以前は車販売店や家電量販店が粗品を配る理由を書きました。タダという繋がりで試食販売のことを考えてみます。
試食販売はお試しで食べてもらい美味しさをアピールすることが目的だと考えられています。
買う人はもちろん、売る人さえも美味しさをアピールすることだけが目的だと誤解しています。食べても買ってもらえければ意味がないと考えてしまうのです。
試食してもらい、買ってもらうことが目的の場合、販売員は歩合制で評価されます。買ってくれそうにない人には試食を勧めたりはしません。サクラのように人を呼び寄せてくれるという意味合いはあっても、収入には繋がらないからです。
歩合制で評価している時点で試食の別の意味を知らないのです。
試食販売の本当の目的
試食の別の意味とは、試食をすると少し食べると余計お腹が空くという不思議な現象を誘発します。試食が撒き餌のように働くのです。お腹が空くので「衝動買いの心理」が誘発されるため、ついつい買いすぎてしまうのです。実は少し食べると余計お腹が空くのは、糖質依存の一症状です。逆に言えば、私のように糖質回避により、糖質依存から抜け出した人間には試食の撒き餌の罠は関係ありません。ただ現時点では自覚できるか出来ないかは別にして、
現時点で日本人のほとんどの方が糖質依存だと思います。だから試食をしてもらうことに意味があるのです。
試食により食欲が刺激され、「衝動買いの心理」が働きやすくすることが試食の本当の意味です。そのことを知っている経営者は、試食してもらった数で販売員を評価します。その場で買ってもらうことは目先の利益を追い求めているに過ぎません。本当の意味を知っていれば食べてもらうだけで、目的は達成されるのです。
逆に言えばお客さんの立場からすれば、買い物は食事の後に行くべきです。試食したとしても食欲が刺激される可能性が低いからです。お客さんの立場からすれば、試食をしても買わなければ得だと思いがちですが、食べてしまった時点で撒き餌の罠に絡め取られてしまっているのかも知れません。これら一連のことを理解した上で試食は食べてみることをお勧めします。
お店の経営者の視点からすると、とにかく食べてもらうことです。食べてもらうことで食欲が刺激され、「衝動買い」により売り上げが上がります。特に糖質の試食が空腹感を刺激するのでより効果的です。試食の販売員は、試食の売り上げを上げるより食べてもらう数の多い人を評価するべきです。試食による売り上げ増加の仕組みを知ると面白いと思います。
試食による売り上げ増加の詳しい話は、参考文献スタンフォードの自分を変える教室をご参照ください。
世の中知らない間に頭の良い人に操られているようです。みんなで知恵をつけないと損をしますね。