人が笑う理由を考えてみました。
楽しければ笑う・面白ければ笑うのは当然ですが、中には意図的に笑いを作り出せる人達がいます。お笑いを仕事にしている人達です。何故笑いを意図的に作り出せるのか考えてみました。
そもそも人が笑うのはどんな時か考えると、予想された期待を裏切られた時です。こうなると思っていたのに、ならなかった。それが考え付く範囲内なら呆れて終わりですが、考え付く範囲内を超えると驚いて笑いに繋がります。
例えば
1→2→
とくれば3が期待されます。少しズラして4・5が来るかもしれないと期待されます。もしかしたら8かも知れないと身構える人もいるかも知れません(2の0乗、2の1乗、8なら2の3乗)。それをあえて期待を全く裏切る10とか100とするのです。で、何でやねん!として笑いにするのです。
もっと笑いを取るお笑いの方は
1→2→
の数字が来ているのに、cとかgとかのアルファベットや、SUNとかの音だけ同じで英語だったり。
1→2→
次は?
太陽でしょ?
何でやねん!
SUNだから
とかです。
一発屋と売れっ子の違い
期待したり予想しているのを上手にズラすと笑いに繋がります。お笑い芸人さん達で一発屋と呼ばれる人と売れっ子になれる人の違いは明らかです。ズレを考え抜いてお笑いに凝縮出来れば誰でも一発屋にはなれるかもしれません。このズレを瞬間的に次々と探し出せるか出せないかで、その後の活躍が決まります。
お笑い芸人さんの中で司会者になれるのは、瞬間的に期待されていることをズラして、予想をこえる発想で驚かせることで笑いを取るのです。彼らは無意識のうちに期待されていることとは違うことを探し出せるのだと思います。一発屋さん達は何時間も、場合によっては何日間もかけて絶妙なズレを探せば良いので誰にでもチャンスはあるのです。
売れっ子や台本のないバラエティーで活躍できるようになるには、期待されていることを瞬間的に絶妙にズラす頭の回転力が問われるのです。
お笑いを目指される場合、期待されていることとは違う一言(笑いを取れる一言)を瞬間的に探せるかどうかを考えてみられると良いと思います。探せなければ売れっ子になって大活躍は難しいかも知れません。