糖質回避中に耐糖能が低下したように見える理由

糖質回避中に一見耐糖能が低下したように見えることがありました。
つまり糖質を続けて食べている時には、糖質を食べてもそれほど血糖値が上がらなかったにも関わらず、糖質回避中に同じ量の糖質を食べると血糖値が急上昇することがあります。

何が起こっているか仮説を考えてみます。

一言で言えば条件反射の有無です。

条件反射

条件反射の考え方からすると説明可能なため仮説として考えてみます。条件反射とはある条件が整うと意識をしなくても身体が自然と反応することです。例えば美味しそうな物を目にすると唾液が湧き出るような反応が条件反射です。美味しそうな物をこれまでの経験により美味しそうだと理解することで、脳が食べることを期待し唾液が分泌されるようです。それと同じことが膵臓におけるインスリンで起こるようです。早く消化するために条件反射で唾液が出るくらきですから、少し血糖値が上がればインスリンが出てもおかしくはありません。何故なら高血糖を繰り返すことは命に関わります。条件反射が起こらず高血糖を繰り返していた者は自然淘汰により子孫が残っていないことが想像出来ます。人類の進化の歴史において収穫の時期に果物を一度に大量に食べたことは想像がつきます。果物はある一定期間のみ一度に大量に収穫出来る食べ物で、穀物のように保存が出来ません。あればあるだけ食べたはずです。そして身体に脂肪として保存したのです。その後の飢餓に備えて少しでも多く食べることの出来た者だけが生き残り現在に続いているはずです(参考:人類が太る仕組みを手に入れた理由)。大量に食べた果物を効率良く脂肪に変えるためにインスリンが大量に分泌される仕組みとして条件反射が起こるのでしょう。

糖質を何日か続けて摂ると、条件反射として血糖値を下げるためのインスリン分泌が促されるようです。いわば身体が果物の収穫期と錯覚するのかもしれません。頻回に糖質負荷が繰り返されるため、糖質が身体に入ると一斉にインスリンが分泌されるようです。その状況証拠として少しだけ糖質を食べると余計お腹が空くことに繋がります。
しばらく糖質を食べていない状態では条件反射によるインスリンの過剰分泌が起こらないため血糖値が急上昇することが起こります。つまり本来であればい言い換えると糖質を食べた際に身体が更に糖質を食べると期待するとインスリンが大量に分泌され血糖値の上昇が抑えられますが、期待していないとそれ程インスリンが分泌されないため血糖値が急上昇するのでしょう。

糖質依存状態でなくても、条件反射が起こる程度繰り返し糖質を食べていれば血糖値の急上昇を抑えるために一気にインスリンが分泌されるようです。いわば身体が果物の収穫期と錯覚しているような状態なのでしょう。糖質回避をしていると耐糖能が下がるのではなく、本来の耐糖能に戻るだけです。糖質を繰り返し食べていると条件反射によりインスリンが大量に分泌されることで耐糖能が引き上げられているに過ぎないようです。

糖質依存の起こる理由

ちなみに糖質依存はインスリンが大量にでたことで血糖値が上がらなくなるため、さらなる糖質を求める依存状態に陥ることで発症してしまうようです。人類の進化の歴史 においては、糖質依存状態に陥ることが出来た人達だけが限られた期間の果物を大量に食べて脂肪をつけることでその後の飢餓状態を乗り切れたのでしょう。当時は収穫の時期だけしか依存状態になれなかったため問題はありませんでしたが、いつでも食べることが出来る現代においては糖質依存が病気を引き起こしてしまいます。(参考:人類が太く仕組みを手に入れた理由人類が糖質依存に陥った理由)

もしかしたら美味しそうなものを見た際に唾液が分泌されるように、糖質依存状態であれば条件反射によりインスリンが分泌され糖質を見ただけで血糖値が下がり始めるかもしれません。残念ながら私は日頃糖質を食べないので糖質依存状態ではないため、糖質を見ただけで血糖値が下がることが起こるにしても起こらないにしても実証することはできないことが残念です。かといってわざわざ糖質依存状態になるまで糖質を食べ続けることは今更怖くて出来ません。

上記内容はあくまでも仮説で実証実験は行なっておりませんが、私は間違いないと思います。実証実験をするとすればそれぞれ血中インスリン量を測りトータルで分泌されるインスリン量と、食べた直後に分泌されるインスリン量を比較するくらいでしょうか?私が実証実験することは出来ませんのでどなたかが報告されることを待ちたいと思います。

対策

理屈はいずれにしろ、しばらく糖質を食べなければ血糖値が下がりにくいことは確かなようです。であれば対策は糖質だけを食べないことです。どうやら食後血糖値は食事中糖質割合によって決まるようです(参考:食後血糖値と食事中糖質割合の関係)。

主食を食べない糖質回避をしている状態で突然おにぎりだけやパンだけという糖質だけを食べることは耐糖能の低下のようにみえるだけでなく低血糖の危険を伴います。少なくとも私は夜間に低血糖を起こしました(参考:私の不眠の原因は低血糖不眠の原因は再び低血糖)。日頃糖質を食べない人は特に、血糖値を急上昇させないためにおにぎりだけなど糖質だけ食べないように気をつけましょう(参考:おにぎり2個と唐揚げの食後血糖値の違い食パンと卵サンドイッチの食後血糖値の関係)。ましてやおにぎりとお茶のように糖質だけ食べてお茶を飲むと食後血糖値は急上昇するため大変危険です(参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係)。

血糖値をあげにくい食べ方に関しては血糖値のあがりにくい食べ方2017年版病気を避ける理想の食べ方をご参照ください。

進化とは生き残った環境を知る手がかり

進化とは生き残る確率が高まる形質のことで、生き残った結果を進化として認識します。そのため
逆に考えれば何十億年もの進化の結果残っている形質は、様々な環境において生き残るために有利に働いたはずです。不利な形質は淘汰されるからです。
しかしその形質が未来永劫生き残るために、有利に働くとは限りません。何故なら環境は絶えず変化しているからです。その環境では偶々生き残るために有利に働いて生き残ることが出来ても、環境が変われば不利になるかもしれません。

人間の体毛

例えばお猿さんから進化した人類は、暑さ対策に体毛を産毛に変化させました。体毛を産毛にすることが出来た者だけが生き残ることが出来たのでしょう。体毛か産毛になった者は、放熱に適し長時間の連続した移動が可能だったはずです。このことが食料の確保に直結したのではないでしょうか?しかし氷河期に突入すると一転し、体毛が無いことは非常に不利に働きました。衣服を身にまとう知恵が無ければ、暑い時期には有利に働いた体毛がないことで間違いなく人類は淘汰されていたことでしょう。

ちなみに頭髪が伸び続けるのは絶えず刺激を受ける頭を守るために伸びるのではないかと思います。硬いものを噛み続けるげっ歯類の歯が伸び続けるのと同じ理屈です。

進化から生き抜いた環境を見極める

現在持っている形質は何らかの進化(様々な環境において生き残るために有利に働いた形質)の結果なのです。逆に考えると進化の起こりえた環境を逆算することが出来ます。進化とは、ある環境において生存率が変わる形質のことですから、その環境を想像することが出来るのです。例えば副鼻腔の存在理由ですが、頭部に衝撃を受ける機会が多く、脳を守るためのバンパーだったはずです。今では想像がつかない程、頭部に外傷を受ける機会が多く、副鼻腔の有無が生死を分けたのでしょう。今からでは想像しにくくなったのは、剣や銃が発明されたからです。剣や銃では副鼻腔の有無にかかわらず脳にダメージを与えてしまうため、副鼻腔が意味をなさなくなってしまったのです。現代の兵器が強力になり過ぎて、副鼻腔では脳へのダメージを防ぐことが出来なくなってしいました。そのため本来の目的に思い至ることが出来ないのです。副鼻腔は存在するのですから、存在した方が有利な環境を生き抜いたのです。そしてその後副鼻腔が存在しない方が有利な環境は無かったということがわかります。

生き抜いた環境の見極め方

現在の形質から生き抜いた環境の見極め方を考えてみます。現在の形質とは備えている能力のことです。個体差はありますが種として持ち合わせている能力は、何らかの進化の過程で自然淘汰を生き抜いた環境により選ばれたものです。

その生き抜いた環境と形質の考え方は、その形質の有無により生き残る確率が変わる環境を考えてみることです。暑かったのか寒かったのか、敵が多かったのか食料が少なかったのかなど様々な環境を考えてみます。その上で生死を分ける環境や状況があれば、その環境や状況を生き抜いたのでしょう。その形質の有無が生死を分ける環境を想像してみましょう。

例えば黒人と白人の違いは、色素細胞の働き方の違いです。色素細胞は紫外線を遮るために存在します。色素細胞が働く方が生存に有利なのは紫外線が強い地域です。人類はアフリカで生まれたらしいので色素細胞が働くのが基本だったはずです。では白人は色素細胞の働きを抑えていますが、色素細胞が働かない方が生存に有利な環境を考えてみます。紫外線が弱い地域に住むことで紫外線から身を守る必要がなくなったのです。ただしそれだけであれば白くなる必要はありません。日本人のように黄色人種程度の色合いで良いはずです。肌が白い方が生存に有利な環境があるはずです。人は紫外線に当たることでビタミンDを作り出すことが出来ます。紫外線に当たらないことでビタミンDの違いが出たのでしょう。出来るだけ紫外線に当たる方が生存に有利な程紫外線の弱い地域で生活したことを意味します。紫外線により多く当たる方が生存に有利なため、色素細胞を働かないように進化した人だけが子孫を残すことが出来たのです。

腋毛や陰毛も存在するのですから、かつて命に関わった存在理由があるはずです。このことは改めて書いてみたいと思います。良かったら考えてみてください。

人間の髪の毛が伸び続ける理由

人間の髪の毛が伸び続ける理由を考えてみました。以前から考えてはいたのですが、髪の毛が伸び続けることで自然淘汰を生き残った答えを見つけることが出来ませんでした。今回ふと思いつきました。

現在の人間の身体は自然淘汰を生き残った結果です。今となっては必要ない身体の仕組みであっても、人類の進化の歴史において生き残りに有利な環境を生き延びたのです。逆に考えると現在の人間の身体から生き延びた環境を想像することが出来ます。例えば顔面にある副鼻腔は脳を保護する緩衝エリアです。丁度運転席を守るために衝突時に壊れる車のバンパーと同じような仕組みです。副鼻腔がバンパーのような役割をして脳を保護したのです。逆に考えるとそれだけ頭部への強い衝撃が日常茶飯事だった環境を生き延びたことがわかります。

人間は頭部の髪の毛が伸び続けます。人間に近いお猿さんの体毛は一定で伸び続けることはありません。つまり人類の進化の歴史において、お猿さんから分岐して頭部の髪の毛が伸び続けることが出来た種族だけが生き残ったのです。頭部の髪の毛が伸びない種族は淘汰され死に絶えた環境を考えなければいけません。髪の毛が伸び続けることが生存に有利だった環境が思いつきませんでしたが、ふと思いついたヒントになったのはネズミの歯が伸び続けることです。ネズミは絶えず何かをかじっているので歯がすり減ってしまいます。すり減る分歯が伸び続けないと物を噛むことが出来ないのです。もしかしたら人間の祖先は頭の毛が擦り切れるような環境だったのではないかと考えました。副鼻腔程の確信はありませんが、一つの仮説として成り立つと思います。人間の身体の体毛が産毛になったのは、体毛が多いと暑いので熱を逃がすために産毛の人間が生き延びたのでしょう。頭部の髪の毛は伸び続けることで生き残ることが出来たのです。頭の髪の毛が擦り切れる環境とは頭を何処かに競ってこじ入れるような動きを繰り返していたのではないかと思います。競って頭をこじ入れることで生き残るとすれば、食料の確保しか思いつきません。祖先達が仕留めた獲物に一斉に襲い掛かり、頭をこじ入れることに長けた身体を持った祖先だけが生き残ることが出来たのだと思います。頭をこじ入れる程競う必要があるので、何人かで狩りをしていた可能性が高いと思います。人間が狩りをするために言葉を発達させたとされていることに合致します。頭をこじ入れることを繰り返していると、頭の髪の毛が擦り切れてしまいます。伸び続けない祖先は頭部の皮膚が剥き出しになってしまったことで、頭をこじ入れる際に滑らず不利だったのです。髪の毛が擦り切れても無理に頭をこじ入れようとすると頭を怪我してしまい感染症で命を落とした可能性があります。頭の髪の毛が伸び続ける祖先が偶然にも生まれたことで、頭の髪の毛が伸び続けない祖先を圧倒し淘汰してしまったのです。

頭の髪の毛が擦り切れる程何かをしていたため、髪の毛が伸び続ける方が生存に有利だったはずです。髪の毛が伸び続ける方が圧倒しているので、その有利さも圧倒的だったことが予想出来ます。頭が擦り切れるほど頭を擦り付けるのは、狩りの獲物を競って食べることしか私には思いつきません。恐らく刃物などの道具を使うはるか以前の祖先の話だと思います。髪の毛が伸び続ける理由で、人類の進化の歴史において祖先が生き延びた環境で、更に合理的なことを思いついたら改めて書きたいと思います。

追記:頭をこじ入れて食べ物を漁る動物をテレビで見る機会がありました。ハゲタカは逆に邪魔になる羽を無くした方が餌にありつきやすかったようです。そしてハゲタカは頭部への外傷を外傷を受ける可能性が低いので頭を丸めたのでしょう。人間は頭をこじ入れる際に髪の毛が擦り切れ、頭部が剥き出しになると都合が悪いのでしょう。それだけ頭部への外傷が多かったことを物語っていると思います。食べ物の奪い合いで人間同士で頭を攻撃することもあったでしょう。だから頭を守るためにネズミの歯のようにずっと伸び続ける種族が生き延びたのだと思います。

 

人は争わないように進化している

人は争わないように進化しています。戦争が減っているのはその一つの表れです。
人類の進化の歴史において、争うことに備えて人間の身体の一部が進化した部分もありますが、争わないように進化した部分もあります。争うことに備えて進化したのは副鼻腔です。鼻の周囲に空洞があるのです。争いにおいてバンパーのような役割を果たしました。

争わないように進化したのは、目の白目の部分です。ゴリラなどをみてみると白目が黒く何処を見ているのかわかりにくくなっています。争いにおいて何処を見ているのか相手にわかってしまうと、攻撃しようとする場所がわからるため不利です。ゴリラは何処を見ているのか相手にわからないようにするために白目と黒目が曖昧なのです。自然淘汰の視点からみると、白目と黒目が曖昧な方が生き残り・子孫を残すことに有利だったのです。争うために白目と黒目が曖昧なのではなく、争いがあるから白目と黒目が曖昧な方が有利なのです。一方人間は白目と黒目がはっきりわかれています。視線の先という言葉があるほど相手が何を見ているのかはっきりとわかります。相手の興味を持っているものを知ることで、話題を共有することに意味があります。何より争いをしないことにも役立ちます。

白目がはっきりすることで争いを避けることが出来ます。このまま進化して争いがない世の中が実現するといいですね。

かつて情報は人々を支配するために使われた

かつて情報は人々を支配するために使われました。
例えば暦を知る人が暦を知らない人々を支配していたという説があります。種蒔きの時期などの情報を知る知恵者が、何時種蒔きをすれば良いかわからない人々に教えることで支配していたのです。月食や日食の仕組みを知る知恵者は、自分が太陽や月を欠けさせたとして信憑性を高めるように仕向けたようです。
また文字も支配の道具とされました。西洋ではコミュニケーション手段として、話し言葉を文字に置き換え記録することに主眼が置かれました。話す音と同じだけアルファベットの文字数が必要となるデメリットはあるものの、音を単純に記号化したものだったので誰でも比較的簡単に習得することが出来ました。ちなみに英語で不規則な発音や不規則な変化があるのは、外国語をそのまま取り込んでしまったからだそうです。西洋では情報の伝達・共有が文字の目的だったので、誰もが習得しやすいものだったのです。

文字による支配

かつての中国では文字は一部の人が利用するものでした。支配する人達特権階級だけが扱う暗号のようなものだから簡単に読み解かれては困るのです。そのため漢字という多数の文字が生まれました。多数生まれた中で文字に意味があるため、文字に置き換えると情報を圧縮して伝えることが出来ます。

日本は中国から漢字を輸入し、なおかつ仮名を導入したことで表音文字と表意文字のいいとこ取りをすることが出来ました。文字にする際適度に圧縮することが出来ます。

話が少し逸れましたが、かつての中国では科挙という公務員試験制度がありました。法律を全て暗記することが前提の過酷な試験でした。その法律が文字で記されているので、文字が読める人にしか法律が読めないのです。法律は生きていく上でのルールですから、文字が読めないすなわち法律が読めない人は、法律を読める人に従うしかありませんでした。このようにして文字を扱うことの出来る人達が文字を扱うことの出来ない人達を支配していたのです。つまり法律という文字による情報により、情報を持っていない人達を支配していたのです。

幸い今は文字で支配するという目的がなくなったため、漢字も難解なものを減らしているようです。

これからの情報

多くの情報が誰にでも容易に手に入るようになったため、かつてのように情報で人々を支配するということは出来なくなりました。しかし逆に情報が溢れているだけに、必要な情報を探し出すことの出来る人が情報を上手く扱えない人達を支配する時代になるのかも知れません。

これから求められるスキルは、情報の扱い方だと思います。数ある情報の中から正しく、有益な情報を見抜くことの出来る人達がある意味支配者になるのではないかと思います。

人間に味覚のある理由

お人間には味覚が備わっています。
その理由を考えてみます。
人類の進化の歴史において味覚が備わっていたことで生存に有利に働いたはずです。
生理学的には酸味、苦味、うま味、甘味、塩味の5つが言われています。

人類の進化の歴史の上で美味しいと感じることが生存にどのように有利に働いたのでしょうか?

酸味は酸っぱさを感じる味覚で、腐ったものを見分けるために備わった仕組みです。本能的に酸っぱいものを避けようとするのは腐ったものを本能的に避けるのです。
苦味は毒を見分けるために備わったと言われています。
そのため赤ちゃんがピーマンなどの苦味を毒だと勘違いして吐き出してしまうのです。
うま味は比較的最近(1908年)発見された味覚ですが、グルタミン酸やアスパラギン酸などによる味覚です。これらを含む食材は栄養が豊富なことが多いため、生存に有利に働いたようです。

甘味は自然界では主に果物によってもたらされました。甘味・果物を美味しいと感じることで好んで食べることが生存に有利でした。そのために甘味を感じるように進化してきたのでしょう。その際果物は一時的に収穫できるものの腐ってしまうため大量に保存することはできませんでした。とにかく限界を超えてでも果物を食べた方が、飢餓に陥らなくて済んだようです。この限界をこえてでも果物を食べる心理が、糖質に対する快楽から糖質依存を引き起こし今では肥満をもたらしているのだと思います。
甘味があるものを美味しく感じるように進化したのです。あくまでも自然界では甘味がラッキーアイテムだったため、無理をしてでも食べようとさせるために甘味という味覚が備わったのです。その甘味を人工的に量産し甘味だけを砂糖として抽出できるようになったため、本来は生存に有利なためにあった味覚を、快楽のために砂糖を使用するようになっています。
自分たちで味覚に合わせて快楽が最大になるように調理出来るようになったことを考えると、進化しすぎてしまったのかもしれません。

塩味は人間の生存に不可欠な塩気を感じる味覚です。人間は汗として塩分を排出してしまうので、食料から補給する必要があります。そのため塩気を感じ取ることが生存に有利に働きました。特に汗をかく仕事をしていると自然と塩気を求めるようになったようです。人類の歴史においては甘味程ではないものの塩味も簡単には手に入らなかったため、塩味に美味しさという快楽を感じてしまいます。塩がいつでも手軽に手に入るようになってからは、気を付けないと摂りすぎてしますのです。
塩気の快楽によって塩分依存に陥ってしまいます。糖質と塩分の共依存が生じることも多いようです。そして塩分依存症として高血圧を生じてしまうのかもしれません。

唐辛子などの辛味は味覚としてではなく刺激物として脳に直接作用します。その作用を打ち消すために脳内麻薬が分泌され、その脳内麻薬を求めて唐辛子を求めるようになるようです。

人類は進化しすぎた?

人類は自分達の味覚に合わせて自分たちで調理するという魔法のような方法をみにつけたため、美味という快楽を追求してしまうようです。
何しろ甘味を刺激する砂糖、塩味を刺激する食塩、うま味を刺激するうま味調味料(以前は化学調味料と言われていましたが、現在ではトウモロコシを発酵させて作る発酵食品の一種です)があるのですから、直接味覚を刺激することが容易にできるようになりました。
そのしっぺ返しとして、糖質依存症や塩分依存症などの病気、つまり2型糖尿病肥満、高血圧や各種アレルギー・自己免疫性疾患など様々な病気を引き起こしてしまったようです。

そろそろ快楽の追求としての食を、健康のため・栄養補給としての食に切り替えるべきなのかもしれません。
決して美味しくないものを食べようという言いたいわけではありません。
快楽の追求としての食は控える方がお得ではないかという提案をしたいのです。
一歩立ち止まって考えてみましょう。

今日の食事は快楽としての食なのか、栄養補給としての食なのかを。

生物の進化と自然淘汰の関係

生物の進化と自然淘汰の関係がわかりにくいので整理してみます。

生物の進化と聞くと生物が生き残るために知恵を絞って狙って進化したような印象を受けます。環境に適した生物が生き残った結果を観察し、生物が生き残るために進化したと人間が解釈しているのです。実際には生物はただ生きているだけで、自然淘汰の仕組みにより環境に適していないものは死に絶えてしまうのです。自然淘汰として自然が生き残るものを選ぶのですが、生き残ったものを遡ってみると生き残るのに有利な性質を進化として捉えているのです。生物は意図的に進化を身につけた訳ではありません。遺伝ミスなどにより偶然得た性質が生き残りに有利であり、その性質が子孫に広まると後から進化したと解釈しているのです。

例えば擬態(周囲と区別しにくい見た目のこと)が上手な虫と擬態があまり上手ではなく少し目立つ虫がいたとします。目立つ虫は鳥などに食べられる可能性が高いため、子孫を残す可能性が低くなります。鳥に見つかる擬態は食べられてしまい、鳥に見つからない擬態が生き残るのです。気の遠くなる程長い年月をかけて繰り返すことで、結果として擬態の上手なものしか生き残ることが出来ないのです。

食べられる側の視点から書きましたが、食べる側(捕食者)の視点でも同じことが言えます。例えば目が良いとか耳が良いとか動きが素早いなど、獲物を捕らえるのに有利な性質を持つ者だけが生き残ることが出来ました。餌が豊富にある時には対した違いはありませんが、何らかの原因により餌が減った際に有利な性質を持つ者だけが生き残ることが出来ました。捕食者ならではの性質が自然淘汰の仕組みを生き残り、現代において進化したと解釈されているのです。

決して生物が意図的に進化している訳ではありません。持って生まれた性質が偶然環境に適していた結果自然淘汰の仕組みで生き残り、結果として進化したと解釈されるのです。

事実から解釈を読み解く

事実から解釈を読み解くことを考えてみます。事実は事実ですから嘘や偽りがなければ受け入れるしかありません。事実から解釈の仕方を考えるのです。解釈の仕方は人それぞれですが、真実は一つのはずです。

事実に対する解釈は、多くの人は、深く考えずそういうものとして受け入れてしまいます。生まれてから当たり前で生活する上で困らなければ気にしないのです。

例えば重力を考えてみます。物は全て下に落ちます。全ての物が下に落ちるのが当たり前なので、ニュートンが気付くまで引力という概念に気付くとことは出来ませんでした。ニュートン以前は引力は当たり前すぎて認識出来なかったのです。

ニュートンは全ての物が下に落ちるという事実から解釈の仕方を考えました。何故だろうと。当たり前を疑ったのです。

結果としてアインシュタインにより重力で空間が歪むということがわかるまで、力の働き方をわかりやすく説明出来る万有引力の法則を発見しました。ニュートンが気付くまでみんなが同じ現象を見ているはずですが、当たり前過ぎて理屈を考えることが出来なかったのです。

この事実から解釈を読み解くということは、副鼻腔の存在する理由を考えた際に活用しました。事実から解釈を読み解くには「0から思考」が有効です。「0から思考」を行わないと先入観にとらわれてしまって正しい解釈を見つけることが出来ないからです。副鼻腔は存在することが事実です。目的は生存に有利だったはずです。逆に生存に関係がない理屈は存在する理由にはならないでしょう。解釈する際に自然淘汰を生き残った明確な理由を探す必要があるのです。

事実から解釈を読み解くのは「0から思考」の応用法です。例えば人間には体毛がほとんどない理由を考えてみます。人間は猿から分岐して進化したようですから、体毛を捨て去った訳です。これが事実です。体毛の有無が生存に有利・不利があり、体毛が少ない方が生存に有利で生き残る環境だったと考えることが出来ます。ポイントは自然淘汰の仕組みで体毛の多い子孫は淘汰され、体毛の少ない子孫が生き残ったという事実です。体毛が少ない方が有利なのは気温が高く、体温が上昇するような環境が考えられます。人類の進化の歴史を考えると、非常に長い時間をかけて食料を探していたようです。長時間走り回ると体温が上昇するため体毛が少ない方が有利だったのです。体毛があると長時間走り回ることで体温が上昇し、体温が下がるまで動けなくなってしまうのです。動けなくなった時点でライオンなどの肉食動物に襲われてしまうとひとたまりもありません。体毛が少ない方が動くことの出来る範囲が広いため、食料をより多く確保出来ます。こうして体毛が少ない方が子孫を残すパートナーに選ばれやすくなるのです。

現生人類には体毛が少ないことから、自然淘汰の仕組みをキーワードに読み解くと、猿と比較して体毛がなくなった理屈がわかります。

同じ要領で人間には眉毛やまつ毛が存在する事実から、それらが存在する理由を考えてみてください。このことを考える際のポイントは、自然淘汰を生き抜いたということです。眉毛やまつ毛があることで生存に有利な環境を生き抜いたことが考えられます。事実から解釈を読み解く例題として考えてみてください。

肥満 自制心が足らないから知識が足らない認識へ

一般的に太っているのは自制心が足らないと思われています。しかし肥満糖質依存による糖質の過剰摂取が原因です。自制心が足らない訳ではありません。つまり糖質に対する知識が足らないだけなのです。

糖質制限(糖質回避)をすると痩せるのは、そもそも太った原因である糖質を避けるのですから当たり前といえば当たり前です。実際には糖質制限することで糖質依存から抜け出すことが出来るので、過剰摂取が無くなります。過剰摂取により食べ過ぎていた食事量が、身体に応じた適正な食事量に戻るため痩せるのです。食事量が減ることを胃が小さくなると表現する人もいます。

糖質をやめるのは無理だと思う人は、糖質依存ならではです。ニコチン依存の人がタバコをやめられないのと同じですし、アルコール依存の人がお酒に執着するのと変わりありません。

糖質を避けるだけでお腹いっぱい食べることが出来るので、ダイエットの際の食欲の我慢は過去の話です。糖質依存から抜け出すまで糖質を避けるだけで良いのです。一生糖質の我慢が続くという錯覚により糖質をやめにくく感じてしまいますが一時のことです。糖質依存から抜け出すまでの期間は人それぞれです。早ければ3日ですが、2・3週間の人もいれば1か月以上糖質依存から抜け出すのに時間がかかる人もいます。その期間は糖質を我慢するだけです。糖質以外はお腹いっぱい食べても良いので、食欲の我慢がありません。

糖質を回避して糖質依存から抜け出すことをしない他のダイエットは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。太る原因である糖質を食べながら、他のダイエットで痩せようとしてもなかなか痩せられないのは当たり前です。リバウンドは痩せたことを身体が飢餓状態と錯覚するので食欲が増すことで起こります。糖質回避は元々お腹いっぱい食べているので、糖質を食べ始めない限りリバウンドすることがないのです。

自制心が足らない訳ではない

糖質依存により食べることが止まらなくなります。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚がありますが、これも糖質依存の一症状です。糖質を少し食べると条件反射により、インスリンがいつものように大量に分泌され血糖値がかえって下がるため余計お腹が空くようです。自制心が足らない訳ではないのです。パブロフの犬のような条件反射が原因なのです。

糖質を食べる満足感が、次の満足感を求め続けて食べることが止まらなくなります。人類の進化の歴史の上で命を懸けて食べ物を取りにいくために身につけた依存の心理に陥っているのです。命の危険に打ち勝って食べ物を取りにいく程の心理ですから、自制心では抑えきれないのです。本来なら10分目で満腹と感じるはずが、物理的に胃に入らなくなる13分目程度まで食べることでお腹がはち切れそうになるのです。その依存の心理が無くなるから13分目も食べることは出来ず、本来満腹と感じる10分目しか食べるのとが出来ないので、無理無く痩せることが出来ます。

糖質を避けることで糖質依存から抜け出すことが出来れば、簡単に痩せることが出来る知識を実行するだけで良いのです。

自制心が足らない訳ではなく、糖質に対する正しい知識が足らないだけなのです。

糖質依存の考え方は間違いありません。糖質回避を受け入れるか受け入れないかではありません。いつ糖質回避を始めるかです。10年後には糖質の正しい知識が広まり、糖質依存の人が減ると私は思います。

不倫が忌み嫌われる理由

不倫が忌み嫌われるのは理由があります。その理由とは人類が長年かけて培った一夫一婦制を脅かすからです。
人類の歴史からみると人類が一夫一婦制を採用していることには合理的な理由があります。人類全体で考えると、最も争いが少なく安全に子孫を残す可能性の高い一夫一婦制が広まりました。特殊な環境で生きる一部の民族や宗教では一夫多妻制や希な例では一妻多夫制で成り立っていますが、一般的には一夫一婦制です。

一夫多妻制が優れているのは、無駄な争いを避けることの出来ることです。倫理観という概念が無かった昔、パートナーを奪いに来たものに対してペアで対処するからです。社会制度が成り立つ以前には、力尽くで奪い合う世界でした。力が全ての時代にもペアで対処することで、力尽くで奪いにきた略奪者に2対1で対応していたのです。現代に置き換えるとペアが常に共に行動していた時代には結婚という制度は必要ありませんでしたが、社会が複雑になったためペアが離れて生活した際にも奪い合うことがないために結婚という制度が出来ました。

人類は他の動物と比較して非常に未熟な状態で生まれます。今の赤ちゃん以上にお母さんの胎内で育ってしまうと頭が骨盤につかえて出られなくなるため、未熟な状態で生まれます。
首もすわっていない未熟な状態で生まれるため他の動物に比較して非常に手がかかります。その間の食糧確保が困難なため夫婦で子育てと食料集めというように役割分担を行うように進化してきたのです。

不倫が忌み嫌われるのは、無駄な争いを避ける目的で成り立っている一夫一婦制を脅かす行動だからです。無駄な争いを生み出すので不倫が忌み嫌われるのです。
みんなが守るルールを逸脱するので忌み嫌われる側面もあるのでしょう。
一時の快楽に対して自己抑制出来ないという面で不倫はお猿さん時代の先祖返りなのかもしれません。

もしかしたら不倫を批難する人達の心理のうちに、不倫が羨ましいと考える心理から生まれる、妬みも潜んでいるのかもしれません。

いずれにしても芸能人が不倫をしたとしても一般人には関係のないことです。
テレビでわざわざ取り上げてまで騒ぐような事ではないと思います。

ただこれだけ話題になってしまったのは、記者会見自体に嘘があったからだと思います。
間違った行動をしてしまってすいません。
という会見だったらここまでの騒ぎにはならなかったと思います。