争いの原因は相手を理解出来ないこと

様々な争いの原因を探してみると、相手を理解出来ないことです。親と子、友達同士から恋人同士や夫婦、親子間に至るまで争いの元を辿れば争いの原因は、相手を理解出来ないことです。

腹が立つのも喧嘩になるのも結局のところ相手のことが理解出来無いからです。理解出来なくても受け入れることが出来れば争いにはなりませんが、受け入れることが出来なければ何らかの争いに発展してしまいます。

人間は人それぞれ考え方が異なります。十人十色どころか百人いれば百色、千人いれば千色、人の数と同じだけ異なった考え方があります。何故なら育った環境や経験・知識が人によって全く異なるので、考え方が人によって全く異なるのは当然と言えば当然です。

その考え方の違う人同士が分かり合うことの方が難しいのです。相手を理解するという難しいことが、簡単に出来るはずだと考えているから、腹も立つし喧嘩にもなるのです。

相手を理解出来ると思っているからこそ腹も立つし喧嘩にもなるのです。自分の想像も及ばない考え方のため、相手を理解出来ないかも知れないと思いながら対応すると、腹も立たなくなりますし喧嘩にもなりません。

つまり争いの元は、本来なら理解することが難しい相手を、自分の尺度で理解出来るはずだと思い込んでいることです。

そもそも考え方が根本から異なれば、争っても解決の糸口は見つかりません。お互いの尺度が異なるので争っても比べようが無いのです。

お互いの考え方が相容れないものであれば、最初から争わずお互い折り合いのつく妥協点を探すのが得策だと思います。争ってもわだかまりが残るだけで、何も良いことはありません。

特に親子間など力関係が明らかな場合、力の強い親の意見を押し付けてしまいがちとなります。その結果子供が納得出来無いまま受け入れるしか無くなることで、考え方が歪んでしまう可能性があります。その積み重ねが将来親が想像もしない行動に出てしまうきっかけになるのかも知れません。子供には子供なりの考え方がありますので、例え子供といえども折り合いのつく妥協点を探すことで争いを避けることが出来ると思います。

親子間ですらお互いわからない考え方が、他人同士でわかるはずがありません。まず相手の考え方はわからないものだと受け入れた上で、理解出来ないことに腹を立てないだけで争いを避けることが出来るのです。その上で相手の考え方と自分の考え方の折り合いがつく妥協点を探すことで相手の考え方の一部を受け入れることが何より大切だと思います。

人と人はわかりあえると私は信じたいと思います。そしてわかりあうことが出来れば、全ての争いが無くなると私は思います。

 


 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。