寝ている赤ちゃんが突然泣き出す理由

極力泣かさない子育てを提唱していますが、子供は予想外なことで泣くものです。中でも赤ちゃんは突然泣き出すことも良くあります。

今回は寝ている赤ちゃんが突然泣き出すことを考えてみます。ついさっきまで気持ち良さそうに寝ていた赤ちゃんが、何の前触れもなく突然泣き出すことがあります。しかも全開で泣き始めるので親も何が起こったかわからず混乱して慌てふためいてしまいます。これが夜中に起こると夜泣きになってしまうのかも知れません。

赤ちゃんは突然何故泣き出すのでしょうか?恐らく夢を見ているのだと思います。赤ちゃんが突然泣き出すような夢とはどんな夢かは想像もつきませんが、さぞ怖い夢なのでしょう。

突然泣き出して、目を瞑ったまま大泣きすることが良くあります。夢の中と現実を混乱して寝ぼけて泣き続けているのだと思います。目を瞑ったまま泣いていれば、声をかけて起こしてあげることです。現実に引き戻されて目が醒めると、泣いている泣いている自分に驚くのかキョトンとすることも良くあります。

他に考えられるとすれば、自分の状態を忘れて寝ていた睡眠から脳が目覚めて、自分の置かれている状態に驚いて泣き出すのかも知れません。脳は目覚めているのにうまく身体を動かすことの出来ない(俗に金縛りと言われる状態ですが、脳科学的にはよくあることのようです)ので、怖くて泣き出すのかも知れません。

何れにしても赤ちゃんが泣いていれば、安心させてあげるのが一番です。抱き締めて声をかけ、安心させてあげてみて下さい。

赤ちゃんが抱っこからおろすと泣く理由

赤ちゃんは泣くのが仕事という考え方がありますが、わざわざ泣かす必要は無いと思います。泣く前に泣かさないように工夫することで余り泣かさないようにすることを提案します。その一貫で赤ちゃんが泣く理由を考えてみました。

赤ちゃんが抱っこすると泣き止んで、床やベッドにおろすと泣いてしまうことは良くあることです。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で10ヶ月過ごした訳です。生まれてから外の世界に慣れるまではお母さんのお腹の中の環境が当たり前で、外の世界が居心地の悪い世界です。お腹の中にいる10ヶ月のうち、少なくとも手足の動かせるようになった誕生までの最後の2・3ヶ月は記憶があるのではないかと思います。

赤ちゃんにとっては、お母さんのお腹の中、すなわち子宮の中で大人から見れば窮屈に過ごすのが当たり前だったのです。そして誕生してからは、子宮に包まれて圧迫されることなく手足を自由に動かせることが居心地の悪い何とも言えない状況なのだと思います。ただ起きている際は、手足を自由に動かせる感覚が新鮮で楽しくて仕方が無いので、意味もなく動かしているのです。

眠たくなると手足を動かす新鮮な情報や刺激が眠る邪魔をしてしまうので、眠れず泣いてしまいます。

寝かせる際に抱っこすると良く眠るのは、お腹の中で子宮の中の羊水に浮かんでいる感覚に近いからだと思います。同じ抱っこをしていても座っての抱っこだと目覚めたり泣き出したりするのは、立って抱っこされた際に得られる羊水の中の浮遊感がなくなるためだと思います。言わば何時間も小さな船で波に揺られることに慣れていると、地上に降りた際に地面が揺れていると感じる酔ったような感覚に似ているのだと思います。長い時間波に揺られていると揺れているのが当たり前になって、揺れている感覚を打ち消してしまう能力が備わっています。人間には置かれた環境をゼロに設定する能力があるのです。

抱っこされていると小船に揺られる感覚、子宮の中の浮遊感に近い感覚を得られるので落ち着くのだと思います。子宮の中の浮遊感であれば、お母さんの不規則な動きにより、理論上規則的な揺れではなく不規則な揺れの方が赤ちゃんにとっては心地よいのかも知れません。不規則な揺れとは車の中の振動などです。もしかしたらお腹の中にいる際にお母さんが良く歩いていれば、歩行という規則的な揺れによって心地よいと感じるのかも知れません。

せっかくお母さんのお腹の中を思い出しながら寝入ったのに、床やベッドに置かれると、突然小船から地上に降り立ったように酔ったような感覚になるので起きてしまうのです。完全に寝てしまえば酔ったような感覚を感じることがないため、起きだしたり泣いたりしないようです。

寝かせる際には、子宮の中を再現すると寝やすいのではないかと思います。子宮の中は手足を伸ばすことが難しかったので、手足を含めて赤ちゃんを小さく抱き込んでしまうと赤ちゃんは安心するようです。

良かったらお試し下さい。

子供の好き嫌いは誰のせい?

子供の好き嫌いは誰のせい?といっても今回は食べ物ではなく、歌や踊りや絵などの話です。

実は子供は歌や踊り、絵を描くことは大好きです。何故なら楽しいから。というよりも楽しくなるように自分なりに工夫していくからです。歌や踊りはテレビなどで人の真似をして楽しみます。楽しいので真似をするのですから、楽しくない訳がありません。絵を描くこともそうです。描くと楽しそうなものを選んで絵を描くのですから楽しくない訳がありません。

でもお子さんによっては歌や踊り、絵を描くのを嫌がると思われるかも知れません。それは誰か他人が他人の価値観で評価したからです。それで子供は否定されるので嫌になっただけのことです。

自分で自由にしていれば好きも嫌いもありません。楽しいからやるだけのことです。

誰かの価値観で評価され、否定されてしまうと楽しく無くなって嫌いになるのです。

子供の伸びる芽を大人の価値観で摘み取っていませんか?

対策としては基本的に危険が無ければ子供のやることを否定しないことです。人に迷惑をかけてしまうことは、教えてあげるべきですが、それら以外は何でも子供の好きにさせることです。音程が外れても、踊りが不器用でも、色使いが独特でも子供が楽しければそれが一番です。他人の価値観で子供の感じ方を歪めないことが大切だと思います。

子供が長く寝る理由 眠る意味は?

子供が長く寝る理由を考えてみました。

成長と共に寝る時間が短くなります。大人になると子供の頃は好きなだけ寝ることが出来たのが嘘のように、眠れなくなってしまいます。

何故か考えてみました。

眠る意味は?

  • エネルギーの節約
  • 身体の休息
  • 脳の休息

夜間は昼間のように見る事が出来ないため、無駄なエネルギーを節約するために寝ることが進化したようです。しかし夜行性の生き物達も昼間には寝ていることから、必ず必要なもののようです。

ちなみに泳ぎ続けるイルカは脳の半分ずつ寝ることが出来るそうです。

身体の休息と脳の休息

エネルギー節約の次に考えられるのは身体の休息と脳の休息です。

両方の意味があるとは思いますが赤ちゃんの方が寝る時間が長いことから、身体の休息よりも脳の休息の意味合いが大きいのでは無いかと思います。

起きている間に受けた刺激を寝ている間に処理しているのではないでしょうか?起きている間に受けた刺激が大きくなり過ぎると、刺激が強すぎて起きている間の処理が出来なくなるため、脳が新たな刺激をシャットダウンするために眠くなるのではないかという仮説を考えました。

このことは4つのことから導き出しました。

  • 赤ちゃんが長時間眠り、次第に眠る時間が短くなること。
  • 子供が全く新しい体験をすると良く眠ること。
  • 私がそれまで知らなかった新しい情報に大量に触れると眠くなり、10時間〜11時間も寝てしまうこと。
  • 歳をとると眠る時間が短くなる

赤ちゃんが長時間眠ること

生まれたての赤ちゃんが20時間も眠るのは、見るもの聞くもの触れるもの全てが知らないもので、刺激が強すぎて処理し切れないためではないでしょうか?頭の整理がつくか、お腹が空くと目覚めて、処理し切れなくなると眠くなるのではないかと思います。

刺激をシャットダウンするために寝たいのに、シャットダウンできないと、グズグズして泣いてしまうのかも知れません。

子供が全く新しい体験をするとよく眠ること

子供がこれまで経験したことのない全く新しい体験をすると、短時間の経験でもよく眠ることがあります。
赤ちゃんがよく眠るのと同じことで、初めての経験は刺激が強く頭に様々な情報が入り込むため処理しきれなくて眠くなるのではないでしょうか?

子供が成長と共に眠る時間が減ってくるのは、様々な経験を記憶することにより全く新しい体験が減るため処理が簡単にできるようになるため長時間眠る必要がなくなるのかもしれません。

大人でも新しい知識を大量に吸収すると長時間眠ることがある

私の経験ですが、本やビデオ映像など全く新しい知識を大量に仕入れると処理しきれなくなるのか強い眠気に襲われるようになることがあります。逆に目新しい情報がない日には8時間以上は眠ることができません。目が覚めてしまいます。
一つの仮説ですが、全く知らない情報が大量に頭に流れ込むと赤ちゃんと一緒で眠くなるのだと思います。

歳をとると眠る時間が短くなる

子供が次第に眠る時間が短くなるように、大人も年齢とともに少しずつ眠る時間が短くなるようです。これも様々な経験をしている大人は新しい情報に触れる機会は少なく、脳の休憩である情報を処理するための睡眠がほとんど必要なくなるのかもしれません。身体を休めるための休息としての睡眠の意味だけが残るのかもしれません。

赤ちゃんが眠る時間が非常に長く、成長と共に次第に眠る時間が短くなることを一つの理屈で説明できる仮説です。
もしかしたら不眠症で悩んでいる人は自分が知りたいと思う新しい情報を積極的に取り入れることで、脳が休息を求めるようになり眠れるようになるのかもしれません。
良かったらお試しください。

泣かさない子育て

怒る必要のない子育てを提唱していますが、赤ちゃんの頃から出来ることを考えてみました。

そこで考えついたのが、泣かさない子育てです。

赤ちゃんは泣くのが仕事って本当?という記事を書きましたが、どうやら赤ちゃんは泣く必要は無さそうです。

実は紙おむつが主流になりつつある頃に、お尻に不快感がないがために赤ちゃんが泣かなくてすむことに疑問がありました。泣かなくて大丈夫だろうか?と。成長に問題が生じるのではないかと心配していたことを思い出します。

当時紙おむつで育った人達が現在大人になっていますが、特に問題は無さそうです。

赤ちゃんや子供が泣く理由

赤ちゃんや子供が泣く理由は自分達の主張をわかってもらえないからです。赤ちゃんは言葉が話せないので、親を操るには泣くしかありません。子供は言葉が話せはしますが、どうして欲しいのか上手く言葉に出来ないので泣くことで感じ取ってもらおうとします。

わかってもらえれば、わざわざ無駄に泣く必要は無いはずです。

そして赤ちゃんにとっても子供にとっても泣くことは親や周囲の大人を操ることが目的です。思い通り操ることが出来れば成功体験として同じ行為を繰り返しエスカレートしていきます。

話が出来るようになった子供が泣いている場合、泣くのをやめるように言っても無駄です。目的が親を操ることだからです。泣くことで親が動揺していると、操りやすくなるため子供は更に輪をかけて泣き叫びます。子供の術中にはまっているのです。ちなみにその場合の対策は衝動買いの際の心理と同じで10分間気をそらすことです。まずは子供の作戦にはまらないために、動揺しないことです。

泣かさない子育てとは?

赤ちゃんや子供を見ていると泣く寸前に泣く前振り、泣こうか泣くまいか悩んでいる表情をすることが多いようです。その前振りを捉え泣く前に対応するようにするのです。

特に赤ちゃんの場合、やりたいことや希望・主張は限られています。

  • お腹が空いた
  • お尻が気持ち悪い
  • 寂しい
  • 抱っこして欲しい
  • 痛い・苦しい
  • 暑い、寒い
  • 眠い

といったところでしょう。表情が変われば抱き方を変えるなど変化をつけて、表情が和らげば正解、変わらなければ不正解。他の原因・対策を探します。泣くまでに見つけることが出来れば親の勝ちです。泣かれたら、今回は負けですが、表情との関連を考えて次にいかすのです。

泣かさない子育てのメリット

泣かれないので親のストレスはないし、子供も泣く必要がないのでストレスがない。親子共に幸せな仕組みです。

泣くことで親を操ることを知らずに育つため、自分の主張を通すのに、泣くことに頼らない子に育つ可能性がある。

親が子供の思いを前以て感じ取って泣く必要が無い環境を作り上げることが大切です。泣くことを封じるあるいは泣くことを許さない状況を作り出す子育てをすると、子供が思いを消化出来ず歪んだ育ち方をするので注意が必要です。

泣かさない子育ては、怒る必要のない子育てに通じる画期的な考え方だと思います。

赤ちゃんや子供は泣く前に表情や仕草など無言のメッセージを出しています。それを読み取り対応することで、泣かさない子育てが出来ると思います。

実際には全く泣かさないなんて不可能です。ただ泣かれないように気をつけていることで赤ちゃんや子供に、親が見守ってくれているという安心感が生まれると思います。

子供は泣くのが当たり前・常識から、子供を泣かさないように親のできることを前もってやってみるという常識革命をしてみると子育てが変わるかもしれませんね。

ご賛同頂けたら実践してみてください。