おっぱい・母乳がなかなかやめられない理由

おっぱい・母乳がなかなかやめられないと聞くことがあります。
やめられない理由には赤ちゃん側の理由とお母さん側の理由があります。

赤ちゃんがおっぱいをやめられない理由

長くおっぱいを吸うことで赤ちゃんがおっぱいに依存してしまうのかもしれません。

母乳そのものに依存することと、おっぱいを吸うという行為に依存することが考えられます。もう一つお母さんを独り占めすることに依存しているのかもしれません。

赤ちゃんのうちは食べることが出来ないので、おっぱいへの依存は当たり前と言えば当たり前です。しかし離乳食が始まりしっかり食べることが出来るようになってもやめられないのは、お母さんに甘えたい心理のあらわれのようです。おっぱい以外のことで十分甘えることが出来ると、おっぱいに執着しなくなるので比較的スムーズにやめることが出来ると思います。

物心がついておっぱいに依存してしまってからおっぱいをやめさせるのはかわいそうを思います。依存する前にやめさせてあげる方が赤ちゃんのためだと思います。

お母さん側の理由

お母さんが無意識のうちにおっぱいを続けたいという心理に陥ることがあります。赤ちゃんからおっぱいを求められると、自分だけがその要求に応えることの出来る唯一の存在であることを実感出来るのです。

「なかなかおっぱいがやめられなくて」というお母さんは、実は自分がやめないという決断をしているのです。赤ちゃんがやめられないのではありません。お母さんがやめない決断をし、赤ちゃんがやめられない理由を探しているのです。おっぱいをやめると可哀想などの理由を。赤ちゃんがおっぱいに依存し、その依存を支える依存、つまり共依存に陥っているのかもしれません。

おっぱいをあげることはお母さんにしか出来ません。おっぱいをあげることが家事が疎かにする言い訳の役割を果たしている場合もあります。おっぱいをあげるから家事が疎かになると言うことがある人は、家事が疎かになるからおっぱいをあげ続けているのかもしれません。

おっぱいをやめられない理由が他にもあるのかもしれませんが、もし当てはまることがあれば少し考えてみてください。

赤ちゃんに対して愛情を抱くことはもちろん大切ですが、おっぱいに依存させることは歪んだ愛情かもしれません。別の愛情の表現の仕方があるのではないかと思います。

人は泣いても無駄だとわかると泣かなくなる

人は泣いても無駄だとわかると泣かなくなります。子供はもちろん、女の人や赤ちゃんまで泣いても無駄だとわかると泣かなくなります。泣いても状況が変わらないと学習するのです。

逆に泣くことで望んだ結果になれば、次から繰り返すようになります。何度も繰り返すうちに大袈裟に泣くようになります。

子供が泣くのは泣くことで叶えたい何らかの目的があります。その目的を達成するために泣いているのです。だから泣くことを怒られても何とも思いません。怒られることは目的を達成するための試練くらいにしか考えていません。だから怒ることに意味はありません。かえって子供にとっては好都合です。怒ることは親の動揺を表しているからです。目的の達成までもう一息だと子供は察します。だから怒ると余計に泣きます。結局目的が達成されるので、次も同じことを繰り返します。

対策は泣いても目的を達成出来ないことを告げます。更に子供が困る状況を作り出します。例えばその場を立ち去るのです。この二つを同時に行うことで子供は泣いても無駄だと察します。泣くことで要求が通らないと理解出来れば泣くことはしなくなります。

これは大人でも同じですし、赤ちゃんでも同じです。赤ちゃんは泣いても相手してもらえないことがわかると泣かなくなってしまいます。手がかからなくて楽な赤ちゃんなのではなくて、もしかしたら赤ちゃんは諦めているのかもしれません。大人で平気で人前で泣くことが出来る人は、泣くことでこれまで得をしたのです。号泣議員はこれまでは様々なトラブルを泣くことで切り抜けることが出来たのかもしれません。泣いても誰も許してくれないどころか追求が激しくなるこもがわかったので泣かなくなったのです。

何かと泣かれて困っている人は、泣く目的を見抜き、泣かれても目的を達成させないようにしましょう。そのうち泣かれなくなります。

赤ちゃんも嘘をつく?

おサルさんも嘘をつくことを知っていますか?
ある種のおサルさんは敵が来たという鳴き声を上げて仲間を逃げさせて、その間にエサを独り占めしてしまうそうです。つまり嘘の鳴き声で仲間を騙してエサを独り占めするのです。しばらくして戻ってきた仲間は独り占めしたおサルさんを責めることはないそうです。(参考文献:現実を生きるサル、空想を語るヒトより)
つまりおサルさんも嘘はつけますが、嘘を見破る知恵があるのは人間だけということのようです。

そして赤ちゃんの嘘ですが、赤ちゃんは嘘泣きをします。
本当は泣くほどではなくても試しに泣いたふりをしてみるのです。
少し鳴き声を上げるというのが嘘泣きで、涙が出ないことが多いで空泣きとも言い換えることができるかもしれません。
赤ちゃんが嘘泣きする目的は抱っこしてほしい、相手をしてほしいなど寂しい思いをしている際に抱っこや相手をしてもらうために嘘泣きをすることが多いようです。嘘泣きで相手をしてもらえれば満足しますが、嘘泣きで相手をしてもらえなければ本気泣きになってしまいます。

おサルさんでさえ嘘をつくのですから、赤ちゃんが嘘泣きをしても不思議でもなんでもありません。

赤ちゃんや子供の嘘に罪はありません。
嘘があって当たり前として、大人が更に人間としての知恵をつければ良いだけのことです。

赤ちゃんが嘘をついてまで相手をして欲しがるなんて可愛いではありませんか。
ただ寂しい思いをさせてしまっていることを考えて、赤ちゃんの相手の仕方を変えてあげるとよいかもしれませんね。

赤ちゃんにはオムツという常識を疑う

赤ちゃんにはオムツというのが常識です。
根本にあるのは赤ちゃんに尿意や便意がわかるはずがないという思い込みです。
赤ちゃんには必ずオムツが必要なのでしょうか?
ネットで検索してみると6か月でオムツを外すなどという極端な書き込みもあるようです。
現実にオムツを外すかどうかは別として、オムツはトイレに間に合わなかったときのお守り替わりとして、基本的にはトイレで排尿・排便することを目指してみることを提案したいと思います。

実は赤ちゃんは物事の因果関係を考えながら行動を学習しています。
うまくいけば覚えていき、うまくいかなければうまくいく方法を探しています。
周囲の人達に笑いかけて笑顔がかえってくれば、よく笑う子になりますし、周囲の人達に笑いかけても笑顔がかえってこなければ笑わない子になります。

そしてオムツの中で排尿や排便することが当たり前だと思って育つから、2歳前後でトイレトレーニングが困るのです。2歳の子供にとってはオムツの中で排尿・排便が楽なのに、わざわざトイレに行かなければいけない理由がわからないのです。

早い段階から赤ちゃんをオマルに座らせて排尿や排便を繰り返していると、オムツの中で排便してしまうと不快感を感じるため泣き出します。オマルで排便するのが当たり前になると、オムツで排便してしまうと便が皮膚に付着する感覚が不快に感じるのです。だから泣きます。オムツへの排便は嫌だから、できるだけオマルに連れて行ってもらえるように赤ちゃんがよりしっかり教えてくれるようになります。赤ちゃんはそれくらい因果関係がわかっています。

生後0か月から使えるオマルはこちらです。

現実問題としては首が座るまでにオマルで抱っこしたまま排尿・排便させるのは難しいように思います。
首が座ってからオマルに座らせて排尿・排便させるのが現実的だと思います。

いつオマルに連れていくかですが、赤ちゃんをよく見ていると排便のサインがあります。まず排便のサインを見逃さず、オマルに座らせるようにするとオマルで排便する方が楽だと赤ちゃんも理解していきます。そうすると気づいてもらえるように排便のサインをしっかり出すようになります。ボディーランゲージのようなものです。その赤ちゃんの発するボディーランゲージを受け取り、オマルに座らせるようにトレーニングすることです。最初は何となくだったボディーランゲージも、繰り返しているうちに赤ちゃんのボディーランゲージはよりはっきりと表現するようになっていきます。その因果関係を大人がしっかり受け止めることが大切です。

これまでの常識よりもはるかに早い段階でトイレトレーニングするメリットは、首が座ればトイレトレーニングに掲載しました。良かったらご覧ください。
オマルでトイレをしてくれることで節約できたオムツ代をランチにあてると、赤ちゃんからご褒美をもらうみたいで楽しめると思いますよ。

赤ちゃんはオムツという常識を疑ってみてください。

虫歯激減、歯科医が余る?

小学生の虫歯が激減しているそうです。

虫歯が激減している理由は子供達に歯磨きする習慣が身についたことと、フッ素樹脂を塗布することに起因するそうです。
歯科医は同じペースで量産されているので近い将来余る可能性があります。

それは将来二つの理由から医師が余ると予測していることに似ています。糖質回避による予防医学により病気そのものがなくなります。もう一つは人工知能の発達により必ずしも全ての医者が生身の人間である必要性が薄れるからです。

これから歯科医は淘汰の時代になるでしょう。腕が良くて対応が良いのは当たり前、更に何かがないと成功することは難しい時代になると思います。

多くの歯科医の行く末はその先の医者の余る時代を暗示しているように私は思います。

歯科医は激減しても最終的には一部は生き残ると思います。何故なら歯科医の手技は機械化することは難しく、費用対効果の観点から機械化しても採算が取れないからです。よって歯科医の手技は残ると思います。

医者の世界では極端に難しい心臓手術やカテーテル手術などは機械化するメリットが大きく、生身の医者にとってかわることでしょう。

実は歯科医よりも医者の方が激減する可能性があると私は考えています。

怒ると褒める、北風と太陽の関係

子育てにおいて子供の間違った行動を修正するのに、怒る方法と褒める方法があります。

間違った行動をするとついつい怒ってしまいがちですが、子供は怒られるから行動をやめたとしても本質がわかっているわけではないのですぐに同じ行動をとってしまいます。北風と太陽の童話で旅人の服を脱がせようとする北風のようです。衣服を脱がせようとしても、北風は寒いからしっかり衣服を着込むので逆効果です。子供を怒るのも同じで逆効果です。

間違った行動をしないように怒るのではなく、間違った行動をしなければ褒めるようにするのです。褒められれば子供も嬉しいので間違った行動をしなくなります。怒られるという嫌な思いをする代わりに、笑顔で教えてあげるのです。褒めることで自分から行動するように促すのです。正に旅人が自分から衣服を脱ぐように仕向けたジリジリと太陽が照り付けることに似ています。

そもそも子供が間違った行動をとるのは、子供が何かを知らないだけです。知らないことを教えてあげるのを、怒って教えるか褒めて教えるかの違いです。あなたならどちらが嬉しいですか?選べるとすれば怒られながら教えてもらうのと褒められながら教えてもらうのをどちらを選びますか?

どうせなら子供の知らないことを褒めながら教えてあげてはいかがでしょうか?

ちなみに心理学を極め、若い頃に怒ることをやめた有名な心理学者アドラーは怒ることはもちろん褒めることも否定しています。何故なら褒めてもらえないと行動しない人に育ち、褒めてくれない人を敵だとみなすようになってしまうからだそうです。(参考文献:アルフレッド・アドラー、人生に革命の起こる100の言葉)

私は褒め方・伝え方の程度の問題で、褒められることに依存する程でなければ褒めても良いのではないかと思います。少なくとも怒ることよりも何倍も効果は高いと思います。怒られてイヤイヤ行動するのではなく、褒められることで自分からすすんで行動するようになるのですから。

ちなみに怒るという感情で子供を思い通り動かそうとしていると、子供はそれを見て学習するので、泣くという感情で親を思い通り動かそうとします。感情の攻防戦です。お互いの目的を知ると怒ることも泣くことも効率が悪いことが良くわかります。

親は感情ではなく知恵を使って子供が間違った行動を取らないようにしてあげたいですね。

赤ちゃんは泣くのが仕事というのはただの言い訳?

赤ちゃんは泣くのが仕事だという考え方があります。
赤ちゃんの立場から考えてみます。赤ちゃんとしては泣く前に察してほしいのに改善されないので仕方なく泣くのです。赤ちゃんは泣きたくて泣いている訳ではありません。仕方なく泣いているのです。

赤ちゃんが泣くのは色々な原因が考えられます。
お腹が空いたのか、おむつを替えて欲しいのか、暑いのか寒いのか、喉が渇いたのか抱っこしてほしいのか、寂しいのかはわかりません。泣いた時点で想像するしかないのです。
いずれにしても赤ちゃんは泣いた時点で何らかの欲求を満たす目的で泣いているのです。

赤ちゃんを観察していると、泣く前に表情が変わります。
表情が変わった時点で抱っこするなり、上記泣く理由を考えて先回りして対応することで泣くことを避けることができます。全く泣かさないことは当然不可能ですが、泣くのが仕事だから泣かせておけば良いというのは、ただの言い訳ではないでしょうか?
いかに泣かさないかを考えることこそが、子育ての本質だと思います。
赤ちゃんでもそうですし、子供になっても同じです。いかに泣かさないかを考えることこそが、子育てです。
ここで注意してほしいのは、泣かないように甘やかすということをお勧めしているわけではありません。赤ちゃんや子供が泣くのは目的があるので、その泣く目的を達成しないようにうまく回避すると泣くことを繰り返さないようになります。逆に泣くことで目的を達成してしまうと、成功パターンとして繰り返してしまうのです。

できるだけ泣かさないことが理想ですが、赤ちゃんや子供が泣いてしまうことは仕方のないことです。泣いてしまった状況をできるだけ繰り返さないように工夫していくことが大切だと思います。

今回の子育ての常識革命は赤ちゃんが泣くのが当たり前という常識から、赤ちゃんは泣かないのが当たり前で、泣かせてしまったら負けという考え方の提案です。

赤ちゃんは泣くのが仕事だと思っていると、意識として泣くのが当たり前だと思ってしまいます。
赤ちゃんが泣くのは仕方がないという言い訳をしているようなものだと私は思います。

泣かさない方法を探すことから逃げ出すための言い訳

多くの大人は泣かさない方法を探すことから逃げ出すための言い訳をしているのではないでしょうか?赤ちゃんが泣くのは仕方がない。泣かさない方法が存在するわけがないから、最初から探すことをせず言い訳を見つけたのです。
『赤ちゃんは泣くのが仕事』という言い訳を。
言い訳は問題と向き合わず逃げ出すためにすることです。
そのため言い訳人間は行動を改めることができません。
行動を改めることができないから赤ちゃんは泣き続けるしかないのです。
結果として赤ちゃんは『泣くのが仕事にさせられてしまう』のです。

赤ちゃんは笑うのが仕事だと私は思います。
子供も笑うのが仕事だと私は思います。

赤ちゃんは言葉が話せないので、感情で大人を動かすことしかできません。
泣くという感情で大人を動かすことを覚えると、大人を思い通りに動かしたければ泣けばよいと学習して育ちます。言葉が話せるようになっても自分の思い通りにならないと泣き叫ぶのはそのせいです。泣くことで欲求を満たしていた赤ちゃんの頃の名残なのです。
赤ちゃんが泣きだす前に表情から読み取って泣かないようにしてあげると、欲求を満たすためには泣かない子供に育つと思います。

改めて書きますが、言葉が話せるようになっても泣き叫ぶことで自分の欲を満たそうとするお子さんも対策を考えれば泣かないようになります。
コツは子供の泣く目的を探し、泣いてもその目的を達成できないことを伝えてしまうことです。(目的論
泣いても目的は達成されないから無駄だよと伝えるのです。

赤ちゃんや子供が泣くのが常識を書き替えてみましょう。
実際に泣かさないように子育てするのは大変ですが、もし実現できれば全く違う世界が見えてくるかもしれませんね。

赤ちゃんがお風呂で泣く様々な理由

赤ちゃんをお風呂に入れると泣いてしまうことが良くあります。その理由を考えてみます。一言で言い表すと赤ちゃんは慣れない感覚に驚いているのだと思います。泣かさないためには、驚かさないように気をつけると良いと思います。

裸にしてすぐに泣いてしまう赤ちゃんは、服に覆われていることに慣れている赤ちゃんです。その服が脱がされると不安になってしまうため泣いてしまいます。対策はすぐにタオルをかけて肌に触れさせてあげましょう。タオルをとると泣いてしまうようならタオルのままお風呂に入れても良いと思います。

お湯をかけると泣いてしまう赤ちゃんは、お湯の温度に驚いているのかもしれません。水そのものに驚いているのであれば、自分の手を少し濡らして赤ちゃんを撫でて慣らすと良いかもしれません。お湯の温度に驚いているのであれば体温前後の温度のお湯をかけると良い対策になると思います。他にはお湯の勢いに驚いてしまうこともあると思います。ゆっくりかけるようにしてあげると良いと思います。

お湯につけると泣き出す場合には、お湯の温度に驚いてしまうこともありますが身体を支えられていない感覚に驚いてしまうのかもしれません。泣かさないためにはお湯の温度は赤ちゃんの体温より少しだけ高いくらいがオススメだと思います。それだと身体が温まらないので、お風呂に入ってから少し追い炊きしてお風呂の温度を上げると良いと思います。身体を支えられていない感覚の対策は、身体が水の中に浮いた状態をなくすことです。突然重力が感じられなくなって混乱してしまうのだと思います。対策はすぐに足や背中を支えてあげることです。ベビーバスなら赤ちゃんの足や背中をお風呂の床につけても良いと思います。一緒に湯船に浸かっているのであれば、自分の胸やお腹あるいは足に赤ちゃんをのせてあげることです。そうすることで赤ちゃんの不安が減るため、泣きやみます。一つの対策としてはしっかり抱きしめ赤ちゃんが安心したまま、お風呂にゆっくり浸かるのも赤ちゃんが驚かないので良いかもしれません。

お風呂にしばらく入ってから泣き出すのは、熱いのか寒いのか、喉が渇いてきたのかもしれません。赤ちゃんの立場になって熱くないか寒くないかを考えてみてあげることです。泣いている理由が見当たらなければ、喉が渇いたのか疲れたか眠くなったのかもしれません。いずれにしてもそろそろお風呂から出たい合図と考えてお風呂から上がりましょう。

赤ちゃんがお風呂で泣くのは様々な要因があると思いますが、根本は赤ちゃんにとって不快だからだと思います。熱い寒いなどの身体的なものから不安を元にした不快まで様々です。結局赤ちゃんにとってお風呂が未知の世界だから不安で泣いてしまうのだと思います。不安を取り除くようにしてお風呂に慣れさせてあげるのが泣かさないコツだと思います。

赤ちゃんは究極のおもてなしの教材

赤ちゃんは究極のおもてなしの教材だと思います。

赤ちゃんに言葉は通じません。赤ちゃんを泣かさないためには究極のおもてなしが必要です。赤ちゃんのことを思い遣る心が求められます。

赤ちゃんは不満があれば泣きます。赤ちゃんは不快に思えば泣いてしまいます。赤ちゃんは気に入らなければ泣いてしまいます。言い訳なんて聞いてくれません。こちらの都合なんて気にもしてくれません。周囲の状況なんて御構い無しです。

泣く子と地頭には勝てぬ

という故事成語があるように、泣く子に道理は通じません。

赤ちゃんを中心にして物事を考える必要があります。赤ちゃんが泣いていれば何らかの不満・不快があることはわかります。わかることはそれだけです。後は大人が何が不満なのか、何が不快なのか思い遣るしかありません。お腹がすいたのか、オムツが不快なのか、眠りたいのか抱っこして欲しいのか、寂しいのか、暑いのか寒いのか想像するしかありません。この想像の枠をこえた赤ちゃんの不満・不快のメッセージは受け取ることが出来ないのです。例えば喉が渇いたので水が飲みたいのか、同じ体勢で体がしんどくなったのかは、想像できなければ対処出来ません。

様々な知恵と想像力を働かせて、赤ちゃんが泣いている理由を探します。文句を言ってくれれば対策がとれるのですが、赤ちゃんはただ泣くだけです。泣き方と泣いた状況や置かれた状態から泣いた理由を探すしかありません。

対策を施し、泣き止めば対策は成功です。泣き続ければ対策は失敗です。大泣きになれば大失敗です。もしかしたら赤ちゃんの望んでいることから遠ざかったヒントかも知れませんし、赤ちゃんにとっての地雷だったのかも知れません。

ひたすら赤ちゃんの立場を慮って泣き止むまで対策を探すしかないのです。

大人や言葉の通じる子供と違って言い訳や嘘・誤魔化しは全く通じません。ただ赤ちゃんの不満・不快を取り除くようにもてなすしかないのです。

泣かさない子育てが出来れば赤ちゃんのおもてなしも自然に出来るようになるのかも知れません。

赤ちゃんが成長しいつしか言葉が通じるようになると、言葉での誤魔化しや言葉での支配により子供をおもてなしの教材とは考えなくなってしまいます。

赤ちゃんはもちろん、言葉の通じる子供達もおもてなしの教材なのです。子供に不満・不快な感情を芽生えさせることなく、常識を身につけさせてあげることが泣かさない子育ての目指すところです。

泣かさない子育ての利点

 

子育ての際出来るだけ泣かさない子育てを提唱しています。

子供は泣くのが仕事という考え方もありますが、私は泣かさないのが親の仕事と考えています。当然全く泣かさないという子育ては無理ですが、極力泣かさない方が良いのではないかと思います。

赤ちゃんの泣き方には3種類あると思います。実際にはもっとたくさん泣き方はあるのかもしれませんが私は3種類に分類してみました。

3段階の泣き方です。

  • 試し泣き
  • よび泣き(呼び泣き、予備泣き)
  • 本気泣き

試し泣き

ごく小さな泣き声で周囲に相手をしてくれるか試しに泣いてみる泣き方です。この泣き方のうちに相手をするとすぐに泣き止みます。

特に訴えがなく何となく寂しいだけでも試し泣きをすることがあるようですし、人が近くにいるのか確認するために試し泣きをすることもあるようです。

小さな泣き声なので同じ部屋にいないとわからないかも知れません。

実は試し泣きの前に表情が変化します。声を出さずに顔だけ泣いているような表情です。これは顔を見てくれている大人に対するメッセージで試し泣きの前段階です。泣くぞ泣くぞと警告しているようなものです。試し泣きの段階で相手をすると、試し泣きすら避けることが出来ます。

よび泣き(呼び泣き、予備泣き)

周囲の人を呼ぶ泣き方という意味で呼び泣きであり、本気泣きの予備という意味で予備泣きです。

赤ちゃんがよび泣きをする場合には何らかの訴えがあるようです。抱っこして欲しい、お腹が空いた、オムツを替えて欲しい、暑い・寒いなどの訴えです。子供なりのメッセージを出しているようです。

本気泣き

よび泣きで相手をしてもらえないと本気泣きで訴えます。その際は家中に響く目一杯大きな声で泣きます。

少しでも早く相手をしてもらうために一生懸命泣き続けます。

泣かさない子育て

出来れば試し泣き前の表情が変わる時点で相手をして、試し泣きすらさせないことが理想です。ずっと顔を見ていることが出来れば全く泣かさないことも可能ですが、実際には無理です。

次善の策として試し泣きの段階で何とか対応すると良いと思います。

せめてよび泣きで対応し、本気泣きをさせないことです。

泣かさない子育てとは、現実には本気泣きさせない子育てのことです。子供は泣くのが仕事という考え方もありますが、私は親が泣かさないのが仕事だと思います。

試し泣きで対応し、それ以上泣かなければ親の勝ち、よび泣きをされれば赤ちゃんと親の引き分け、本気泣きされれば赤ちゃんの勝ちと考えます。

せめて負け越さないように子育てするとメリットがあると思います。

泣かさない子育ての利点

3つあります。

一つは赤ちゃんが欲求を満たすために泣くという無駄なエネルギーを使わないことで、早く成長すると思います。

一つは私の想像ですが、赤ちゃんがストレスを感じることが少なく、情緒不安定になりにくいと思います。夜泣きも少ないのではないかと思います。

一つは泣くことで親を操ることを赤ちゃんの頃から覚えてしまうのですが、それを避けることが出来ます。具体的には幼児がスーパーやデパートなどで泣き叫んで親を操り、欲求を押し通そうとすることを見掛けることがありますが、子供の親が操るような行動を避けることが出来ると思います。

泣かさない子育て勝負で勝ち越しすると面白いですよ。