人間の髪の毛が伸び続ける理由

人間の髪の毛が伸び続ける理由を考えてみました。以前から考えてはいたのですが、髪の毛が伸び続けることで自然淘汰を生き残った答えを見つけることが出来ませんでした。今回ふと思いつきました。

現在の人間の身体は自然淘汰を生き残った結果です。今となっては必要ない身体の仕組みであっても、人類の進化の歴史において生き残りに有利な環境を生き延びたのです。逆に考えると現在の人間の身体から生き延びた環境を想像することが出来ます。例えば顔面にある副鼻腔は脳を保護する緩衝エリアです。丁度運転席を守るために衝突時に壊れる車のバンパーと同じような仕組みです。副鼻腔がバンパーのような役割をして脳を保護したのです。逆に考えるとそれだけ頭部への強い衝撃が日常茶飯事だった環境を生き延びたことがわかります。

人間は頭部の髪の毛が伸び続けます。人間に近いお猿さんの体毛は一定で伸び続けることはありません。つまり人類の進化の歴史において、お猿さんから分岐して頭部の髪の毛が伸び続けることが出来た種族だけが生き残ったのです。頭部の髪の毛が伸びない種族は淘汰され死に絶えた環境を考えなければいけません。髪の毛が伸び続けることが生存に有利だった環境が思いつきませんでしたが、ふと思いついたヒントになったのはネズミの歯が伸び続けることです。ネズミは絶えず何かをかじっているので歯がすり減ってしまいます。すり減る分歯が伸び続けないと物を噛むことが出来ないのです。もしかしたら人間の祖先は頭の毛が擦り切れるような環境だったのではないかと考えました。副鼻腔程の確信はありませんが、一つの仮説として成り立つと思います。人間の身体の体毛が産毛になったのは、体毛が多いと暑いので熱を逃がすために産毛の人間が生き延びたのでしょう。頭部の髪の毛は伸び続けることで生き残ることが出来たのです。頭の髪の毛が擦り切れる環境とは頭を何処かに競ってこじ入れるような動きを繰り返していたのではないかと思います。競って頭をこじ入れることで生き残るとすれば、食料の確保しか思いつきません。祖先達が仕留めた獲物に一斉に襲い掛かり、頭をこじ入れることに長けた身体を持った祖先だけが生き残ることが出来たのだと思います。頭をこじ入れる程競う必要があるので、何人かで狩りをしていた可能性が高いと思います。人間が狩りをするために言葉を発達させたとされていることに合致します。頭をこじ入れることを繰り返していると、頭の髪の毛が擦り切れてしまいます。伸び続けない祖先は頭部の皮膚が剥き出しになってしまったことで、頭をこじ入れる際に滑らず不利だったのです。髪の毛が擦り切れても無理に頭をこじ入れようとすると頭を怪我してしまい感染症で命を落とした可能性があります。頭の髪の毛が伸び続ける祖先が偶然にも生まれたことで、頭の髪の毛が伸び続けない祖先を圧倒し淘汰してしまったのです。

頭の髪の毛が擦り切れる程何かをしていたため、髪の毛が伸び続ける方が生存に有利だったはずです。髪の毛が伸び続ける方が圧倒しているので、その有利さも圧倒的だったことが予想出来ます。頭が擦り切れるほど頭を擦り付けるのは、狩りの獲物を競って食べることしか私には思いつきません。恐らく刃物などの道具を使うはるか以前の祖先の話だと思います。髪の毛が伸び続ける理由で、人類の進化の歴史において祖先が生き延びた環境で、更に合理的なことを思いついたら改めて書きたいと思います。

追記:頭をこじ入れて食べ物を漁る動物をテレビで見る機会がありました。ハゲタカは逆に邪魔になる羽を無くした方が餌にありつきやすかったようです。そしてハゲタカは頭部への外傷を外傷を受ける可能性が低いので頭を丸めたのでしょう。人間は頭をこじ入れる際に髪の毛が擦り切れ、頭部が剥き出しになると都合が悪いのでしょう。それだけ頭部への外傷が多かったことを物語っていると思います。食べ物の奪い合いで人間同士で頭を攻撃することもあったでしょう。だから頭を守るためにネズミの歯のようにずっと伸び続ける種族が生き延びたのだと思います。

 

少しの注意で騙されなくて済む時代に

ネット検索という手段が出現するまでは、自分で本などを調べるか人に聞くしか騙されない方法はありませんでした。知識不足が騙される隙を作ってしまったのです。

ネット検索という手段を活用することで騙される隙を埋めることが出来るかもしれません。何故なら知らないまま行動するよりも、検索してから行動するだけで知識が格段に増えるからです。

例えば知らないものの購入を持ちかけられた場合、調べてみるのです。騙そうとする相手は焦せらせてすぐに購入させようとしますが、検索する時間待ってくれというだけでも違います。その時間も待てないと焦せらせる場合、検索されては困ることがわかります。やましいところがある証拠です。騙す気が無ければ検索してもらって納得の上で購入してもらうはずです。もしかしたら検索して欲しくないのは、インターネットでは安く売っているのかも知れません。

今時ホームページもない商品の購入を持ちかけるのであれば、その時点でかなり怪しい話です。少し時間をかけて情報収集しても良いのかもしれません。

騙そうとする相手は「衝動買いの心理」をうまく利用して巧みに欲しい心理に追い込みます。そして焦せらせることで冷静な判断力を奪うのです。このことを知っているだけでも騙されにくくなります。

更にインターネットで検索してみることで、何らかの情報が既にあげられているかもしれないのです。お得という情報か騙されないように注意を促す情報が見つかるかもしれないのです。お得という情報には更に注意が必要です。何故なら自作自演の可能性があるからです。先回りして自分達でお得を演じているかもしれないのです。少なくとも騙されないように注意を促す情報が見つかる場合には、お金を払わない方が無難です。

もう一つの対策は焦らず誰かに相談することです。

論点がずれる人の頭の中

話をしていて論点がずれる人がいます。質問に対して的外れな回答をする心理として以前書きましたが、今回はどのように考えているかを書いてみたいと思います。論点をわざとずらすのではなく、本人は大真面目に答えているつもりでも論点がずれてしまう人の頭の中を考えてみたいと思います。当然論点のずれる人の頭の中を覗いたことはないので正確なことはわかりませんが、頭の中を想像して書いてみたいと思います。

論点がずれる人の頭の中は、何を話すか整理されていないまま話し始めてしまうようです。論点がずれているにもかかわらず、話し続けるのです。聞いている側はどのように結びつくのか、頭の中が混乱しながら聞くことになります。話し終わっても論点がずれているので何も得るものはありません。

論点がずれる人の頭の中は、自分自身よくわからないのでとりあえず関係のありそうなことを話し始めるようです。そこで相手が勝手に何か関係を見つけてくれることを目的とするのです。このタイプの人の特徴は、話していながらこちらの様子を伺うことです。自分では関係がありそうだと思っている、論点のずれたことを話しながら、論点との関係を何か勝手に見つけてくれることを願っているのです。話しながらこちらの反応を伺うようであれば、的確な話を聞くことは難しいでしょう。

対策は論点との関係を聞くことです。関係が答えられないか曖昧であればそのまま話を聞いても時間を無駄にしてしまいます。論点を改めて明確にして話し始めることです。再度論点がずれてしまえば、次は出来るだけ早い段階で論点との関係を聞いて軌道修正することです。何故なら整理して話をすることが苦手なので、論点がずれていることすら自覚出来ないのです。ずれていることを自覚してもらって話すことをお勧めします。

一番の対策は聞きたいことを質問形式にして、一言二言で簡潔に答えてもらうことです。話す形にするとあれもこれも言わないといけないと考えてしまい、関係ない話をする人の心理と同じように考えてしまうからです。

もしかしたら頭の中で論点そのものが理解出来ないので、ズレも理解出来ないのかもしれません。

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存とは?

先日は体型は糖質への依存度を表すと書きましたが糖質依存とは、糖質を食べることに対して自己抑制が効かない状態のことです。糖質に対する中毒状態です。比喩的に糖質中毒だという人もいますが、依存の診断基準を満たすので本当に糖質中毒なのです。意外に思われるかも知れませんが、日本人の大半の方が糖質中毒です。何故なら米を主食として普通に3食食べるからです。3食食べているから糖質依存に陥るのか、糖質依存に陥るから3食食べるのかはわかりません。3食必ず食べている人の多くは糖質依存の可能性が高いと思います。その証拠に我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。糖質依存の人は禁断症状により1食抜くことが難しいのです。禁断症状である証拠は、空腹感を我慢しているとピークをこえるからです。強い空腹感が禁断症状でなければ、何か食べるまで空腹感が続かなければいけません。実際には空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが確定します。

糖質依存の特徴

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。特徴は上記の禁断症状があることと、自己抑制が効かないことです。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。一口食べると止まらなくなってしまいます。詳しくは上記リンクをご参照いただけると幸いですが、簡単に説明すると糖質を少し食べるといつもは多く食べるのでいつも通り食べる前提で血糖値を前もって下げてしまうのです。血糖値が下がるので余計お腹が空くのだと思います。

ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけギャンブルをしてしまったり、一口だけお酒を飲みはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存の上手な抜け出し方は、糖質依存の特徴に逆らわないことです。そして食欲と戦わないことです。食欲と戦っても負けてしまいます。食欲は本来生命を維持する仕組みですから、そもそも勝てないように設計されているのです。ちなみにダイエットに失敗してリバウンドしてしまうのは、食欲と戦って負けてしまっただけです。食欲とは戦わず、お腹いっぱい食べながら糖質依存から抜け出しましょう。その方法を解説します。

少し食べると余計お腹が空くのですから、逆らわないためには少しだけでも食べないことです。食べるなら少しだけと言わず普通に食べることです。途中でやめようとすると「衝動買いの心理」に逆らう必要があるため、心理的な負担が大きくなるのです。

糖質依存の抜け出し方はまず一食糖質を抜いてみるのです。具体的には御飯を食べずにおかずだけ食べるのです。1食抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。血糖値の変動が空腹感を誘発するので、少しでも血糖値を上げない方がお得だからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いのでとにかく一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから、糖質を少し食べると糖質を食べたい欲求が余計高まります。そのため少しだけ食べるより、一切食べない方が楽なのです。減らすより無くす方が楽なのが依存の証拠でもあります。多くの人は自分自身が依存だとは知らないので、常識的な考え方で1食抜くより減らそうとしてしまうのです。知らぬ間の依存の罠により、少し食べると余計お腹が空くので減らして食べることに失敗してしまいます。計算通りいかないのです。

まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

体型は糖質への依存度を表す

一般的には体型は食べ物に対する貪欲さを表すとして受け止められています。太っている人は食べ物を我慢出来ずに食べてしまうと認識されているのです。この考え方は間違っています。何故なら体型は糖質に対する依存度を表すだけだからです。そもそも太るのは糖質に騙されて食べ過ぎてしまう糖質依存の結果に過ぎません。依存度によって食べ過ぎる度合いが異なるので、体型が人によって異なるのです。

糖質依存の見分け方

糖質依存かどうか見分けるのは、食事を我慢出来るかどうかで簡単に見分けることが出来ます。簡単に一食抜くことが出来れば糖質依存ではありません。逆にお腹が空いて食事を一食抜くのが難しければ糖質依存に間違いありません。何故なら我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状があれば必然的に糖質依存だとわかります。空腹感が禁断症状では無いのであればずっとお腹が空いているはずです。我慢しているとピークをこえる感覚があるのが、禁断症状である証拠です。もし禁断症状ではないとすれば、尿意や便意のように排尿・排便するまで続くので、食べるまでお腹が空いていないといけません。空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが証明されるのです。

糖質依存度という考え方

糖質依存度とは糖質への執着の度合いを表します。糖質をやめることが想像出来ないとすれば、かなり依存度は高いと思います。体重を気にして食べないようにしようとしても、つい食べてしまうのは糖質に対して「衝動買いの心理」が働いてしまうからです。糖質が本来の魅力以上に魅力的に感じてしまうのです。私が患者さんに説明する際には、糖質に騙されると表現しています。

糖質依存度が高い人は体重が多く、糖質依存度が低い人は体重が少ない傾向にあります。体格が良い人は食事の量が多い訳ではありません。糖質の量が多いのです。食事の量が多いのは、糖質の量が多いことに伴い食事の量が二次的に多くなっているに過ぎません。糖質さえ食べないように気をつけてしまえば、痩せるのは当たり前の話です。例えば肉・魚・野菜・豆腐だけの食生活に切り替えれば、お腹いっぱい食べても痩せるはずです。糖質を食べないことに負担に感じるのは、糖質依存の間だけです。糖質依存から抜け出せば、負担に感じることすら無くなります。

糖質依存からの抜け方

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の抜け方は、御飯の量を減らすよりむしろ食べないようにする方が楽です。まずは一食抜いてみるのです。抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いので一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから糖質を食べたい欲求が高まります。そのため少しだけ食べるより、食べない方が楽なのです。まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

参考:糖質依存の上手な抜け出し方

体格が知恵で変わる時代

体格は糖質依存の結果です。糖質依存から抜け出す知恵を身につけ実践することで、体格は自在にコントロール出来るようになります。糖質依存の仕組みを知らず、糖質に振り回され続けている人が体格のコントロールが出来ないだけです。

これまでは太っている人は自制心が足らないとみられていましたが、これからは知恵が足らないと考えられるようになるかも知れません。早く糖質依存の仕組みを理解するようにしましょう。一生使える知恵となります。

関係ない話をする人の心理

突然話の流れとは全く関係のない話をする人がいます。本人に悪気はないのですが、話された側は話の意図が読み取れず混乱してしまいます。今回は関係のない話をする人の心理を考えてみます。

話している人の頭の中では繋がっている

話している人は突然関係ない話をしている自覚はありません。何故なら話している人の頭の中では関係が繋がっているからです。その関係が他人にはわかりにくいだけなのです。他人には到底関係ないように思える話でもその人の中では繋がっているのですが、その繋がり方は様々です。

最初から全て話す人

途中の経過をまとめることが出来ず、最初から全て話をする場合があります。この最初から全てが曲者で、他人には到底関係ないと思える程遡って話し始めるので、聞いている人は関係がない話に思えてならないのです。

例えば「大阪へはどうやって行ったの?」という質問に対して「朝起きて顔を洗って…」という具合です。本人は大真面目で朝から一つ一つ順を追って思い出しているので、関係がある話をしているつもりです。大阪へ向かう朝から時系列に並べているのです。しかし聞いているのは交通手段や経路などでしょうから、関係が見出せません。聞いた側は聞いたことだけ取り出して答えて欲しいのに、関係のない話をする人は、答えだけを取り出す作業が出来ないのです。

関係が曖昧な話をする人

本人にも関係が良くわからないまま、何となく関係がありそうなことを話す人もいます。関係が無いとははっきりと言い切れないので関係があるかも知れないと思い込んでいるのです。関係が曖昧な話をしてしまうのです。本人にも関係が良くわからないのですから、他人に関係がわかる訳がありません。

このタイプの話し方をする人は、何となく関係がありそうな関係を相手に見つけてもらう目的で話しているのです。自分には関係は良くわからないけど、相手にはわかるかも知れないので必死で話すのです。

しかも他人からみると何となく関係がありそう程度にも関わらず、本人は関係があると思い込んで話す人もいるので厄介です。

例えば何の根拠も無く、病気の原因はこれだと勝手に思い込んだ話を延々話される人がいます。そのように考えられた理由は?とお伺いすると、理由は無いとおっしゃいます。そうなると宗教と変わりません。

この手の話し方をされるのは思い込みの激しい方に多いのかも知れません。

対策

関係がわからず混乱したまま話を聞くのは、聞き手の負担が大きくなります。そこで「この話と今までの話の関係は?」と早い段階で質問するのです。

関係を言葉に出来ない時点で、そのまま話を聞いても余り意味がないかも知れません。こちらの聞きたい情報を質問して聞き出す形式に切り替えることをお勧めします。

関係ない話をする人は頭の中が整理されていないので、質問に答えてもらう形で整理してもらいましょう。質問しても関係ない話がかえってくるかも知れませんが、質問の答えが返ってくるまで何度も繰り返し質問することで頭の中を整理してもらうのです。

貯蓄には無駄を省くより生活レベルを見直す

以前お金を貯めるには給料アップより意識改革と書きました。わかりにくいかもしれないので、改めて書いてみようと思います。

お金を貯めようと思うとお金の使い方の中から無駄を無くすという発想になりがちです。余程いい加減なお金の使い方をしていない限り、都合良く無駄な支出は見つかりません。何らかの理由があって支出している訳ですから、自分で考える限り無駄は元々ないのです。他人に無駄を探してもらうなら話は別です。事業仕訳で無駄が指摘されたのは同じような理屈です。自分では必要だと思い込んでいても、他人の判断では無駄以外の何物でもないのです。家計相談で他人の判断をしてもらうと上手くいくのは、他人と比較すると無駄だと客観視的にわからせてくれるからです。通常は他人に支出の判断をしてもらうことは出来ませんので自分で考えるしかありません。お金を貯めようとしてもなかなか上手くいかないのは、ありもしない無駄を探すからです。

生活レベルを見直す

無駄という視点で支出を見直しても、見つかりません。何故なら自分にとって全て必要な支出だからです。生活レベルを見直すと話が変わってきます。今の年収を元に生活レベルを決めがちですが、その生活レベルの設定に問題があるのです。お金を貯めようと思えば、今の生活レベルを見直すことです。同じ生活レベルの人達がしているからという理由で、合わせる必要はありません。しかしお金が貯まらない人は、無意識のうちに生活レベルが上がってしまっているのです。

生活レベルを見直すとは、簡単な方法は貯蓄したい額を引いた年収の生活レベルと比べるのです。具体的には年収400万円で年間100万円貯蓄したいと思えば、400万円から100万円引いた年収300万円の生活を考えるのです。税金などのため厳密には異なりますが、考え方を変えるきっかけになると思います。年収1000万円あっても年間200万円貯めたいと思えば、年収800万円あるいは年収700万円の人の生活レベルに見直すのです。年収1000万円を超える年収があっても貯蓄が少ないとして家計相談に訪れる人がいるのは、生活レベルがその年収をこえる状態に陥っているからです。言い換えると年収が多くなると気が大きくなってしまうのです。気が大きくなった結果生活レベルが引き上げられただけで、実力が伴わないため貯蓄が出来ないのです。

生活レベルを見直す際に邪魔するのが見栄です。人目を気にして生活レベルを落とすことが出来ません。そういう人は他人のことも気にしがちで、生活レベルが変わった人を見ると内心落ちぶれたと蔑んでいます。人のことを蔑む心があるからこそ、人目を気にしてしまうのです。

私は生活レベルを見直し生活レベルを下げることは無駄を省く行為でしか無いと思います。飾り消費が削ぎ落とされ、実消費だけが残るだけだからです。例え落ちぶれたのだとしても、他人に迷惑をかける訳ではありません。落ちぶれたと陰口を叩くのは、人を貶めることで優越感に浸りたい歪んだ心理がさせるだけのことです。気にするだけ時間の無駄です。

飾り消費を無くし、実消費だけで生活すると年収が変わっても生活が変わらなくなります。生活レベルを見直し、飾り消費である見栄消費と贅沢消費が馬鹿らしいと思えるくらい突き詰めて考えてみると違う景色が見えてくるのかも知れません。良かったら一度考えてみて下さい。