機械は既に人間をこえています。思考という意味ではまだまだ人間の方が優れているので、人工知能の発達をもう少し待つ必要があります。
しかし工場のロボットを見てもわかりますが、決まった動きという点では機械の方が人間よりも優れています。そして何年もの時間がかかる人間の熟練とは異なり、一度作ればすぐに全く同じ動きをすることが出来るようになります。職人と同じ動きを教えるのはまだ困難なため、職人技は機械に変わることは今のところありません。これは機械への支持の仕方が難しいため、費用対効果の問題で機械化されていないだけだと私は思います。
今私が注目しているのは、記録と検索についてです。かつて優れた記録を検索出来るシステムは人間の頭脳しかありませんでした。だからこそ瞬時に判断が求められる医師と弁護士は、大量に記憶した中から適するものを探すという作業を人間の頭脳に求めたのです。他に優れた検索システムがなかったから人間の頭脳を活用するしか仕方無かったのです。今ではデータの記録とその検索はコンピュータの方がはるかに得意です。この点では蓄えられるデータ量とその検索という意味で人間の頭脳は既にコンピュータに負けているでしょう。コンピュータに勝てるような優れた頭脳の持ち主ももしかしたらいるかもしれませんが、多くの人達の頭脳をこえてしまっているでしょう。このことに気付いていない人達が多いのではないでしょうか?記憶と検索能力では機械には勝てませんし、勝つ必要はありません。最低限の知識を手に入れ、検索システムを上手に使うことが出来れば記憶力が優れている必要が無くなりつつあるのです。
学校や塾で暗記力を伸ばすような勉強をお金をかけてしていますが、どれほどの意味があるのか一度良く考えても良いのではないでしょうか?時代は変わりつつあります。既にコンピュータが人間をこえつつあるのですから。