嫉妬しない人の心理

検索キーワードを見てみると「嫉妬しない人」とありました。嫉妬する人と嫉妬しない人の違いを書いていたのでそちらがヒットしたのだと思います。「嫉妬しない人」が気になる方がおられるようなので、改めて「嫉妬しない人」の心理を考えてみます。

嫉妬とは?

嫉妬とは人の行動を羨ましいと思うことです。嫉妬しない人は羨ましいとは思わないということです。羨ましいと思う深層心理には、口には出さないものの「同じはずなのに」という前提があるのです。つまり同じだと思っているから嫉妬してしまうのです。客観的に他人から見れば明らかに違うから仕方ないことにも関わらず、同じだと思うことで嫉妬するのです。自己を客観視出来ない人が嫉妬します。

嫉妬しない人

嫉妬しない人とは、他人との違いがあることを客観的に認識しているだけです。人にはそれぞれ違いがあるのが当たり前で、嫉妬しても仕方ないと理解していると言い換えることが出来ます。

自分の方が優れているのか劣っているのかは別にして、他人とは違うことを知っているのです。そして人の優劣を比べたところで大した意味がないことを理解しているのです。自分の方が優れていれば嫉妬する心配はありませんが、自慢してしまわないように気をつける必要があります。人の方が優れていても、元々の才能が違うし努力の程度が違うのかもしれません。そなことを知ってさえいれば嫉妬することは出来ませんし、嫉妬する必要などないのです。

嫉妬しない人の中には誤った自己認識により、自分が優れていると錯覚しているので嫉妬しないで済んでいる人もいるかもしれません。他人とトラブルを起こさなければ、自分が優れていると錯覚出来るということは幸せなことです。

嫉妬が嫌がられる理由

嫉妬が嫌がられるのは、同じはずなのに扱いが異なると錯覚しているからです。同じ扱いをしてもらって当然という深層心理があるからこそ、嫉妬することが出来るのです。この嫉妬を引き起こす前提条件である同じ扱いをしてもらって当然という考え方が周囲の人には理解不能なため、嫌がられるのです。

周囲の人は努力の程度が成績の違いとして結果が出ていることを知っています。しかしながら本人は努力の違いは差し置いて条件は同じだと錯覚・思い込むことが出来るのです。結果として周囲の人には嫉妬する深層心理が理解出来ないので、嫉妬する意味がわからず嫌がられるのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。