今から求められる人材は無から有を生み出すことの出来る人だと思います。
元々有るものを工夫するのは多くの人が出来るでしょう。そして10年もしないうちに機械がちょっとした工夫はしてしまう世の中になってしまうでしょう。
30年もすると人工知能が人類の知恵をこえてしまうそうです(特異点:シンギュラリティ)。すなわち無から有を機械が生み出してしまう世の中が来ることになることを意味します。
いずれは機械にとってかわられるとしても、少なくともこれからは無から有を生み出す能力が求められます。
何もないところから仕事を作り出すのです。1人の天才がiPhoneやiPadを作り出したように。
無から有を生み出すことは多くの人には難しいと感じてしまうことでしょう。何故なら学生時代必ず答えの準備された問題から、答えを探し出すトレーニングを繰り返されるため、今有るものの中から答えを探すように頭の使い方が出来上がっているのです。(常識の話)
しかし子供の頃は違っていました。何でもないものから何かしら意味を見出して遊ぶことで、無から有を生み出すトレーニングをしていたのです。具体的にはただの石ころに意味を見出して遊んだり、ただの鬼ごっこに捕まえる側と捕まえられる側とに分けて警察と泥棒の意味を見出して遊んだりしていました。
小さい子供は何もない広場でも石ころや落ち葉を見つけて何かしらの自分なりの意味を見出して遊ぶことで、無から有を生み出すトレーニングをしていたのです。そこに携帯ゲームやスマホなどの遊び方を人に決められた遊びに慣れてしまうと、無から有を生み出す能力を失ってしまうようです。携帯ゲームや無料ゲームは飽きない仕組みを作り出すので、子供達が本来の遊びの目的から遠ざけてしまう厄介な存在です。
無から有を生み出す能力はゲームや受験勉強で削ぎ落とされてしまうようです。
無から有を生み出す能力について改めて意識してみることから始めてみると良いと私は思います。例えば何か新しいイベントを考えてみてはいかがでしょうか?家族や親しい友人とのイベントです。自分自身が楽しくなければ意味がありません。そして新しい家族や親しい友人も楽しめなくては、迷惑なだけのイベントです。参加する人が楽しむことが出来るなら、外でバーベキューでも家でタコ焼きパーティーでも、何でも良いのです。これまでやったことのないイベントを企画してみるだけでも、無から有を生み出す能力のトレーニングになります。無理のない簡単なことから楽しみながらトレーニングしてみましょう。