借金なのにお金が増えたと錯覚する心理

お金を借りた際に、お金が増えたと錯覚してしまう人がいます。
あたかもお金を借りる際の面倒な手続きを労働と錯覚し、その対価にお金が支払われたように誤解するのです。目先のお金に惑わされて、金利という余分なお金を払わされることがわかりにくくなるのです。

物事を論理的に考えることが出来れば、借金をすることで金利分使えるお金が減ることは容易に想像することが出来ます。しかし心理学では将来もらえるお金よりも目先のお金の方が価値があると錯覚してしまうことがいわれています。心理的に目減りしてしまう錯覚があるので、借金することで得をした錯覚に陥ります。現実には金利の分明らかに損をするにもかかわらず、目先のお金に惑わされるのです。

借金することでお金が増えたと錯覚する不思議な心理を理解しておくと、借金を重ねる人の心の闇が理解出来るかもしれません。そして自分自身が借金してしまう危険性を少しでも下げることが出来ると思います。

借金することでお金が増えたと一度錯覚してしまうと、お金が借りられなくなるまで借金を重ねてしまいます。悲惨な結末が待ち構えるので、借金は借金でお金が増えた訳ではないことを理解しておきましょう。当たり前のことですが、借金を重ねる時には本当にわからなくなってしまいます。

ちなみにこの心理をうまく利用するのが、金利0円の様々なキャンペーンです。金利がかからないからお得ですとうたうキャンペーンは、実は借金することでお金が増えたと錯覚させることに目的があると私は思います。仕組みを知った上で上手に使いましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。