皮膚むしり症は簡単に治るかもしれない

先日テレビを見ていると「皮膚むしり症」なる病気のことが紹介されていました。テレビで見た症状からは搔爬した傷に二次感染して治らないだけのようです。アメリカでは自分の意思に反して搔爬し続けることが、精神疾患の一つに分類されるそうです。自分ではやめたいと思っても、皮膚を掻きむしってしまう病気のことのようです。

掻くことを搔爬といいますが、皮膚を搔爬することにより極軽度の快感を感じます。この快感に依存しているのではないかと思います。言い換えると搔爬依存です。

搔爬は痒みに対して行いますので痒みを止めることが一番です。抗アレルギー剤内服・ステロイド剤外用と糖質回避により治すことが出来ます。抗アレルギー剤を飲まなくても、しばらく糖質回避を行うことで改善が期待出来ます。

注意点は搔爬による傷に二次感染をきたしている可能性が高いことです。抗生物質の内服も併用することで劇的に改善するはずです。

治療法

  • 抗アレルギー剤内服
  • 抗生物質内服
  • ステロイド剤外用
  • 糖質回避

特に糖質回避により症状が劇的に改善することが期待出来ます。「皮膚むしり症」とはいえ何もないのに搔爬するわけではないはずです。スタートは痒み・瘙痒感だと思いますので、その痒みを取り除くことです。多くの痒みの原因は糖質の食べ過ぎだと思いますので、糖質回避することで簡単に「皮膚むしり症」を治すことが出来ると思います。

ただし皮膚の掻き傷は二次感染していることが多いので、抗生物質の内服を併用する方が早く改善すると思います。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。