2型糖尿病の原因 糖質を食べること

2型糖尿病は血糖値が上昇する病気ですがその原因を考えてみます。

血糖値はブドウ糖の血液中の濃度のことで、その濃度が上昇していることが観察されます。
血糖値が上昇することが悪化因子であることは間違いありません。

2型糖尿病は遺伝性もみられ体質的なものだと考えられていました。
しかし原因は体質ではありませんでした。

血糖値を上げることができる食べ物は3大栄養素といわれる糖質(炭水化物)・タンパク質・脂質の中でただ一つ糖質(炭水化物)だけです。(参考江部康二先生のブログ:ドクター江部の糖尿病徒然日記
中学生の頃習ったことを思い出してみると、炭水化物はブドウ糖、タンパク質はアミノ酸、脂質は脂肪酸とグリセリンに消化されて吸収されます。確かに直接血糖値(ブドウ糖)を上げるのは炭水化物だけです。アミノ酸・脂肪酸・グリセリンは直接血糖値を上げる作用はありません。
つまり糖質を食べないと血糖値は上昇しません。
原因は糖質を食べることでした。

2型糖尿病が体質的なものだと考えられたのは、同じ糖質を食べても血糖値が上昇する人と上昇しない人がいたため、原因が糖質だと気付けなかったのです。

糖質を繰り返し食べていると、現在2型糖尿病とされている方は膵臓が疲れてしまってインスリンが出せなくなってしまうかインスリンに反応しにくくなるのです。
糖質の取りすぎに耐え切れなくなると発症
健康な方は糖質を繰り返し食べても、膵臓に余裕があるので血糖値が上昇しません。
糖質を取りすぎても耐えることができると健康

元々糖質を食べなければ血糖値が上がらないので、膵臓が疲れてしまうことがないため、多くの方が2型糖尿病にならないという理屈です。
2型糖尿病とされている方も糖質を食べなければ、血糖値を押し上げる原因がなくなるはずですから上昇しなくなるはずです。

このことを確信したのは、糖質を食べないことでお一人2型糖尿病が薬なしで治りました
この方はお寿司屋さんに行かれても、ネタだけ食べてシャリはご家族に食べてもらわれたほど徹底されたそうです。
この方は現在血糖値は正常ですが、2型糖尿病といえるでしょうか?
耐糖能(糖を受け入れることのできる能力)には問題があるかもしれませんが、糖質を取らなければ病気とは言えないはずです。
2型糖尿病の方全員が糖質を食べないだけで治るかどうかはわかりませんが、糖質をやめる知恵だけでお一人とはいえHbA1c12.5が6.1に改善したのですから、多くの方の改善が期待できると思います。
(現在糖尿病の治療中の方は低血糖をきたす可能性がありますので、主治医の先生と薬の減量についてご相談ください。肝臓病や腎臓疾患で治療中の方はタンパク質の食べ過ぎが問題となることがありますので、主治医の先生とご相談ください。)

健康診断で高血糖を指摘された方は糖質を回避することで、治る可能性が十分あります。
糖質を食べないことが徹底できさえすれば、近い将来病院に行く必要がなくなるのかもしれません。
病院を受診するとしても血糖値の検査だけで、薬はいらなくなるのかもしれません。

糖質をとるとらないを議論しないために、糖質回避教という一種の宗教のような考え方を推奨しています。信じるか信じないかです。
現在糖尿病で治療中の方も、信じていただけるなら
『糖質回避教に入信するので、糖質を食べないようにしますから薬を減らしてください』
と主治医の先生に薬の調整をお願いしてみてください。

アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも車はなかなか止まらないように、糖質を食べながら血糖値を下げる薬を飲んでもなかなか改善しないのは当たり前だと思います。まるで大きな大きな落とし穴に落ちているようです。もしくは治療の入り口を間違えて迷走しているようなものです。
20年もすれば、21世紀になっても糖質食べながら糖尿病の治療をしていたなんて驚きといわれる時代がくるのではないかと思います。そして2型糖尿病という病気の概念がなくなっているといいですね。そして食べ物が引き起こした病ということで現代の脚気と呼ばれる日がくるかもしれません。

糖尿病の原因が糖質を食べることという事実。(お一人治ったことで証明)
治療法の一番は薬ではなく、糖質を避けることです。
糖質を完全に避けることができる人はわざわざ薬を飲む必要はないと思います。

糖尿病は治らない病気という常識を江部康二先生が打ち壊してくださいました。
(ご自身で実践されたそうです)
本当にありがとうございます。
参考文献は以下の2冊です。