糖質を使う発想

糖質は食べないに越したことはないようです。何故なら様々な害を引き起こすからです。肥満はもちろん2型糖尿病各種アレルギー、自己免疫性疾患や慢性感染症なども引き起こすようです。その証拠に糖質を控えるだけで簡単に症状が失くなります。

糖質を食べることで問題を引き起こすメカニズムはまだわかりませんが、状況証拠から考えると血糖値が関与していることは間違いなさそうです。血糖値が下がらなくなることが問題の糖尿病はもちろんですが、他の病気も血糖値が関与しているようです。

血糖値は糖質を食べることで上昇します。逆に糖質を食べなければ必要以上に上昇することはありません。かといって糖質を食べないことで血糖値が下がれば、タンパク質を消化したアミノ酸から糖を生み出すことが出来るので問題ありません。これが糖質を無理に食べる必要がない根拠です。

糖質を食べなければ通常なら血糖値は上昇しないはずですが、強いストレスや悩みごとなどがあるとストレスホルモンの影響で血糖値が上昇してしまうことが考えられます。糖質を食べないのに血糖値が上昇してしまうのです。生理前にニキビが出来やすいことを考えると、女性の方の場合生理前には血糖値が上昇している可能性が考えられます。

糖質を食べなければ血糖値は上がりませんが、下げることが出来ません。血糖値を下げるためには糖を使うしかありません。激しい運動をする必要はありません。歩くだけでも良いはずです。

食べ方と運動の勧め

糖質による害でお悩みの方は糖質回避がお勧めですが、上手くいかない場合には歩くことをお勧めします。運くことにより糖を消費することを考えますと、朝昼は糖質を多少食べても糖が使われる分血糖値の上昇は抑えられるはずです。逆に夕食を食べた後で動かないため、糖が消費されず朝昼に比較して血糖値が上昇してしまう可能性が考えられます。

糖質を食べないに越したことはありませんが、糖質を食べるのであれば動くことで多少でも消費される朝昼に食べる方が夕食で食べるよりお得なようです。糖質を食べるのであれば、歩くだけで良いので運動することだと思います。暑くも寒くもないショッピングモール内をお散歩することがお勧めです。

うつ病の人に提案

動くことで糖を使うという発想は知人からうつ病の人がいて悩んでいる相談から生まれました。糖質回避は以前からお伝えしていましたが、症状が良くないことから運動により糖を使うことを提案してみました。

一説によるとうつ病は小麦のタンパク質グルテンが原因の一つだそうです。私は糖質が原因だと思います。引き金は糖質を食べることで血糖値が上昇し、ストレスにより血糖値が下がらなくなることが考えられます。血糖値は血中のブドウ糖濃度のことですが、血中のブドウ糖が多くなるとタンパク質と結合し糖化産物というものが出来ます。この糖化産物が脳内で産生されてしまうことで脳の働きが妨げられるようです。ノイズ・雑音のように考る邪魔をしてしまうのです。私は糖質を食べると考えがまとまらなくなるので、平日は糖質を食べないようにしています。うつ病の原因が血糖値だと仮定すると、歩くだけでも病状が改善するかもしれません。

ストレスホルモンにより糖質を食べなくても血糖値が下がらなくなるので、改善しない可能性があります。そこで糖を使うという発想で歩くことで糖を消費し、血糖値を下げて症状の改善をはかるのです。

まだお一人試してもらっているだけですが、これまでは仮説通りに改善する方が多いので、運くことで糖を使う発想で改善が期待出来るのではないかと思います。軽い運動による害は考えにくいのでダメ元で試してみる価値はあると思います。

ダイエットで糖質回避をしてもなかなか体重が落ちない人も、少しずつで良いので歩いてみることをお勧めします。良かったらお試しください。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。