子育ての常識革命

子育ての常識革命を考えてみました。
子育てにも常識として広く知れ渡っていることがあります。しかしそれは誰も検証しないまま当たり前として広く信じられているだけかもしれないのです。
わかってしまえばコロンブスの卵のように、何故これまで常識とされていたのか理解に苦しむこともあるかもしれません。常識が書き換わるのはよくあることです。今から考えれば信じられないことですが、かつて日本の薬局で麻薬が売られていました
これだけ糖質の常識が間違っていることがわかってきましたので、まだまだ当たり前とされている間違いは多くあると思います。

子育ての常識革命をしていきたいと思います。
例えば赤ちゃんや子供にはわかるはずがないという思い込みです。実は子供は多くのことを理解しています。赤ちゃんですら因果関係を考えながら、行動しているのです。その行動を大人が赤ちゃんだからわかっているはずがないと決めつけているだけのことです。赤ちゃんは泣くことで自分の欲求を満たします。少し泣くだけで欲求が満たされれば大泣きすることはありません。少し泣くだけでは欲求が満たされなければ大泣きをします。何度も少し泣くだけでは欲求が満たされなければ、最初から大泣きするようになります。自然と学習し、その集大成として性格が形成されていくのです。

赤ちゃんや子供にはわかるはずがないという常識が間違っているとしたらいかがでしょうか?言葉が話せるようになるのは1・2歳からですが、恐らく話せるようになるよりもずっと早く言葉は理解している可能性があります。もしかしたら生後三ヶ月くらいには話していることがわかっているかもしれません。話せないからわかるはずがないと思い込んでいるのです。話していること全てを理解出来る訳ではないでしょうが、話しかけると理解している可能性があります。

英語を学ぶ際に話すより聞く方が幾分簡単なことを思い浮かべてみて下さい。赤ちゃんは話せないだけに、理解しているか確認出来ないのです。自分の赤ちゃんだった頃のことは覚えていませんし、確認出来ないから言葉が理解出来るはずがないと決めつけてしまうのです。駄目元で赤ちゃんに話しかけてみると返事をしてくれるかもしれませんよ。

まずは首がすわればオマルでトイレをしてみる。赤ちゃんが食べたそうにすれば三ヶ月か四カ月で離乳食をはじめてみる。離乳食といっても赤ちゃんは噛みたいので細かくすり潰さず噛む感覚を経験させるなどです。

どうやらこれまで常識とされた育児書が正しいとは限らないようです。ちょうど三大栄養素の炭水化物を食べなければいけないとみんなが思い込んでいる常識が、崩れつつあるのと同じです。余りにも当たり前過ぎて炭水化物が本当に必要かどうか吟味されてはいなかったのと同じです。

これまでの育児書が書き換わるような、子育ての常識革命について書いていこうと思います。

笑顔の子育て 北風と太陽

笑顔の子育て
北風と太陽の童話になぞらえて考えてみます。
童話では旅人の衣服を脱がせようとして北風と太陽が競います。まず北風が強い風で衣服を剥ぎ取ろうとしますが、衣服が脱げると余計寒くなるので必死で抵抗しますから服は脱げません。一方太陽はジリジリと照りつけるだけで旅人は暑くなって服を自分から脱いでしまいました。
旅人の立場からどうすれば衣服を脱ぎたくなるかを考えればよかったのです。

子育てにおいてもどうすれば子供がどうすれば目的は社会に出ても恥ずかしくない常識を身につけることが出来るかを考えてみるのです。
北風と太陽のように、怒ることと笑顔で伝えることの2つの選択肢があります。北風のように怒ることで常識を身につけることが出来るでしょうか?恐らくできないと思います。何故なら子供は怒られたら、怒られたことを受け入れるよりも拒絶してしまうからです。
笑顔で伝えることで伝えられたことを素直に受け入れるのではないでしょうか?

子供の立場から、どうすれば人のいうことを聞く気になるかを考えればよいのです。
片方は怒っています。片方は笑っています。
どちらのいうことを聞きたい気分になるでしょうか?

腹が立っているのに笑顔で接するなんて無理!と考える方もおられるかもしれません。
しかし、子供の行動を認識して怒るという感情を選んだのは自分です。
視点を変えて面白いところ、ほほえましいところ、褒めることができるところを探すのです。
例えば以前から言い聞かせている約束を破ったとしても、正直に言ってくれたことを褒めるのです。例えば気を付けるように言っていても怪我をしたとしても、大怪我ではなかったからよかったねと褒めるのです。
この考え方の詳しくはアドラーの心理学をご参照ください。

何より子供がとる行動はそれまでの期間育てた結果です(詳しくは子供のの行動はこれまでの育て方の集大成)。
誰がそのように育てたのかを考えれば親は子供を怒るなんてことがあってはならないはずです。子供の行動の責任は親にあるのですから、子供を怒るなんて自分の育て方が間違っていることを子供に怒るようなものです。怒るならそのように育てた親を責めるべきでしょう。

どうしたら子供の笑顔を引き出すことができるか考えてあげてみてください。

子供の笑顔に必要なのは、北風でしょうか?太陽でしょうか?

子供の行動はこれまでの育て方の集大成


子供の行動はこれまでの育て方の集大成です。
好ましくない行動を子供がするのであれば、そのように育てたのです。
このように指摘すると納得できない親御さんからは反発の声が上がります。そのこと自体が問題なのです。もしかしたら自分の行動が間違っていないかを確認することなく、自分の行動は正しいはずで子供が間違っていると考えてしまう人に多くみられる考え方です。間違っているのは自分で、子供の行動が正しいのが正解です。子供が好ましくない行動を取るのは、そのように育てたからです。意識して育てたか無意識のうちに育ったかは別ですが、間違いなく目的があって子供は行動しています。

思い通りにならないと所構わず泣き叫ぶ子供を見かけます。親御さんの必死の説得も虚しく必死で泣いて抵抗します。この子は所構わず泣き叫んで恥ずかしいと批難する親御さんもいますが、恥ずかしいのは親御さんの育て方です。これまで子供が泣き叫ぶことで思い通り操られていることに気付いていないだけのことです。子供なりにこれまでの成功体験に基づいて泣き叫んでいるだけのことです。いくら泣き叫んでも子供の思い通りにならないことを理解させていれば、泣き叫ぶようなことはしません。無駄だとわかっているからです。

子供がわがままで困るともよく聞きますが、それもわがままを言っていれば親が最後は言うことを聞くことがわかっているから親を操る目的でわがままを言っているだけのことです。わがままを言っても親が取り合わなければ、これも時間の無駄なのでわがままをいうことはなくなります。

子供の行動はこれまでの成功体験の積み重ねの結果でしかありません。子供が好ましくない行動したならば、どのような成功体験が好ましくない行動を引き起こすのか考えてみましょう。好ましくない行動を更に深める、子供にとっての成功体験とさせない方法も合わせて考えてみましょう。

怒る必要のない子育てから笑顔の子育てへ

怒らない子育てという言葉がもてはやされました。しかし真意を読み取れない親御さんには怒らないイコール放っておいて大丈夫と都合のいい解釈をされています。子供の自主性に任せるとして、虐待一歩手前の放置プレイのような子育てをされているご家庭もあるようです。そこで放置プレイを含む怒らない子育てとは区別するために、怒る必要のない子育てを提唱してきました。ただこの怒る必要のない子育てはコンセプトがわかりにくいのが難点でした。怒る必要のない子育てでは説明しなければ意図が伝わらないのです。

そこで次に考えたのが、笑顔の子育てです。怒り顏の子育てではなく、笑顔の子育てです。子供の笑顔を引き出すことを目的とし、結果として大人も笑顔で接するという子育て方法です。

子供が言うことを聞かないのに笑顔で接するなんて無理!という声が聞こえてきそうですが、そもそも親の言うことが全て正しいとは限りません。親の言う通りにしていれば立派な大人になれるとは限らない世の中になっています。話が少し逸れましたが、子供が親の言うことを聞かないことには子供なりの理由があります。子供なりの理由ということがポイントです。大人には理解しがたい論理だからです。詳しくは怒るを褒めるに変える魔法をご参照ください。

腹が立つのはわかって然るべき当たり前のことを、子供が理解し難い行動を取るからです。どこに問題があるかといえばわかって然るべきということを子供が知らないだけなのです。わかって然るべきというのは大人の思い込み、錯覚なのです。大人も生まれつき知っていた訳ではありません。誰かに教えてもらったのにそのことを忘れてしまって当たり前だと思っているのです。

笑顔の子育ては大人はわかって然るべきと思うことを、子供にわかりやすく面白おかしく伝えてあげるのです。子供はただ知らないだけなのですから笑いながら教えてあげるだけで良いのです。何度言ってもわからないというのは、伝え方に問題があるのです。行動の目的が伝わっていないために、子供には意味がわからず似たようなことを繰り返してしまうだけのことです。大人にとって当たり前でも子供が何を知らないかを探すつもりになると子供に意図が伝わりやすくなります。

何故してはいけないのか、あるいは何故しなければいけないのかを明確に伝えることです。子供は物事が理解できると笑顔になります。その笑顔を見ると大人も笑顔になります。子供は怒る必要なんてありません。笑顔を引き出す子育てで十分です。

何度言っても言うことをきかない子供の心理

子育てをしていると何度同じことを言っても言うことを聞かなくてイライラすることは良くあることです。同じことを何度言われても言われた通りにしない子供の心理を考えてみました。

大きく分けると、意味がわからないかやり方がわからないかのどちらかです。

言われたことを言われた通り実行するよりも自分のやりたいようにした方が子供にとって得なのです。子供がやりたいと感じる理由はそれぞれです。その方が楽しいのか、楽なのかはわかりませんが、子供なりの何らかの目的があってそのように行動しています。多少親に言われたとしても、その言われる瞬間だけ我慢すれば楽しかったり、楽が出来るから親の言うとおりにしないのです。

そもそも親が何度言ってもその意味を理解できていないのです。意味を理解できていないのですから親の言うとおりに出来ないのは仕方のないことです。

子供が意味を理解出来ないのであれば、簡単な対策はその目的を伝えることです。目的を伝えることで、言っている意図が伝わるのです。
何度言っても言うことをきかない子供の中には、言われていることは理解は出来てもやり方がわからないこともあります。部屋を片付けなさいと何度言っても部屋を片付けない場合などに当てはまります。片付いた状態は概念として理解出来ても、具体的な片付け方法がわからないのです。片付けるという概念は理解出来るため、具体的な片付け方法がわからないとは、親も子供もわからないまま時間だけが過ぎてお互いがイライラしてしまうのです。親は片付けていないこと、子供は片付け方がわからないことがイライラの原因です。

対策はわかっていると思っても、具体的な方法を教えてあげることです。親はわかっているはず、子供にはわからないということがお互いがわからないのです。このギャップが落とし穴で具体的な方法を説明することをしないままになってしまうのです。子供にとっては教えてもらっていないからわかるはずがないのに、親から何度も言われるからわかっていない自分が悪いと思い込まされてしまうのです。

子供に何度同じことを言っても言うことをきかないと思われたら、目的を伝え、具体的な方法を説明してあげてみて下さい。

赤ちゃんがお風呂で泣く様々な理由

赤ちゃんをお風呂に入れると泣いてしまうことが良くあります。その理由を考えてみます。一言で言い表すと赤ちゃんは慣れない感覚に驚いているのだと思います。泣かさないためには、驚かさないように気をつけると良いと思います。

裸にしてすぐに泣いてしまう赤ちゃんは、服に覆われていることに慣れている赤ちゃんです。その服が脱がされると不安になってしまうため泣いてしまいます。対策はすぐにタオルをかけて肌に触れさせてあげましょう。タオルをとると泣いてしまうようならタオルのままお風呂に入れても良いと思います。

お湯をかけると泣いてしまう赤ちゃんは、お湯の温度に驚いているのかもしれません。水そのものに驚いているのであれば、自分の手を少し濡らして赤ちゃんを撫でて慣らすと良いかもしれません。お湯の温度に驚いているのであれば体温前後の温度のお湯をかけると良い対策になると思います。他にはお湯の勢いに驚いてしまうこともあると思います。ゆっくりかけるようにしてあげると良いと思います。

お湯につけると泣き出す場合には、お湯の温度に驚いてしまうこともありますが身体を支えられていない感覚に驚いてしまうのかもしれません。泣かさないためにはお湯の温度は赤ちゃんの体温より少しだけ高いくらいがオススメだと思います。それだと身体が温まらないので、お風呂に入ってから少し追い炊きしてお風呂の温度を上げると良いと思います。身体を支えられていない感覚の対策は、身体が水の中に浮いた状態をなくすことです。突然重力が感じられなくなって混乱してしまうのだと思います。対策はすぐに足や背中を支えてあげることです。ベビーバスなら赤ちゃんの足や背中をお風呂の床につけても良いと思います。一緒に湯船に浸かっているのであれば、自分の胸やお腹あるいは足に赤ちゃんをのせてあげることです。そうすることで赤ちゃんの不安が減るため、泣きやみます。一つの対策としてはしっかり抱きしめ赤ちゃんが安心したまま、お風呂にゆっくり浸かるのも赤ちゃんが驚かないので良いかもしれません。

お風呂にしばらく入ってから泣き出すのは、熱いのか寒いのか、喉が渇いてきたのかもしれません。赤ちゃんの立場になって熱くないか寒くないかを考えてみてあげることです。泣いている理由が見当たらなければ、喉が渇いたのか疲れたか眠くなったのかもしれません。いずれにしてもそろそろお風呂から出たい合図と考えてお風呂から上がりましょう。

赤ちゃんがお風呂で泣くのは様々な要因があると思いますが、根本は赤ちゃんにとって不快だからだと思います。熱い寒いなどの身体的なものから不安を元にした不快まで様々です。結局赤ちゃんにとってお風呂が未知の世界だから不安で泣いてしまうのだと思います。不安を取り除くようにしてお風呂に慣れさせてあげるのが泣かさないコツだと思います。

赤ちゃんは究極のおもてなしの教材

赤ちゃんは究極のおもてなしの教材だと思います。

赤ちゃんに言葉は通じません。赤ちゃんを泣かさないためには究極のおもてなしが必要です。赤ちゃんのことを思い遣る心が求められます。

赤ちゃんは不満があれば泣きます。赤ちゃんは不快に思えば泣いてしまいます。赤ちゃんは気に入らなければ泣いてしまいます。言い訳なんて聞いてくれません。こちらの都合なんて気にもしてくれません。周囲の状況なんて御構い無しです。

泣く子と地頭には勝てぬ

という故事成語があるように、泣く子に道理は通じません。

赤ちゃんを中心にして物事を考える必要があります。赤ちゃんが泣いていれば何らかの不満・不快があることはわかります。わかることはそれだけです。後は大人が何が不満なのか、何が不快なのか思い遣るしかありません。お腹がすいたのか、オムツが不快なのか、眠りたいのか抱っこして欲しいのか、寂しいのか、暑いのか寒いのか想像するしかありません。この想像の枠をこえた赤ちゃんの不満・不快のメッセージは受け取ることが出来ないのです。例えば喉が渇いたので水が飲みたいのか、同じ体勢で体がしんどくなったのかは、想像できなければ対処出来ません。

様々な知恵と想像力を働かせて、赤ちゃんが泣いている理由を探します。文句を言ってくれれば対策がとれるのですが、赤ちゃんはただ泣くだけです。泣き方と泣いた状況や置かれた状態から泣いた理由を探すしかありません。

対策を施し、泣き止めば対策は成功です。泣き続ければ対策は失敗です。大泣きになれば大失敗です。もしかしたら赤ちゃんの望んでいることから遠ざかったヒントかも知れませんし、赤ちゃんにとっての地雷だったのかも知れません。

ひたすら赤ちゃんの立場を慮って泣き止むまで対策を探すしかないのです。

大人や言葉の通じる子供と違って言い訳や嘘・誤魔化しは全く通じません。ただ赤ちゃんの不満・不快を取り除くようにもてなすしかないのです。

泣かさない子育てが出来れば赤ちゃんのおもてなしも自然に出来るようになるのかも知れません。

赤ちゃんが成長しいつしか言葉が通じるようになると、言葉での誤魔化しや言葉での支配により子供をおもてなしの教材とは考えなくなってしまいます。

赤ちゃんはもちろん、言葉の通じる子供達もおもてなしの教材なのです。子供に不満・不快な感情を芽生えさせることなく、常識を身につけさせてあげることが泣かさない子育ての目指すところです。

周囲の人を振り回す人の心理

周囲の人を振り回す人というのはどこにでもいるものです。

振り回す人が職場の人であったり、恋人や配偶者などのパートナーであったり、子供であったりします。
本人には振り回しているつもりは全くありません。
ただ困っていたり心配しているだけです。
困っていることや心配していることの解決を周囲に求めるのです。
直接助けを求める場合もありますし、困っていることを切々と訴えて暗に解決して欲しいと主張するのです。
自分で解決する人は周囲の人を振り回したりはしません。自分で解決するのでわざわざ困っていることを人に言ったりもしません。
よほど暇であれば世間話として話すことはあっても、わざわざ自分の困っていることを周囲に話す目的がないのです(目的論
周囲の人を振り回す人は困っていることをアピールします。もしかしたら周囲の人のせいにして自分は悪く無いと思い込んでいる言い訳人間なのかも知れません。または周囲の人を振り回す自覚は無くても、無能ぶりをアピールすることで、手を差し伸べてもらうことを期待しているのです。

人を振り回す理由

そして周囲の人を振り回す人の特徴は、これまで困っていれば誰かが助けてくれた成功体験があるのです。それに味をしめて困っていれば、誰かが助けてくれるはずという心理が働いています。しかも困ってはいるけど助けてくれとは言わない、ズルい心理の持ち主でもあります。

偶然周囲の人を振り回してしまうことはあるかも知れませんが、その人が他人を振り回すことを再び見かければ、余り関わら無い方が良いと思います。

困っていることをアピールしてきても、大変ねぇと感想を述べるにとどめるのです。間違っても頼まれてもいないのに救いの手を差し伸べてはいけません。何故なら手を差し伸べられることに味をしめ、何度でも周囲の人を振り回すようになるからです。

頼まれてから手を差し伸べるかどうか考えると良いと思います。そして手を差し伸べるとしても、お金ではなくても何かしらの対価を求めるようにすると、振り回せない人(思い通り動かせない人)として認識されるので、次から困っていることを伝えてこなくなります。

子供に対しても同じなんです。子供の場合は子供が泣き叫ぶことで親を思い通り振り回そうとすることがあります(恋人や配偶者などのパートナーも泣き叫ぶことで相手を振り回すことがあります)。結果として子供の思い通りに親が行動すると、子供の成功体験として学習してしまいます。泣き叫ぶことで親を振り回すことが出来ると認識してしまうのです。嫌な思いをする→泣き叫ぶ→親が言うことをきくという図式を成功体験として学ぶのです。泣き叫んでも子供の思い通りの行動をしないことが大切です。そうすれば次から親を振り回す目的で子供が泣くことを避けることが出来ます。

怒らない子育て 怒るを褒めるに変える魔法


怒らない子育てというよりも怒る必要のない子育てを提唱しています。

子供を怒ることは無意味だと思います。かといって子供のやりたい放題の放置も子供のためにはなりません。何故なら常識が身に付かないからです。ただ放置で怒らない訳ではなく、怒らなくてすむ方法を考えるということです。

怒るよりも褒めて育てましょうという考え方があります。しかしなかなか出来ないのが現実だと思います。怒る場面を褒める場面にかえる魔法のような方法を教えてみます。

怒る場面を褒める場面にかえる魔法

怒る場面でも褒める場面にかえることが出来ます。

怒る場面とは、親にとっては当たり前のことが子供にとっては当たり前ではないことから起こります。親と子供の認識の齟齬です。子供は何かを知らないか、わからないから怒られてしまうような行動をとってしまうのです。その何かを教えるのは本来誰でしょうか?親ですよね。ということは親が教えるべきことを子供が知らないだけで怒るのは無意味だと思います。

子供の知らなかったこと教えてあげて(諭すということです)、わかってくれたら褒めてあげればいいのです。

怒るを褒めるにかえる具体的な方法は?

例えば子供が部屋の片付けをしない。そんな場面でも怒りたくなるのを飲み込んで、子供は何を知らないのかを考えます。子供は恐らく片付ける意味を知らないのです。

片付けのメリット

  1. 探し物がすぐに見つかること。
  2. 場所を取らないこと。
  3. 見た目が綺麗なことなどを知らないのです。

子供に2.3.は理解しにくいので、1.についてわかりやすく説明してあげるの良いと思います。片付けると探し物が早く見つかるからお得だということを伝えてあげるのです。

そのことをわかってくれたら褒めてあげるのです。ちなみにわかってくれなければ、褒めることは出来ませんが段ボール箱などを用意してその中に全部入れてしまうことです。そうすると親にとっては散らかりが目に付かなくなります。子供にとっては段ボールの中からお目当のものを探す手間が片付けるメリットだと実感出来るという二重の意味があります。

そして少しでも片付け始めたら褒めてあげるのです。

怒るを褒めるに変える魔法。使ってみませんか?

しつけと虐待の境界線

しつけと虐待の境界線は時として曖昧なことがあります。

怒る必要のない子育てを提唱している立場からすれば、子供に対して怒る時点で虐待?とも思ってしまいます。さすがに怒ること全てを虐待と考えるのは極端としても、時として子供を怒ることは必要だと思われる方も多いことだと思います。

しかし子育ての教科書のような指針となるものがないため、怒る状況や程度は親が考えなければいけません。この指針がないことが、しつけと虐待の境界線を曖昧なものにしてしまいます。

私は以下のことは避ける方が良いと考えます。

  • 手をあげる
  • 無視
  • 長時間の説教
  • 家から出す

実際子供が言うことを聞かないとついやってしまいがちです。

ここで大切なことは、しつけの目的が親の言うことを聞かせることではないことです。しつけ本来の目的は子供が社会に出て困らない常識を身につけさせてあげることです。親に従わせることではありません。

何も知らない子供の立場に立って、子供に説明することです。特に行動の目的を伝えていないと子供には理解できず、同じような行動を繰り返してしまいます。

上記の手をあげる、無視する、長時間の説教、家から出すというのは親が子供にわかるように説明することから逃げてしまっているように思います。

子供は親にとっては当たり前の何かを知らないだけです。その何かを教えてあげてみてください。

子供が将来困らないように常識を身につけられるように、怒るでも叱るでもなく諭すようにすると決して虐待にはなりません。しつけと虐待の境界線を気にする必要はなくなります。そして子供も親もイライラすることがなくなるので毎日が楽しくなりますよ。