どんな状況でも現状が正常だと思い込んでしまう錯覚に陥ります。
逆に言えば、人はどんな状況にでも当たり前に慣れてしまう素質を備えているのです。
現状を当たり前と考えて正常だと思い込んでしまいます。
例えば糖質依存はご飯を主食とする日本人には当たり前の感覚です。日本人のほとんどの人達が糖質依存に陥っているので、依存状態が当たり前過ぎて、気付くことが出来ないのです。糖質回避により、糖質依存から抜け出して初めて糖質依存だったと理解出来るのです。
現状の当たり前から抜け出すには、比較してみるしかありません。当たり前のものがなければどうなるのかを想像してみるのです。想像がつかなければ実際になくしてみるしかありません。
例えば高校にいくのが当たり前だと思い込んでいたとして、高校にいかなければどうなるのかを考えてみます。義務教育ではないので、必ずしも進学する必要はないので特に問題にはなりません。しかし就職という視点からみると不利になるので、高校卒業と同程度の資格を認める大検を受けるか、その先の大学に進学することを考えてみるのです。
働くことが当たり前でどんな状況でも正常だと思い込んでしまうこともあります。この思い込みにより俗にいうブラック企業が成り立ちます。過酷な労働条件も正常だと思い込んでしまうのです。他の企業と比較をしなければブラックだと気付くことが出来ないのです(実際には労働基準法との比較でも気付くことができます)。
全ての人がタバコを吸っていればタバコを吸うのが当たり前ですが、誰もタバコを吸わない国に行けば、タバコを吸うのが当たり前ではないことに初めて気付くことが出来るのです。
あらゆることを比較してみることで当たり前の思い込みから抜け出すことが出来るかもしれません。