子供に対して腹が立つ理由

子供というのは何も知らずに生まれてきます。
教えなければ、伝えなければ何一つ知らないのです。
反対に大人はこれまで様々な経験をしているため、当たり前に常識を身につけています。あたかも常識を生まれつき身につけて生まれてきたかのような錯覚に陥るくらい当たり前に思い込んでいます。
大人にとって当たり前のことを子供が知らないこと・わからないことに思いが至りません。
大人が自分の親から教えてもらったことを、子供に伝えないとわからないのです。

子供は知らないから何か大人が腹を立つことをしただけなのです。
もし知っていて大人を怒らせようとして行動したのなら、何か目的があります。
構って欲しいとか、自分のことをわかって欲しいとか、何らかの怒らせようとした目的があります。
大半は怒らせないように気をつけていたのに、知らない間に親の地雷を踏んでいるのです。

子供に対して腹が立つのは、理解できないからです。
何故そんな行動をするのか理解できないから腹がたってしまいます。
ただ単に何かを知らないのだという前提に立てば、腹は立ちません。
親が驚くような常識を知らなければ、そんなことも知らないのか?と笑えば良いのです。
ご免ご免まだ教えていなかったね。と笑えば良いのです。

子供に対して腹が立つのは、子供が知っているはずはないはずなのに知らないように振舞っていると思うから腹が立つのです。
子供は以前教えたから知っているはずなのに、知らないかのごとく振舞うから腹が立つのです。
子供には言葉で伝えてはいても、その意味・目的を理解していないので気にしていないだけかもしれません。
それとも頭に残らず忘れているのかもしれません。

子供が何かを知らずに親を怒らせたとしたら、その知らないことは誰の責任なのかを考えて見ましょう。
怒る気はなくなると思います。
腹が立っても怒る前に、子供は何を知らないのか?子供は何を目的に行動しているのか?を一呼吸置いてから考えるようにすれば、怒る必要はなくなります。
ただ教えてあげれば良いだけなのですから。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。