行政改革・行政改革と叫ばれていますが、なかなか上手くいかないようです。政治家は様々な案を競って考えていますが、なかなか実現しません。政治家が良い案を考えても、行政が様々な言い訳で実現しないことも多いようです。
一番の行政の問題は競争が無いことではないでしょうか?
経済も政治体制も破綻した国々を見ると、競争が無かったことが破滅へ向かわせたことがわかります。
働いても働かなくても同じ報酬であれば、働かないのが人間です。さぼっている訳でも手を抜いている訳でもありません。競争が無ければ比較対象が無いので改善する意味がわからないだけです。そもそも競争がなければ自分たちが殿様商売をしていることにすら気づけません。決まりを自分たちで作って、その決まりに従わなければ拒絶するという殿様商売を繰り返しています。用紙が違います、別の課の問題ですなど拒絶する理由を幾つも用意しているようです。
他に選択肢のない市民・国民は従うしかないのが現状です。別の選択肢が用意されれば便利な方が選ばれるのは当然です。
具体的にどの様に導入するのが良いのか現時点ではわかりませんが、今思いつくのは行政組織を二つに分けるのか、隣と比べるのかです。この競争の仕方から競って発案してもらうのです。行政側から発案してもらい、合理的なものを政治家が選ぶのです。
これまでの横並び主義・前例主義から突然競争主義に転換し行政側、公務員の方々に競ってもらうのです。
一部の小学校では競争が良くないこととして、運動会でも順位をつけないことが流行ったそうですが、もしかしたら行政や公務員の方々が、競争させられることがないように小学校から競争を無くすように仕向けていたのではないか?と邪推してしまうのですが考え過ぎでしょうか?
行政に必要なのは競争
競争が始まればサービスは向上し価格も下がります。こんなにいいことずくめなのに何故競争を避けるのでしょうか?当事者達は競争が無い方が楽だからです。競争がなければ自称最善で何も困りません。他と比べないのですから絶対最善などする必要がないのです(自称最善と絶対最善)。最善を尽くしているといえばそれで済んでしまうのが競争がない世の中です。
行政同士の競争中?
実は今行政同士で競争が起こっているのです。競争原理が働きサービス合戦が過熱し、奪い合いが起こっています。ふるさと納税制度です。各行政機関でお礼を工夫することで税金の奪い合いをしています。ふるさと納税制度を利用せず、真面目に納税するのが損をするかのような不思議な制度です。しかし別の視点から考えると、行政に競争原理を導入するとどれだけサービスが向上するかの社会実験と捉えることが出来ます。知恵とサービスで税金を奪い合うと考えれば面白い取り組みです。
これだけふるさと納税制度が広まっていることから考えると、行政に競争原理を取り入れることは正解だとわかります。(ふるさと納税に更に競争原理を取り入れる方法はリンク先をご参照下さい)
ふるさと納税制度からも行政においても競争が正解なのは誰の目にも明らかです。何故他の行政の対応には競争原理を取り入れないのでしょうか?
この考え方が政治家の皆さんの目にとまり、出来るだけ早く行政に競争原理が導入されることを祈っています。