないから争いになります。何人たりとも自分の考え方を一方的に押し付けることなく、相手の考え方を尊重し、その上で折衷案あるいはお互いの妥協案を見出すようにすれば争いの多くは解決します。このように考えれば各個人の争いは勿論避けることが出来ますし、国同士の争いも避けることが出来るのではないかと思います。

賢いはずの人間なのですから、争いを力で解決するような動物的な行動から、争いを知恵で解決する人間的な行動を出来るような世の中になって欲しいですね。

争いの最悪の結末である原爆が、二度と使われることのないように祈っています。

私は核兵器廃絶よりも核兵器の必要ない、争いのない世の中になることを望んでいます。つまり積極的に廃絶しなくても、争いがないから核兵器など無駄だと判断されて手放されるような世の中を望んでいます。

私の生きている間に核兵器が無意味な存在になることが実現すると良いですね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。