2型糖尿病の原因がわかった今…

太る理由糖質依存だとわかった今、ダイエットは糖質を避けること以外考えられません。同じように2型糖尿病の原因が糖質の摂り過ぎだとわかった今、糖質を避けることを何よりも最初に考えることだと思います。

確かに血糖値を下げる良い方法はあるかも知れませんが、それは言わば血糖値を下げるブレーキを探しているようなものです。糖質は血糖値を上げるアクセルなので、2型糖尿病を避けたいのであればブレーキを工夫する前に血糖値を押し上げるアクセルを踏まないことです。

アクセルを踏まない状態(完全糖質回避)でも血糖値が下がらない場合、初めて薬の使用を考えれば良いと思います。アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないのは当たり前のことです。車を止めたいなら、何よりも先にまずアクセルを離すこと(糖質をやめること)からはじめると思います。

もし誰かが本気でアクセル踏みながらブレーキを踏んでも止まらないと叫んでいたとしたら、止まる訳がないと笑いだしてしまうことでしょう。現実にはそんなギャグ漫画みたいなことを命懸けで行うことはありません。何故なら車の仕組みを知っているからです。アクセルは進む、ブレーキは止まる。万が一両方踏めば踏み方でアクセルが強ければ進み、ブレーキが強ければ止まります。

2型糖尿病に関しても実はみんなが知らないだけで単純です。(糖質回避や糖質制限をしている人は当たり前に理解していることです)

糖質を食べ過ぎれば血糖値は上がり、糖質を避ければ血糖値は上がりません。糖質は消化されブドウ糖として吸収されます。血糖値とはことブドウ糖の血中濃度よことです。タンパク質はアミノ酸として吸収されます。脂質は脂肪酸とグリセリンに分解されて吸収されます。どこにもブドウ糖はありません。よって血糖値は上がりません。ブドウ糖が不足した場合だけこれらから作り出されるのです。

糖質を食べない肉食動物も血糖値を維持する仕組みが備わっている

糖質を食べないライオンやトラなどの肉食動物にも血糖値を維持する仕組みが備わっています。これが無理に糖質を食べなくても血糖値が維持できる状況証拠です(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。

人間にも糖質以外からブドウ糖を作り出す方法が5通りもあるそうです。そのため糖質を食べないことで低血糖に陥ることは通常ありません。

糖質の食べ過ぎ

太り過ぎを避ける仕組みである満腹感が太らないようにブレーキとなっています。本来ならこの仕組みで食べる量が制限されるので、2型糖尿病に至ることは稀なはずです。しかしこの満腹感を誤魔化す仕組みがあるのです。その仕組みとは糖質に騙されるのです。糖質依存に陥って満腹感を誤魔化す仕組みが発動して、食べ過ぎることが出来るのが原因です。俗に言う甘いものは別腹と表現される現象です。実際には糖質は別腹でご飯などもついお代わりして食べ過ぎるのはこの影響です。人類の進化の歴史上、体にとって特別なご褒美である糖質は次にいつ食べられるかわかりませんでした。無理をしてでも多く食べる仕組みを身に付けた方が寒い冬を乗り切る際には有利だったようです。

本来なら太ることの出来ない仕組みの備わっている動物でも、ペットになると太るものもあらわれます。デブ猫やデブ犬です。恐らくこれらの多くは糖質を多く含む食事を与えられて食べ過ぎた結果だと思います。

血糖値の上昇と膵臓からのインスリンによる血糖値の降下を繰り返していると、膵臓がインスリンを作ることができなくなるか、体の細胞がインスリンに反応しにくくなることで血糖値が下がらなくなってしまいます。これが2型糖尿病です。

本来なら満腹感が働いて2型糖尿病になる程糖質を食べることは難しいはずですが、糖質依存の罠に陥ることで食べ過ぎてしまうようです。

ここに大きな落とし穴がありました。多くの人々が糖質を大量に主食として食べていましたが、2型糖尿病を発症する人が限られていたことです。しかも遺伝性までありそうだったので、発症する人の体質だと誤解されたのです。そもそも糖質をとらなければ膵臓が疲弊することもないため、理論上では2型糖尿病は発症しないはずです。

間違った治療方法

2型糖尿病は肥満と並び、食べ物の選択による病という意味では現代の脚気といえると思います。

糖質回避をせずに2型糖尿病の治療をしている人がいれば、それはアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態です。血糖値を押し上げる糖質を食べながら、血糖値を下げる薬を飲んでいるのは正にアクセル踏みながらブレーキを踏んでいる状態です。稀に血糖値が下がることもあるかも知れませんが、非常に効率が悪いので、是非このサイトを教えてあげて下さい。糖質回避教のススメです。ただし強要はしないで下さい。信じるものだけが得をすれば良いと思います。だから宗教の一種、論理的宗教としているのです。

注意点!現在糖尿病の治療中の方、肝臓病や腎臓病で治療中の方は主治医の先生にご相談の上はじめるようにして下さい。

まず血糖値の上がる原因を取り除くことです。

健康診断などで高血糖を指摘された方は、血糖値を上げる原因の糖質を取り除くことです。どうしても糖質をやめられない場合には、血糖値を下げる薬を考えましょう。

原因を取り除かずに、薬での治療はアクセルとブレーキの関係から考えても、効率が悪すぎます。止まれないのも当たり前のことです。

実際2型糖尿病が薬無しで治りました

2型糖尿病の治療法は劇的に変わります。

高血糖を指摘された方へも良かったらご覧ください

(参考文献:糖質オフ健康法)

健康診断で高血糖を指摘されたら

健康診断で高血糖を指摘されたら、これまでは病院に行くしかありませんでした。
肝臓病や腎臓病など他の基礎疾患がなければ、これからは米・パン・麺類などの主食である炭水化物(糖質)を控えるだけで、病院に行く必要はないと思います。糖質回避教のおすすめです。具体的には主食をやめて、おかずだけだべるというものです。まずは1食主食を抜くことからはじめて、慣れてきたら2食・3食と主食をやめるようにしていくといいと思います。
健康診断で指摘された血糖値やHbA1cの値にもよりますが、2・3ヶ月してから血液検査をすればかなり改善していると思います。食事内容が問題ないか(知らない間に糖質を食べていないか)を確認する目的です。
これまでは一度糖尿病と診断されれば、服薬のため一生献血はできないと考えられてきましたが、炭水化物を食べなければこれからは献血も気軽にすることができます。
2型糖尿病でお悩みの皆さんも、炭水化物を食べなければ2型糖尿病を治すことができます。(2型糖尿病の原因は炭水化物・糖質を食べることだからです。)
ただし糖尿病の治療薬の内服やインスリン注射をしている方・肝臓病・腎臓病治療中の方は、突然炭水化物を減らすと低血糖を来たす可能性がありますので主治医の先生と良くご相談の上はじめて下さい。

食べる順番でアトピー性皮膚炎が改善?

糖尿病の患者さんですが、糖尿病の先生の指導で、野菜から食べて御飯を最後に食べるようにアドバイスされているそうです。きちんと食べる順番を守っていた時には確かにアトピー性皮膚炎の調子が良かったそうです。最近は面倒くさくなってしまって順番を守らず食べておられたそうです。するとアトピー性皮膚炎の症状が悪化したそうです。

食べる順番により血糖値の上昇具合が異なるため、急激に血糖値を上昇させない目的で、御飯を最後に食べるようにアドバイスされているようです。御飯は消化・吸収されると急激に血糖値を上昇させますから、いきなり食べるのではなく、他の食材と混ざるように胃の中に他の食材が入ってから食べるようにすることがよいようです。同じものを食べても症状が異なることは食材そのものが原因ではない可能性を示唆します。食べ物そのものではなく、血糖値が上昇することがアトピー性皮膚炎の原因の可能性が考えられます。血糖値が上昇することが原因だとすれば、血糖値が上昇したことによる糖化産物の生成が原因という仮説を補強する状況証拠と考えることができます。

 

今のところお三人糖質を避けることで皮膚の調子が良くなっています。
もしかしたら糖質を避けることでアレルギーという概念そのものが消えてしまうかもしれませんね。

糖質回避教が広まりますように。

アレルギーが治る可能性(仮説)

少なくとも2型糖尿病とダイエットには効果が期待できる糖質回避ですが、もしかしたらアレルギーなど原因が特定されていない様々な病気の原因なのではないかと考えました。その元となったのは尋常性乾癬やアレルギーが治ったと江部先生が報告されていたことです(参考文献:医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する―糖質制限食と湿潤療法のインパクト)。尋常性乾癬とは皮膚の角化・成熟するスピードが早まることで炎症が起きていますが、その原因は特定されていません。

原因が不明の病気が糖質制限することで改善するのは、何らかの形で糖質が病気を引き起こしており、その糖質をとらないことで治ったと考えられます。糖質を取ること自体が一因だったと考えるのが自然です。

糖質を取ることが原因となりえるとすればタンパク質の糖化によっておこる糖化産物が何らかの影響を与えると仮説を立てました。
糖化産物が免疫機能を亢進させる何らかのスイッチを押すことで、本来働かないはずのものに対して免疫機能を発揮することでアレルギーを生じている可能性を考えました。この仮説の真偽を証明することは非常に困難です。しかし証明は困難でも患者さん個人で糖質回避で病気が治るかどうかを試してみていただくことは簡単だと思います。

これまで血糖値が高いままだと糖尿病という病気になることはわかっていますが、糖質を食べることによる血糖値の日内変動での病気の報告は特にありません。特にありませんが、血糖値の濃度に応じて糖化産物が生成されているのは間違いない事実です。その糖化産物が何も問題ないのか、もしかしたら大問題を起こすのかは現時点ではわかりません。もし糖化産物が免疫機能に影響を与えアレルギーや様々な疾患を引き起こすと考えると、辻褄があう部分があると思います。
糖質に対するアレルギー反応を起こすことはまれにありますが、糖質を食べることが糖化産物を介してアレルギーを引き起こす引き金・原因の可能性を考えました。

この仮説の真偽の証明はかなり困難ですが、簡単な確認方法は患者さんに糖質回避をしてもらい、治るかどうか試してみてもらうことです。もしこの仮説が正しければ2型糖尿病、ダイエットの方だけでなくアレルギーの方も糖質回避を試してみる価値は十分あると思います。
ご興味があれば糖質回避教のすすめをご覧ください。

糖化産物が免疫機能に対して影響を与えるのであれば、仮説の域を出ませんが免疫機能を亢進させればアレルギーになり、免疫機能を抑制すれば慢性感染症(ニキビ、慢性副鼻腔炎、扁桃炎、尋常性疣贅など)や悪性腫瘍を許してしまうのではないかと思います。