性教育の理想を考えてみました

性教育を学校で教えようとすると、わざわざ性に対して興味を持たさなくて良いとして反対する人がいます。

性教育に反対する人達

性教育に反対する人は恐らく知識が無いのだと思います。人間は年頃の男と女がいるだけでは子孫が残せない種族だということを残念ながら知らないのでしょう。そのため性教育が必要だということが理解出来ないのだと思いますから議論する意味はありません。子孫の残し方を生まれつき知っていたと勘違いしているのか、性は恥ずかしい物だという偏った考え方をされているのかも知れません。住む世界が異なる異教徒として、お互いの考え方を尊重し、丁重にスルーするのが得策だと思います。

人間は男と女がいるだけでは子孫は残せない

霊長類は生まれつき子孫の残し方を知っている訳ではありません。周囲の行動を見ることから子孫の残し方を学ぶようになっています。そのため年頃の男と女がいるだけでは、子孫は残せないのです。意外かも知れませんが子孫の残し方の知識が無ければ、子孫を残すことが出来ない稀な種族なのです。

そして性のことに限らず、人間は知らないことに興味を持たせることで新しい知識を身につけるように仕向けられています。赤ちゃんですら知りたいことがあれば必死で見ようとします。興味があれば人は自分から情報を求めるのです。大人が望む望まないに限らず、興味があることを知ろうとします。

人は誰かから子孫の残し方を教えてもらわなければ子孫を残すことが出来ないのです。そのことを大人が受け入れて、本来なら年頃になればキチンと子供達に教えてあげる必要があるのです。

これまで子孫の残し方を学校教育で正式に教えることは無くても、子供達が生まれていることからどこかで子孫の残し方を知ったのだと思います。幸い人間には知らないことに興味を持つ仕組みがあり、性に対しても知らないので興味を持つのが当たり前なのです。それを大人が恥ずかしがってキチンと教えないから、子供達が興味を持って偏った情報に触れてしまう危険性があるのです。

性教育の本来の姿は人間の身体の仕組みを知ることと、子孫を残す方法を教えることです。日本では女性は16歳から結婚出来るので、それまでに知識として授けるのが合理的だと私は考えます。具体的には義務教育の間に全ての子供達に学校で教えるのが、理にかなっていると思います。そのことを知った上で子供達自身が性と生のことを考えると良いと思います。

性教育の一歩として高校で年齢に伴う妊娠率の推移を教えるのは良いことだと思います。

理想の性教育

本来の性教育は男と女、オスとメスがどうして生まれたかから教育すると理解しやすいと思います。詳細は省きますが、メスは確実に自分の子孫を残すことを選んだ代わりに子供にエネルギーを与え、オスは代わりに子供が自分の子供かどうかわからない代わりに一度に多数の子孫を残すことが出来ることを選びました。これが本来オスとメスに別れた理由ですが、更に人間は他の動物よりも遥かに子育てに労力がかかるので、一夫一婦制を選択している動物としては特殊な存在です。そして女性は胎児として1人でお腹の中で10カ月育て、その後も赤ちゃんが未熟なために働くことが出来ません。そのため妊娠中と出産後の生活を支えてくれる優しい男性を求める必要があるようです。そのことまで教えてあげるようにすると本当は良いのかも知れません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。