過去は責めても仕方がない 過去の上手な使い方

既に起こってしまった過去は責めても仕方がありません。何故なら時間は一方向にしか流れず過去には戻れないからです。タイムマシンが発明されない限り過去を責めても意味がないのです。

そのため起こってしまったことの理由を聞いても意味がありません。理由を聞いても嘘をついたり本心を隠したいからです。それらしく聞こえることを探し出して言い訳として理由を言うだけのことです。その話の中の嘘に注意しながら過去のことを聞いたとしても、過去には戻れないため何も意味がないのです。

過去の上手な使い方は、過去の失敗や成功を教訓として未来に活かすことです。
過去を責めても過去に戻ることができるわけではなく、取り返しがつかないので意味がありません。タイムマシンを持たない私たちにできるのは、過去を責めるのではなく過去を次に生かす教訓とすること、未来に活かすことです。
過去を責めても、過去をやりなおすことが出来ません。取り返しがつかないものにこだわっても時間の無駄です。責めるのではなく次に生かす教訓とするため、過去の問題点から改善策を学び取るのです。

例えば21世紀のアトピー性皮膚炎の対処法で書いたように、糖質を食べすた結果アトピー性皮膚炎が悪化しますが、糖質を食べたことを責めても意味がないのです。過去には戻れないからです。どの程度食べたのかを思い出すことで、次からその量を食べないという改善策として生かすのです。

別の例えでは戦争という過去は責めても仕方がないことです。
過去は変えられないのですから。戦争は何も生み出しません。価値あるものを破壊し、世界の力関係が変わっただけでしかありません。人類全体で見ると何も生み出しておらず、多くの物が破壊され、多くの人の命が失われてしまいました。戦争を責めても仕方のないことです。
しかし戦争に至った経緯を検証することで、二度と再び戦争をしない知恵を得ることができるのではないでしょうか?

身近な例え話では子供が言いつけを守らなかったことを責めても意味がないのです。何故なら過去には戻れないからです。何故言いつけを守らなかったのかを聞いても本当のことは言わない可能性があります。言いつけを守らなかった事実を元に、どうすれば言いつけを守れるようになるのか今後を話し合えばいいのです。その場合には目的論の考え方を導入すると問題解決が簡単に行えます。いずれにしても言いつけを守らなかったという起こってしまったことを怒っても何も生み出しません。子供が言いつけを守らなかった目的を聞いて、どうすればよいのか改善策を相談することが正解だと思います。

過去の上手な使い方を考えてみましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。