子供が生意気なことを言う心理

ある知人と話しているとお子さんが生意気なことを言って困ると聞きました。つい生意気なことを言われると怒ってしまうとも言われていました。前回の子供に腹が立つ理由に続き、子供が生意気なことを言う心理を考えてみます。

思い返せば自分が子供の頃、生意気なことを言っていたと思います。

一言で言えば、何も知らないから言えるのです。そして生意気だと感じられること自体も知らないのです。

例えば家でお母さんに生意気なことを言ったとします。大人からすれば掃除や洗濯、食事の準備などの家事をやってあげているのに、そんな生意気なことを言っているとして腹が立ちます。

子供は生まれてから当たり前に掃除や洗濯や食事の準備という家事をしてもらっています。それは当たり前で空気みたいなものです。やってもらって当たり前で感謝する、少なくともわきまえるという感覚が無いのです。

対策は?

子供から生意気なことを言われたら、『凄い!大人になったね。ということは全部自分でするんだ。めでたい』みんな拍手!^_^

と笑いながら言うのです。『それだけ生意気なことを言うのだから、自分でするよね?』と聞いてあげればいいのです。生意気だったことを認めれば、そのまま笑顔で終わりです。

引くに引けず、自分ですると言い張ればやらせてみるのです。責め立てることはせず、淡々と自分でやらないと何も進まない子供が困る状況を作り出すのです。

実際にやってみて困る状況になれば、子供も考え方が変わると思います。子供自身が自分では全て出来ないことを理解した時点で、わかった?と優しく声をかけてあげれば良いと思います。本当に困って助けを求めてくるまで待つのも一つの選択肢ですが、子供といえども意地になるかも知れませんので、適当なところで助け船を出してあげると良いと思います。何しろ相手はまだ何も知らない子供なんですから。

生意気なことを言われても、怒る必要はありません。素直に成長したことを喜び、更に成長を促すだけで良いと思います。まだ親がしてくれている有難さを知らないだけやってなんですから。恩着せがましく言えというわけではありません。子供が当たり前だと思って有難さを認識出来ないので、そのことを伝えるだけのことです。

身の回りにある空気と同じで、当たり前過ぎて認識出来ないだけかも知れません。空気は目に見えないだけに、身の回りにあることを実感するのは難しいのです。子供にとっても親のしてくれることは子供の当然の権利だと誤解しているのです。当たり前だと思っているから空気のように見えないのです。

生意気なことが言える年にまで成長すれば、自分で身の回りのことは出来るはずです。自分が身の回りのことをしてみて初めて親の有難さが理解出来ると思います。空気の存在を知るように。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。