日本製品が高い理由

日本製品が高い理由を考えてみました。

日本製は何故高い?

日本製が高いのは人件費が高いことが一因であることは間違いありません。しかし海外生産された日本のブランド製品も高いのは何故でしょうか?何故海外のメーカーと、性能では太刀打ちできても価格では勝負出来ない程高くなってしまうのでしょうか?利益を上乗せし過ぎるせいでしょうか?必要ない程性能を高め過ぎた結果、値段も高くなりすぎるのでしょうか?

日本製品が高い理由

日本人は製品を販売した後も満足してもらえたかどうかを考えます。買ってもらった時点で満足してもらうのは当然ですが、その後も満足してもらうために最善を尽くします。
日本人は常に絶対最善を尽くして最もお客さんの満足する製品を作ります。特に安全に関しては妥協しませんので、様々な危険に気付けば気付く程、その対策のために高くなってしまいます。

日本人の目的がお客さんに満足してもらうことだからです。利益のために高くなる訳ではなく、お客さんの満足を最大にするためにどうしても高くなってしまうのです。

利益は企業の為ならず

を全ての日本の企業が求めているかどうかはわかりませんが、企業の為に高いのではなくお客さんの為に高い製品になってしまうのではないでしょうか?

他国が安くできる理由

最も利益が出る製品を作ることが目的です。目的は利益ですから安全や機能は二の次にして利益が最大になる方法を模索します。

戦後の日本もそうでしたが、他国の真似をすることで開発費を抑え、安い人件費をいかして安い商品を売り出します。

真似をした上で利益が最大になるように無駄を削ぎ落として、安い商品を作り出します。

日本と他国の対応の違いが価格の違い

事故の対応をみるとよくわかります。日本製品で事故があれば事故の原因を追究し再発防止に役立てます。それがお客さんにとって一番求めていることだからです。時間はかかりますが、最終的に結果として会社のためにも利益にも繋がります。

他国では違います。原因を追究し問題を認めると、利益を減らしてしまいます。誰かが責任を取らないといけなくなるかも知れません。お客さんのためではなく自分達の利益のために、追究しないのです。だから穴を掘って埋めるのです。問題の解決策を探すのではなく、問題をなかったことにすることで安く仕上げるのです。

ちょうど映画のセットのようですね。見栄えは同じように見えても別物です。映画のセットと本物の値段を比べることに意味があるようには思えません。

日本と他国の考え方の違い

日本人は狭い国内で仲良くすることを長い年月をかけて培った世界でも数少ない民族です。他国との関わりを持たない鎖国を行うことで、より国内だけで物事を解決する方法を見出しました。

その一つが隣人は変わらないため、思いやりを持って末長く商売をするというやり方です。店の信用で商売をするという考え方です。一度売った商品に対しても責任を持つのが日本人の考え方です。人と人との関係を大切にする考え方です。

一方他国では政府が変わることも多く、隣人が絶えず入れ替わります。人と人との関わりをを大切にするという考え方は成り立たないようです。何故ならその人がいつまで側にいるかわからないからです。結果としてお金しか信用できないのかも知れません。

人を信用するという感覚に乏しいため、商売はお金と商品の交換で終わりです。商品に欠陥があっても、お金を払う段階で見抜けなかったお客さんの問題と考えます。

日本は商品を売った後のことも考えての値段設定、他国はお金を払うまでの責任だけ考えた値段設定。そもそもの考え方が違うので、値段を比べること自体が意味をなさないと思います。

日本製品は利益ではなく、絶えず最善・改善を考えています。真似は出来ても改善まではまだ無理なようです。その分が値段の違いにあらわれるようです。

命に関わらない製品は無駄を削ぎ落として値段を安くすることに問題はないと思います。しかし自動車や列車など事故が起こると直接命に関わるものは値段よりも安全を優先する方が良いと思いますが如何でしょうか?

値段の違いをこのように売り込んでみると、もしかしたら日本製品は飛ぶように売れるようになるかも知れません。

日本製品は足し算だから高く、他国製品は引き算だから安い

日本製品は考え得る様々なことに備えています。こんなことがあったら便利、こんなことが出来ると楽などです。途中で気付いたことに対応していく経過論に基づいて作られています。海外では過剰スペックも捉えられることがあるのもそのせいです。

海外製品は機能を絞って無駄なものは削ぎ落としていきます。価格相応として割り切って考えるのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。