これから医者になろうとしている人に伝えたいことがあります。それは医者が余る時代が来るということです。様々な情報を元に客観的に考えると一つの結論に行き着きます。医者が余るか余らないかではありません。いつになったら余る時代になるかという時間の問題なのです。詳しくは近い将来医者が余る2つの理由をご覧ください。
医者になって自分は偉いと勘違いしている人は論外ですが、医者になることで目的を達成し思考停止に陥っている人も大勢見受けられます。自分達だけが医師免許という病気を治す特権を持っていると錯覚しているのです。そういう人達は医師免許があっても近い将来淘汰されていきます。ましてや患者さんを怒るような医者は恥ずかしい勘違いをしているので淘汰も早いと思います。
医者が余ることを考えられないか、医者が余ることはわかっていても自分達の利権のために医者は足らないことにしている人達がいるようです。足らないと言っている方が待遇が良くなるため、医師会などは足らないと言っているのかもしれません。医者を増やし過ぎてしまうと後で困るのですが、そこまで想像出来ないようです。足らないことにしている人達に医学部を新設し役職を作り出そうとしている輩もいるようです。丁度数十年前に歯科医が直面した問題とよく似ています。歯科医が自分達の子供を入学させるために私立の歯大を作り、虫歯の予防医学が発達したことと合わさって歯科医が余る時代に突入しています。
医者もそうなるでしょう。糖質を避けるという予防医学で患者さんが激減し存在意義が薄れ、人工知能による診断・治療で医者はトドメを刺されることでしょう。かつてはインターネットや人工知能がありませんでしたから生身の人間が知識を蓄えて経験を元に診断・治療を行うしか無かっただけです。人工知能が診断・治療を行うことが出来るようになれば、必ずしも生身の人間である必要はないはずです。医師会などは反対するでしょうが、自分達の利権を守りたい利己的な考えに過ぎません。他に病気を治す選択肢が出来れば医師に頼る必要がなくなります。ましてや病気を予防出来るのであれば、ますます医者の出番はなくなります。
かろうじて生き残ることが出来る医者は、自らが考えることの出来る医者のみです。新しい病気や治療法を発見することは人工知能には今のところ難しいと思いますから、当面人工知能に置き換わることは無いと思います。逆にこれまで診断された病気と照らし合わせて診断し、治療法を選択するのは、人工知能の方が遥かに有利です。恐らくどんなに天才的な医者でも人工知能には太刀打ち出来ない時代がやって来るでしょう。何故なら人工知能は絶えず最新の情報に基づいて判断出来るからです。生身の人間のような思い込みによるミスなどのヒューマンエラーが起こり得ないからです。
人工知能に出来ない価値を提供できる能力がこれからの医者に求められますが、人工知能に勝てそうになければ別の選択肢を模索する方が賢いと私は思います。少なくとも医者になることが目的ではなく、スタートラインだと考えることの出来る人以外は医者になるのはやめておく方が良いと私は考えます。
これまで医者の待遇が良すぎたのかもしれません。身体の修理屋さんでしかない医者が高待遇だったのは人々の命に関わることだからです。そして膨大な知識を頭の中に蓄えて判断する必要があったから、その努力に対するご褒美の意味がありました。今では人間の頭という検索システムよりもはるかに優秀な検索システム・仕組みが出来つつあるので、高待遇にする必要がなくなりつつあるのです。身体の修理屋さんに過ぎない医者よりも、人間を生み出すことの出来る女性の方が遥かに偉いと私は思います。様々な産業を見ても生み出す人より修理屋さんの方が高待遇な業界はそうはないと思います。扱うのが人間の健康だという特殊性が生み出した歪みです。これらを考え合わせると、医者の待遇は30年くらいの時間をかけて適正な待遇に落ち着くのではないかと思います。
医者になれば一生安泰な時代は間も無く終わります。そのことを踏まえて、それでも医者を目指すのか、他の道を選択するのか良く考える方が良いと思います。何を目的に医者を目指すのかです。