糖質制限・糖質回避の本当の危険性

糖質制限・糖質回避自体は安全な食べ方だと私は思います。しかし糖質制限・糖質回避のやりかた、つまり糖質の食べ方によって低血糖の危険性があることがわかりました。糖質を食べないことが問題ではなく、糖質の食べ方に問題があるのです。糖質回避教を提案しているものとしては危険性を避けるために提案してみたいと思います。

糖質を食べなくても問題はない

人間は糖質をわざわざ食べなくても良い仕組みが備わっています。何故なら進化の歴史において都合よく糖質が手に入るとは限らないからです。一説によると人類は狩猟による肉食だった時期があったそうです。それでも生き延びたのですから無理に糖質を食べる必要はないはずです。
糖質は体に吸収される際にブドウ糖に分解され体に吸収され血糖値を押し上げます。逆に言えばブドウ糖を作り出すことができれば無理に糖質を食べる必要はありません。幸い人間にはタンパク質からブドウ糖を作り出す仕組みが備わっていますから、無理に糖質を食べる必要はないのです。

糖質を食べないこと自体は問題ありません。何故なら糖が不足すれば作り出すことができるからです。

糖質を食べることが問題

糖質を食べないことが問題ではなく、糖質制限・糖質回避をしているにも関わらず時折糖質を食べると問題を生じることがわかりました。私が身をもって体験したことですが、以前から糖質を食べると睡眠の質が悪くなることがわかっていました。何故か夜中に目覚めるのです。そのため日頃は糖質を食べないようにして、睡眠の質が多少悪くなっても構わない休みの時だけ食べていました。これに関しては糖質を食べると睡眠の質が悪くなるという話ですが、血糖値の持続測定により夜間の低血糖(不眠の理由は低血糖再び低血糖)であることがわかりました。
私の場合低血糖で睡眠の質が悪くなり寝た気がしないか、夜間目覚める程度で済みました。しかし場合によっては命に関わることもあると考え書き留めておこうと考えました。

日頃糖質を食べないようにしていたにも関わらず、2回の低血糖を引き起こした前日の昼間お米を食べ血糖値が200程度に急上昇していました。その後寝る前にも糖質を食べなかったのがいけなかったようで、身体はまた食べるだろうと予測したようです。睡眠中じわじわ血糖値が下がり低血糖の状態に陥りました。幸い私の場合には低血糖を避ける仕組みが自然に働き低血糖で命を落とすことはありませんでした。

糖質制限・糖質回避中の糖質の食べ方

糖質回避中の糖質の食べ方は病気を避ける理想の食べ方をする方が良いようです。糖質だけを一度にたくさん食べると血糖値が急上昇するため非常に危険です。例えばおにぎりだけ食べたとしても昼間低血糖を起こす可能性は低いと思いますが、昼間食べた糖質のせいで私のように睡眠中低血糖を引き起こす恐れがあります。おにぎりだけなど血糖値が急上昇する炭水化物だけたべる食べ方をした場合、ある程度夕食にも糖質を摂る方が低血糖を予防できる可能性が高いのではないかと考えています。血糖値の上昇具合の実験として糖質だけ食べてみる食べ方をしていますが、200前後まで急上昇する食べ方をした場合夜間低血糖を引き起こす可能性が高いと考え夜にも糖質を食べてから眠るようにしています。幸い上記2回以外は低血糖を引き起こすことなく過ごすことができています。

つまり日頃糖質を食べていないにも関わらず、昼間おにぎりやパンなどの糖質だけ食べる食べ方をした場合、夜中の低血糖を避ける目的で夕食も糖質を一定量食べることをお勧めします。ただしおにぎりやパンだけなどの糖質だけ夕食で食べると急上昇の反動で夜中に低血糖を生じる可能性があるため、糖質を食べる場合には肉・魚・野菜など糖質以外のもの一緒に食べる血糖値の上がりにくい病気を避ける理想の食べ方をするようにしてください。

命に関わる糖質の食べ方

糖質制限・糖質回避を続けている限り血糖値が上下しないので、持病がない限り血糖値の点で糖質を食べないこと自体が命に関わることはありません。日頃糖質を食べない状態で、おにぎりやパンなど糖質だけを沢山食べると夜間低血糖を引き起こす可能性があります。少しだから大して血糖値が上がらないだろうと考えて食べることもあるかもしれませんが、おにぎり一つでも血糖値は急上昇します。おにぎりにお茶を飲むと更に急上昇します。おにぎりやパンを昼間食べた場合、夜すっきり眠れないことがあれば睡眠時の低血糖を感じ取った身体が出している警告かもしれません。血糖値が急上昇する食べ方をしない方がよさそうです。

特に危険なのは焼酎や糖質0のビールだと思います。通常のビールや日本酒には糖質が入っているため、それらが血糖値を上げてくれる働きをするため低血糖にはなりにくいと思います。焼酎や糖質0のビールには糖質が含まれていないため、血糖値を上げません。危険なのはアルコールの麻酔作用により血糖値を一定に維持するシステムが働かなくなることです。昼間の糖質のせいで夜間低血糖を生じてしまう場合です。通常であれば低血糖を避ける仕組みが働くことで命に関わる低血糖を避けることができます。私もこの仕組みのおかげで目覚めることができました。しかしアルコールの麻酔作用で低血糖を避ける仕組みが働かなければ、血糖値の低下が止まらず命を落としてしまう可能性が考えられます。ただし低血糖は人間の身体にとって絶対に避けなければいけない一大事なので、通常は低血糖になれば血糖値を上げる仕組みが働きます。かなりの量のアルコールにより脳の血糖値を見張る仕組みに麻酔がかかる程飲まない限り大丈夫だとは思いますが、アルコールにより血糖値のコントロール機能が麻痺していると低血糖により命を落とす可能性があるのでご注意ください。

糖質回避をしている方はアルコールも糖質0にしている可能性があります。特に昼間おにぎりやパンなどを食べた場合には、夜のアルコールは控える方が賢明かもしれません。もし夜アルコールを飲むのであれば、昼間糖質を食べた場合に限りあえて糖質の入っている糖質0ではない通常ビールや日本酒などのアルコールの方が、糖質が含まれている分低血糖を生じにくい可能性が高いと私は考えます。

車は飲んだら乗るなですが、糖質は食べたら飲むなかもしれません。

糖質制限・糖質回避中のアルコールの飲み方。日頃から糖質を全く食べない場合は気にする必要はありませんが、糖質だけを食べた場合にはアルコールを控える方が賢明だと私は思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。