広島に所縁のない人達がカープファンになる理由

プロ野球にはいくつものチームがあります。多くの人は地元など何らかの所縁のあるプロ野球チームを応援します。しかし広島カープは広島との所縁のない人達が応援しています。その理由を考えてみます。

一言で言えばカープの選手の銭金ではない心意気に共感するのだと思います。札束で選手を買い漁る球団がある一方、銭金ではなくカープでプレー出来ることに誇りを持って帰ってくる選手に共感するのだと思います。世の中お金だけが全てではないということをカープの選手が、身をもって証明してくれるのでファンになるのだと私は思います。

その集大成がリーグ優勝です。とにかくお金をかけて選手を集める球団と対照的に、お金のことは二の次で集まる心意気に惚れるのだと思います。

お金を尺度にして物事を考えることしか出来ない人には到底理解出来ない魅力を秘めているのがカープという球団です。世の中お金だけが全てではないことを証明してくれたので、涙を流して我がことのように喜ぶのです。

お金は大切です。しかしそれだけではないとも思っています。しかしお金の威力と魅力を前にすると多くの人が屈してしまうのです。お金の対極にあるものの象徴、アンチテーゼがカープという球団なのではないでしょうか?

資本主義は良くも悪くもお金を中心に物事が動きます。資本主義の世の中ですからお金をかけて球団を強くするのは自然な流れです。上手な選手に高いお金を投資をし、球団を勝ちに導くのは資本主義では悪いことではありません。しかしお金が全てという考え方に何か釈然としないモヤモヤした気にさせる部分があるのも確かです。そのモヤモヤをスッキリさせてくれるのが、お金ではなく思いで動くカープの選手達です。

お金をかけて勝つのは当たり前です。お金をかけられないのに勝つところにカープに魅力を感じるのだと思います。日本人特有の判官贔屓も根底にはあるのかもしれません。

広島に所縁のないカープファンの人に直接聞いた訳ではありませんが、少なくとも私はこのように想像しています。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。